敵地攻撃の検討??
テポドン2号騒動を書いた後でYahoo!を見たら、「敵地攻撃の検討を求める声 北ミサイル発射で自民部会
」というトピックスが上がってました。
あほちゃうか。
それこそ北朝鮮の思うつぼでしょ。
そんな単純な計画でことが済むのであれば、苦労しませんって。
ソマリア沖の海賊警備だけでも憲法との兼ね合いが取れないのに、敵地攻撃をやろうってのはこのどさくさに紛れて自衛隊の国際展開を自由にできる法改正を狙っている軍国復古政治屋の悪のりでしかありません。
まず何より、自衛隊単独で北朝鮮を攻撃できるのか?
日本人は北朝鮮を馬鹿にしていますし、馬鹿にするに値する国ではありますが、朝鮮戦争時に韓国制圧直前まで勢力を拡大した戦績を持っていたことを忘れてはなりません。
時代は違えども、平和ボケ+防衛大卒盲目的幹部の自衛隊があのハングリー軍隊に伍して戦えるとはとても思えません。
では他国との共同戦線はというと、アメリカも韓国も単に北朝鮮が核搭載可能のロケットシステムを保持し、発射する可能性があることだけを理由に敵領土を攻撃する計画に参画するとはありえません。
先の記事に書いた通り、北朝鮮には幾ばくかの地下資源がある程度で、仮に我がものにしたとしても引き換えに堰を切る北朝鮮難民のコストを考えると損得勘定があわないのです。
何よりもその場合、旧共産圏ラインを守ろうとする中国とロシアが北朝鮮側に着くことは明白であって、そうなると第三次世界大戦です。
北朝鮮を他国が攻撃する可能性としてあるのは唯一、旧東西大国がぶつからない名目、つまり北朝鮮が先に他国を攻撃した時のみの筈で、日本か韓国かは分かりませんが、まずは一発食らってからの正当防衛しかあり得ません。 その一発が通常爆弾なのか核なのかは北朝鮮のみぞ知っていることです。
その時のための国際報復協調のための部会であれば納得も行きますが、どうもそういう知的レベルの話ではなさそうです。
私のような大して賢くもない国民が平和だの国家防衛なのをこうして書いている中、それでも政治屋は我々国民が知り得ないもっと高度な情報を持ち、それを土台に高度な判断をしていると信じてはいたのですが、こういう動きを党として真っ当にやっていこうというのであれば、我々レベルと何ら違いのないド素人の集団にしか過ぎないことになります。
もう満州事変だとか関東入城だとかを体験した政治屋はいない筈ですが、そう言う話や思想を祖父や親から聞かされ続けた世襲議員のこれも一つの弊害かもしれませんね。
あるいは、いとも容易く敵軍基地に潜入して敵モビルスーツを略奪するようなアニメの中の戦争しか見ていない世代の台頭とか。 まさかね、とは思いつつ、あのコミック総理ならあり得るか...
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