朝日新聞の夕刊コーナーに真摯に意見してみた

 朝日新聞の夕刊に「女子組」というコーナーがあって、さらに定期的に「オトナの保健室」なるコラムが組まれ、先日は「すれ違い続ける男女の性」という題名で、いわゆる「なんで男はいつもスケベなのか」的女子視線で書かれているのを読みました。

 その主張そのものではなく、方法が古臭いというか、脳医学的に禁煙できる時代になったのにもかかわらず、「禁煙はまず見えるところに『禁煙するぞ!』と書いた紙を貼りまくることから」と訴えるような非科学的な内容だったので、末尾に書かれているメルアドに下記の意見を送りました。
 あ、いわゆる低次元な炎上の類ではありません。 @niftyのフォーラムで学んだ多様な価値観を前提とした意見表明、というやつです。
 
 なお、原文は、
 http://www.asahi.com/articles/DA3S13108626.html
 で、読めますが、会員登録(無料)が必要です。
 
 では、以下、原文ママ。
 
=============================================================

 8/29付「すれ違い続ける男女の性」を読んで、私の意見を送信させていただきます。
 指摘されている問題は、AVとアイドルを絶てば解決するようなものではなく、もっとヒトの根源的・生理的な科学に目を向けるべきです。
 
 近年、脳に関する研究が進み、ヒトが異性を性対象として意識するとき、脳のどの部分がどう反応するか解明され、男性は女性の体のスタイルを種の保存本能として重視するといわれています(NHK 女と男 最新科学が読み解く性)。 つまり欄外の漫画にあるような、女性の体を意識・無意識問わず眺め回すのはその延長とも言えます。
 また、その隣のコマで自分を青年と思い込んでいるという下りも、いしいひさいち氏が著書(徳間書店 ヘン)で「老人は概ね自分のことを25歳くらいに思い込んでいて、あるとき道端のショーウインドウに映り込んだ自分の姿を見て愕然とする」と述べられています。 これは一生男性ホルモンが止まらない仕組みが原因であるとも言われています。
 
 ヒトがやっとヒトになった頃はまだ家族習慣はなく、とりあえず子供が自分の足で歩けるくらいまで、つまり母が自由に動けない間のみ男が食料の面倒を見て、その期間が終わればさっさと立ち去って次の土地へ移動しました。 今の感覚でいうと薄情にも思えますが、それが優秀な種の保存という生物の本質的な行動だったことは他の生物を見ても明らかです。
 我々人間の脳は古い層の上に新しい層が重なるように進化しており、理性の下の奥深い場所ではこのような原始時代の記憶が残っています。 そして今日もそれが時折顔を出します。

 また、AVが無い時代から小説や写真集の類は存在し、春画の存在まで遡れば、現実離れした過激な描写はなにも今始まった風潮ではありません。 いわんやアイドルに至っては全くの無関係です。 つまりAVを否定するならばそのような出版物も同時に規制しなくてはならないのですが、同時にこれは表現の自由を制限することになります。 ずっと昔から続く過激な表現の出版物には触れず、映像であるAVのみに照準を当てるのは問題をぼやかせてしまっています。
 性的刺激を視覚に求めたり、ムラムラするのは本能の問題・思い込みだからそれを戒めることから始めよう的な意見は、生ゴミをラップでぐるぐる巻きにして無臭無害に見せかけているだけです。

 もちろん、だからそれは誰がいつでも見られるようにしておいていい、という話ではありません。 見せたく無い人たち、見たく無い人たちへの配慮は今よりもっと厳しくされるべきという主張には同意いたします。

 男性には女性のように閉経による性ホルモンの停止がありません。 おかげで先に書いたように、老人であっても気持ちは25歳程度に保つことができ、これを仮にポジティブに捉えたとしても、一方でずっと女性を性行為対象と見続けることも引きずって行くことになります。 そのような、言い換えると悟りのない性(さが)故に買い求めたアダルト雑誌を子供に発見され、嫌悪されては、むしろその抑圧された欲求の行く先が気になります。 この抑圧がいくら検挙され報道されても、暴行、痴漢、虐待、セクハラ、盗撮がなくならない一因になっているという分析もあります。
 
 これらがこれまで大きな問題として捉えられなかったのは、男尊女卑の時代背景と、問題が顕在化するより早く男性の寿命が尽きたことが挙げられます。 つまり高齢化社会が本格化するとともに、これからは中高年の性の問題も考えなくてはなりません。
 そのためにも、道徳や概念ではなく、科学的に分析し、論理的な対応策を見つけなければ提議された問題は解決しないと私は考えます。

| | コメント (0)

カードがちょっと危なかったらしい

 昨日、私の知的生活に欠かせないWindows用アプリケーションの更新をしようとすると、更新失敗のメッセージが。 やれやれ、もう一度やってみるか、と座り直したら自宅の固定電話に着信。
 発信番号を見たら、更新に使用したクレジットカードの本社がある市外局番からでした。 にしても直後に?しかもわざわざ?とちょっと懐疑的に電話に出ました。

 すると、やはり相手は今しがた使用したばかりのカード会社で、実は私のカードが海外からの違法使用の疑いがあって監視されていたとのこと。 実際、今月頭にアメリカの家具会社から数十ドルの請求があり、これは明らかな偽装の証拠があったので使用拒否され(もちろん私も使った覚えがない)、以後監視していたら今回の私の海外への使用申請があったので、すぐに電話したのだとか。

 いや、待てよ?
 この電話そのものが更新サイトとグルになった詐欺という可能性もないわけではありません。 しかし先の発信番号の市外局番以外に、web上で入力しなかった具体的なカードサービス名(例:カード会社はJCBなんだけど、ブランドはHONDAカードとか)を名乗っていたことなどでとりあえず信用することにして対応。

 曰く、どこかでカード番号(もしかすると裏面のセキュリティコードも?)をスキミングされ、少額で使用可能か確かめた後、パスしたら本来の高額偽装利用される可能性が大なのだとか。
 で、カード会社としては契約内容はそのままに、新たなカード番号とカードを再発行したいということです。 まぁ、そういうことなら仕方ないと許諾。
 ただし、もともと今回のカードは相手がVISAでないと受け付けないので利用したわけで、これだけは利用できないと困る、と言うと相手も心得たもので、一旦パスルートを開けるから、それが通った後に処理を進めるとのこと。 うん、それはそれでありがたい。 
 ということで、所定の更新は終わり、同時に数週間このカードが使えなくなりました。

 ただね。
 このカード、もともとはイオン系GSでガソリンを入れるだけに使ってて、それがたまたま近所のダイエーがイオンになったのに伴ってWAONも含めた食費専用カードとした経緯があります。 よって本来の買い物用カードは他にあるので(こちらはMaster系)、今問題になっているカードで情報が漏れる可能性はたったの二箇所に絞られます。 
 片や昨年今回と同様に更新したこのアプリで、引き落とし会社名にBEIJINGの名前。 残りはApple。 どうみても前者、怪しいでしょう。
 つまり、監視対象になった原因となる少額詐欺というのは口実で、今回契約したこの会社との取引そのものが監視対象になっているのかもしれません。

 と、仮定するとちょっと怖いんですよね。
 なぜなら、勘のいい人は既に薄々感づいておられるかもしれません、私の知的生活に欠かせないWindows用アプリってのは赤いきつねですから。
 とりあえず今回のカード会社のアクションはありがたいと感謝すると同時に、このサイトがカード情報を横流ししているとか、近年監視を強める公的機関にきつねユーザーである情報が流れているとしたら??...

Ccard2

| | コメント (0)

今回のサイバー事件は怠惰の炙り出し

 日本のG/W中に起こった世界的なウイルス被害、マスコミは病院の手術ができなくなったとか、自動車工場の生産が止まったとか、大騒ぎをしていました。
 被害の詳細が報じられてゆく中、どうやらOSがWindows XPであること、そしてMSの配布しているセキュリティパッチを当てていないことが原因として絞られてきました。
 以下、あくまで上記が原因だったと仮定しての話。
 
 であれば、世界中の怠慢情報管理者(社)を炙り出しただけの話で、同情の余地などありません。 「攻撃」と形容することが滑稽ですらあります。

 XPですよ? MSはしつこいほどの衆知徹底を行い、さらに予定を伸ばして2014年4月にサポートを終了しました。 もう三年も経っています。 その後ログインするたびにサポート終了メッセージが画面に出てきているはずで、知らなかったとは言わせません。

 さらにMSは、今回のような被害を防ぐためのセキュリティアップデートを今年の三月にも提供したというお節介なほどありがたい話もあります。 つまり三年前にサポート終了したシステムを使い続け、さらにセキュリティアップデートすら当てていなかったと。
 むしろどうやったらそんな脳天気な感覚で仕事にパソコンを使えるのか、詳しく話を聞いてみたいものです。

 医療機関がそのようなずさんな情報インフラ管理をしていたこと(していなかったこと)はむしろ患者に対する加害だとも言えます
 また、ルノーや日産の英国工場も、C.ゴーンに億単位の報酬を払う余裕があるのなら、そのうちの1%で良いからシステム更新に充てれば済んだ話で、株主は経営責任請求でも起こしてやればいいのに。
 
 また、マスコミも視点がボケており、北朝鮮の情報テロだとか、NHKのラジオなんかは、これだけまだ社会に残っているOSのサポートを、マイクロソフトは製造物責任者として続けるべきだとか曰ってました。
 残っているのがおかしいことに気がついていない。 怠慢な消費者を弱者と勘違いしています。

 実話としてよく学生にする話で、こういうのがあります。(前にも一度書いたかも)
 新大阪から大阪空港に向かうリムジンバス。 乗り場にも社内にも看板、乗車前の場内アナウンス、そして発車前の車内アナウンスでも「このバスは関西空港には行きません」と告げていました。 にもかかわらず大阪空港に到着直前に初めて気づいて大騒ぎする大人男性二人組。
 
 「目の前に穴がありますよ〜」と何度注意してあげても落ちる人は落ちる。 そんなの相手にいくら手間をかけても無駄。 むしろ落ちて痛みを知ればいいのです。 
 
 あほとちゃうか。


(※直後にカスペルスキーが感染したOSのほとんどはWindows7だったという発表をしましたが、パッチを当てていれば防げたという論旨は同じなので特に訂正はしません)

| | コメント (2)

Lancersも叩かなくていいの?

 キュレーションサイトがパクリの集合体だったと、DeNAを皮切りに大手運営会社がサイト閉鎖や謝罪に追われてからほぼ二ヶ月。
 特にDeNAは責任者が謝罪会場に来なかったとか、社長は本当に知らなかったのか、と強く叩かれていましたが、こうしてはっきりとした形の謝罪が行われるのは大手ならではで、中小のサイトはむしろこれをライバル脱落のチャンスとして捉えているんでは無いかと疑っておりました。

 というのは、実は私は商売の絵(ビジュアルデザイン)よりも文字を書くほうが好きでして、かつて突然の廃刊で消えてしまったMac雑誌のライターをしていたこともありました。
 そんな関係でLancersのライター関連メール配信に興味を持って申し込んでみたところ、あまりの安さに唖然としていました。 残念ながら、そこにあるのはネット向けの怪しく、かつ超安い提案ばかり。

 でもまぁ、なんとなく受信しては削除するという繰り返しをしているうちに先般の事件が起きたわけです。
 パクリ記事募集の一端を担っていたLancersはどうするのかな、と見ていると、さすがに事件後一週間は、毎日来ていた新着案件のメールが途絶えたものの、その後また復活。 今では以前と変わらぬペースで激安仕事を募集しています。
 だから大手が撤退した後も、中小サイトに似たようなパクリ記事掲載が移行したと思っていたのですが、ほぼ一ヶ月後、「まとめ記事、中小サイトも次々停止 記事のチェック、重い負担に「苦しい事情」運営会社に聞いてみた」(実は聞いてないんだけど)というニュースを見て驚きました。 あれ?中小も閉鎖 or 停止?

 じゃ、なんでLancersで募集してるんでしょうか?
 しかも、DeNAの時でさえ、「一文字0.5円なんていくらなんでも仕事じゃない」とプロの現職ライターから非難されていたのに、例えば「(300円 2000文字以上)女の子限定○○に関する記事」なんて0.15円!!
 よく見ると、

>>ツールによってコピペ記事の可能性が高いと判断されたものは拒否させていただきます。

 さらに色つきの囲みで、

>>この依頼は下記の仕事ガイドラインに抵触しないとクライアントは同意しています
>>第三者の知的財産権の侵害に繋がるお仕事、もしくは助長するお仕事
>>法律で許認可・登録・届出等(医療・税務など)が必要な仕事
>>ステルスマーケティング等に該当する行為、又は、ステルスマーケティング等に利用する行為
>>その他、 仕事依頼ガイドライン に定められた仕事

 要は、「我々はガイドラインに抵触していないという条件で依頼主からの案件を掲載しているだけで、仮にそれが嘘や違法であってもLancersは関知しません。 各案件の価格や内容が妥当かどうかの判断は、応募者の判断に任せます。」
 と逃げを打っているわけですね。

 驚くことに、こんな条件でも応募する人は多く、数日も経てばほぼすべての案件は申し込み者で埋まっているようです。 でもコピペなしの書き下ろしで2000文字って、書き手の手間は並大抵じゃ無いですよ。 参考資料を調べず、頭の中の材料のみで30分で書き上げたとしても時間給600円。
 
 さて、大手だけでは無く中小もまとめサイト事業から撤退、と言われている中、なぜ相も変わらず似たような募集が後を絶たないのでしょうか。
 思うに、この手のサイトに広告を集める広告代理店があるわけで、そこは集めた広告をどこかに出さなくては契約違反となってしまいます。 えせまとめサイトはそこそこ儲かる事業であったようですから、動いていた金額も安く無く、代理店は必死で契約出稿量を満たす媒体を探さなくてはなりません。

 つまりは結局、姿形を変え、同様の安易なコンテンツ乱造をベースとした広告提供ビジネスは生き続けている、ということでしょう。
 そして主にLancersを中心としたクラウドソーシングも、その片棒を免責項目を振りかざしながら担い続けている、と。
 
 まさに世に搾取の種は尽きまじ、でございます。

| | コメント (0)

リアルにポケGO迷惑

 ついこの間のことなのに、もう旬が終わった気がしなくもないポケモンGO。
 まぁ自分が良い歳してアニメを見ている以上、自分がゲームに興味がないからといって、それ自体を批判することはできません。
 と、大人の解釈をしていたわけですが... が...

 ちょうど一週間前、じりじりと照りつける西日を背に徒歩で帰宅中のとある赤信号。 突然、背中に「ぬちゃ〜」っと何か生温いものがはりつきました。

 一瞬、直前まで教えていた受講生がふざけてきたのかと、振り向いたら、見知らぬいかにも気の弱そうなゲー中風男子が「す、すいません」と小さい声でスマホ片手に謝っていました。
 多分ポケGOやってたんでしょうが、出会い頭ではなく立ち止まっている人間に、しかも「ぬちゃ〜」っと張り付くようにぶつかるってのは本当に意識が外に向かってないんでしょうね。

 てなことで、実際に被害にあってみると、やっぱり批判されても仕方がないものだと、いやより丁寧に言い直すと、批判されても仕方がない楽しみ方はやめてくれ、というお話でした。

| | コメント (0)

そろそろ真剣に老害対策を考えよう

 滋賀県の自民議員が、わざわざ県が招いた選抜出場校のメンバーに激昂して罵声を浴びせたというニュース、もううんざりです。
 わざわざ開いた記者会見で、そんなことは言ってないと嘘をついたり、謝罪はしないと開き直ったりという醜態以前に、大型バスが目の前に止まっているというだけで『激昂』するところがすでに完ボケしてます。
 つまりは自分の感情をコントロールできないという痴呆の初期段階にすでに達しているわけで、しかしてそんな半腐敗有機体が県議員をやっているという悲しさ。 まぁ、日本の自治体は全部こんなものでしょうけど。

 あぁ、今でも十分繁殖しているこの老害がこれからも蔓延し続けるのか、とうんざりしつつ電車に乗ったら、たった二駅の間に、二人の老人が携帯で会話。 そう、電車の中で携帯会話をしている99%は老人。
 特にジジイは悪質で、そのほとんどが悪びれもせず堂々と話し続ける。 多分「やっと携帯『電話』に慣れたのに、何がメールだ、何がスマホだ、そんなのわかるかぁっ!」と『激昂』しているんでしょう。 この開き直り、年寄りなんだから特別扱いしろという態度。 うんざりです。

 家の近所で、近年にしては珍しく大繁盛しているスーパー。 車にバアァを乗せてジジイが買い物に来るのは良いんだけど、駐車場に入れる技量をすでに失っているので、店の前に停めっぱなし。 後ろに車が支えようが、前からの車がすれ違いできなかろうが馬耳東風。 いや、多分まずいことはわかってるんだろうけど、もう判断力も行動力もが無いので、運転席で前方一点凝視したまま知らんぷり。 気がつけばこのジジイの車の前後に何十メートルもの渋滞。
 我慢できなくなった渋滞の中の一台から、イラついたおっさんが降りてきて「お前がどかんとどうしようもないやろが!」と怒鳴られて渋々移動。  うんざり。

 私は子供が嫌いだ、という歌が過去にありました。
 その中で「定職もなくぶらぶらしやがって」というセリフが大好きでしたが、まさしく「私は年寄りが嫌いだ」。
 おまえもいずれそうなる? 当たり前。 そんな年寄りになる自分も嫌いだ。
 
 どうだ。

| | コメント (0)

35,000曲と生きる危険

 別にSoftbankに楯突く気はありませんが、先日来より、「35,000曲と生きてやる」というCMをやっていて、多部未華子が音楽に感動して思わず立ち止まるってのが気になりました。
 
 数日前、少し混んだ朝の電車の通路、前に女性の肩掛けバックが出っ張っていてました。 私は無言で他人を押し退ける趣味はないので、「すいません」と小声ながらも、はっきりとその女性に声をかけたのですが、彼女はインイヤーヘッドホンで何かを聞いていて、さらにスマホ熱中。
 どうも聞こえてなさそうなので、仕方なく身をよじって後ろを通り抜けたら、運悪くこちらのコートの前立てと、その出っ張ったカバンの金具が引っかかりました。 彼女にしてみたら、突然自分の後ろをすり抜け、さらにカバンに引っかかったおっさんと映ったんでしょうね、嫌な目つきで睨まれました。

 さらに数か月前、通り過ぎた女性がサングラスを落としたので、拾って「落ちましたよ」と後ろ姿に声をかけたのに、これまたインイヤーを差し込んだ少し派手目の女性は一切聞こえないのか、スタスタと遠ざかって行きます。 再度声をかけても気付く気配はありません。 追いかけて親切するほど魅力的でもなかったので、サングラスは道端に置いて諦めました。

 つまり、インイヤーや、多部未華子がCMで装着しているような密閉型ヘッドホンは、大声やクラクションならともかく、外部の普通の会話が聞こえにくいということに改めて気付かされたということです。
 さらに一人勝手に音楽に陶酔して立ち止まられた時には、後ろの者にとっては突然の危険物でしかありません。

 No music, No lifeを気取るのもいいけど、音という最も原始的ながら、最も注意喚起に効果的な情報を自らカットする危険に、改めて気付いて欲しいと思う今日この頃です。

| | コメント (1)

障害児の堕胎は悪なのか?

 先日の公認キャラクター排斥の貧しい例に続き、またまた「べき論告げ口ネット社会」への疑問です。
 妊娠初期段階で胎児の障害がわかれば堕胎すべき、という要旨の発言に批判が集まり、当の教育委員は発言を撤回した上に、委員も辞職することになったようです。
  
 やれやれ...

 他の関連発言も参照すると、障害者支援が公的負担の増大を招いていることへの批判、と捉えられているようですが、親の負担にも触れているし、今回の発言は真っ当なものだと思うんですけど、またもや「アイドルはウンコをしない」的な気持ちの悪い理想論が爆発しているようです。

 私が住んでいる市は共産党が議会第一党であるせいか、障害者福祉が他市に比較して充実しているようです。 そのせいか、施設や共同作業所を求めて他市からわざわざ転入してくる家庭も少なくないと聞いています。 これは裏を返すと、どこの市町村でも障害者支援が高いレベルで施行されているとはいえないということで、つまり障害者支援はイコール財政問題でもあることは明らかです。
 
 で、そんな我が市で気になるのは、知的障害者を持つ親の高齢化。
 よく見かける例を挙げると、以前は母親の買い物に障害者の息子が荷物持ちでついてきていたのが、いつのまにか老婆となった母親が息子の腕にすがって歩くようになっています。 ところがこの息子、母親の足腰が弱っているのに気が回らず、相変わらずのマイペースで買い物袋を携えてズンズン歩きます。 母親はそれについて行くのに必死という図。

 まぁ、それでもうちの市は、そういうのを最後まで面倒見るのかな、と考えていたら、先日、同じ問題を抱える親の団体が街角で、「私たちが死んだ後、子供たちはどうなるのでしょうか」と切実な訴えをしているのを見かけました。
 そうです。 親が死ぬ、あるいは痴呆化したとき、すでに中年 or 老年の域に入っている知的障害者の面倒は誰が見るのか。 どうやら高福祉を誇る我が市でも明確な制度は確立されていないようです。

 裕福であれば、プライベート基金のようなものを組み上げ、両親がいなくなっても死ぬまで有償施設に入れるようにしている層もいるとは聞いています。
 でも、そんな恵まれた環境はごく稀なわけで、それを思うと、日進月歩の医学がある今、妊娠初期の検査を拠り所とした積極的な中絶を視野に入れることは、公的費用の節約以前に、なにより親の負担面で非常に重要なことです。 そういう点では今回の委員の発言は明らかな意味のある発言であったと私は評価しています。
 「小中高の間は預けられるけれど、その後は親、きょうだいが見ることになる」「教職員もすごい数が従事していて、大変な予算だろう」「生まれてきてからでは本当に大変」というのは冷酷な真実なのです。
 
 それに異を唱える「告げ口ネットツグミ」たち、死ぬまで知的障害者の親である自分を想像したことがあるんでしょうか?

| | コメント (0)

碧志摩メグ公認撤回の気持ち悪さ

 三重県志摩市の公認萌えキャラクターである碧志摩メグが騒がれた結果、公認撤回となりました。 「キャラクターの作者から申し出を受け承認した」という公式コメントが添えられていますが、多分嘘でしょ。 役所が議論と時間、各部への説明を省略して逃げるための。
 なんか気持ち悪いんですよね、この手の告げ口&即時撤退風潮が。

 告発の中心と思われるサイトには「セクハラ、痴漢、児童ポルノ、JKビジネスなどの社会問題が背景にある中で、行政がこうした性差別的な社会構造を支持することは問題です。」とありますが、このキャラでそこまで主張するなら、秋葉原やコミケは即廃止ですよね。
 「公」とはいうけれど、一方で日本は国として「マンガ」「アニメ」「カワイイ」を国策として伸ばそうとしています。 その中にも今回の海女の表現に近いものは多数あり、今度はそれを国策から外していかなくなりますよね。
 
 報道によると、現場へのアンケートで30%の海女さんが不快感を感じた、ということですが、は? 残りの70%は、この萌えキャラで観光客が増えて地域が潤うかも、と考えているかも知れないですよね? 問題を指摘する方はこの差を内部でちゃんとつきあわせたのでしょうか。 とにかく撤回だけを目標に動いたともとれます。
 もちろん、そういう風に不快感や問題を感じたという声を封じるつもりもありません。 それと指摘された側がちゃんと面と向かったのか、という疑問もさらなる気持ち悪さを積み増しします。

 この問題に限らず、広告や番組への表現に対するクレームに、まずは意見交換から始めるべきなのに、「不快な印象を持たれた方がいた」とのコメントとともに即撤収、即廃止という動きがとても危険だと私は感じています。
 そこに至るまでに多くの人間が立場ごとに多くの手間をかけてきた訳で、表現の変更や、最終的に撤回するにしても、それと反対意見と摺り合わせてみることをなぜ省略するのでしょうか。

 造り手は、もしかすると直接会って説明したい気持ちは持っているのかもしれませんが、いかんせん、今回のように市や、ほかの例では企業がクライアントとして存在し、それが余計な軋轢を避けるための事なかれ主義で「はい、この話はこれで終わり!」ってところでしょうね。

 これ、世界に出たら負けるよ。

 文科省は小学生から、いやもっと小さいときから英語教育を、とか惚けたことを相変わらず言い続けていますが、日本語でのディベート、プレゼンテーション、ブレインストーミングなど経て、しっかりと他人に意見を伝える、しっかりと他人の意見を聞く、という教育の方が重要じゃないですか?
 欧米人が国際交渉に強いのは、英語がしゃべれるからではなく、こういう訓練を子供の頃からやってることを勘違いしてるんじゃないでしょうか。

 あ、話が逸れた。
 少なくとも、この碧志摩メグの作者、正当な対価だけは得たであろうことを願うのみです。 画像検索すると海女姿だけではなく、忍者、サンタ、年賀状と複数のバージョンを書かされていたようで、これらがただ働きになりませんように...

| | コメント (0)

酒広告にまつわる自主規制の気持ち悪さ

 酒類販売関係者が、自らの広告に出演させるタレントを、これまでの20歳以上から25歳に引き上げると決めたそうです。 いたずらな若者の飲酒欲求を誘発させるのを防ぐためなのだとか。
 
 一方で、政府は飲酒可能な年齢を18歳に引き下げる方針で動いています。 
 なんなんでしょ、この本音と建前の乖離。
 
 さらに気持ち悪かったのが、「酒をぐびぐび飲むシーンを制限」するんだそうで、理由が「禁酒をしている人に配慮」なんだとか。
 はへ?
 
 じゃ、食べ物をもぐもぐ食べるシーンは「ダイエットをしている人」「食事療法をしている人」、車が颯爽と走るシーンは「免許がない人」に、高級家電や住宅の宣伝は「低所得の人」に配慮しなくちゃいけませんよね。
 
 そんなことをしても泥酔する未成年は減らないし、飲酒運転する警察官も減りません。
 これもクレーマー対策というか、「我々は常に人々に愛される企業を装いつつ、毒液を売っています」という姿勢の表れでしょうか。

 立派な企業の面々が集まって、表現の規制を自らリードしてどうする?
 なんか気持ち悪い...

| | コメント (2)

より以前の記事一覧