第二種電気工事士検定、一発合格体験談(2)

 技能検定準備には、工具を手にして配線の練習、の前に複線図という関門があります。

■まずは複線配線図から

 実際の配線は単相交流なら二本、三相なら三本が基本セットになるのに、検定のみならず現場の配線図も一本の線で表されます。 慣れた人であればそれを見て複数線の配線が頭に浮かぶそうですが、ど素人には絶対に無理。
 そこで複線図という、リアル配線そのものの配線図を書き起こす練習をしなくてはなりません。 当初はこれに戸惑ったというか、筆記試験勉強の時点では全く作成不可能でした。
 
 これに対し先に挙げた技能テキストでは、解決策として接地側から線を引いてゆく方法を推奨しており、これが非常にわかりやすく、以後スピーディーで確実な作成方法を会得できるようになりました。 この方法を筆記受験前に知っておけばあと何点か加点できたのに。
 
 慣れは重要ですから、このテキスト掲載の想定課題単線図を縮小コピー、これもヌルい仕事場で暇を見つけてはHBの鉛筆で複線図に書き起こすという練習を何度もしました。 このとき、スリーブ圧着のマーキングもしっかり身につけておきます。
 それが一段落してやっと配線作業練習に移れます。

■そして工具
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 最初は手持ちの工具をかき集めて、と考えもしましたが、ワイヤーストリッパーとスリーブ圧着工具は新規購入しなくちゃならないし、結局、技能検定に最適化した新品セットを購入しました。
 クルマ関連でKTCやらSnap-Onとかに馴染んだ身にはホーザンって手慣れないんだけど、特にドライバーが使いやすいと、技能のほぼ毎課題に出てくるランプローゼットのネジをひたすら回しながら感じました。 スリーブ圧着工具は検定ルール上必須ながら、合格目指すならストリッパーも同様に必須です。 仮に電工ナイフでやったら、まず制限時間に間に合わないでしょう。

 加えて同じくホーザンから出ている合格ゲージという小さい工具が便利。
 これはストリッパーに装着するもので、写真では一見わかりにくいものの、実際に使ってみるとむしろこれが無いとどうやって切断長を測ればよかったっけ?と忘れるくらいありがたい部品です。 値段も安いし、是非の併せ買いをお勧めします。

■さて練習

 次に練習用ケーブル・器具セットの箱を開きます。
 もしすでに電気工事の仕事をしていて、技能検定で使用するケーブルや器具類を簡単に手に入れることができる人はともかく、全てをホームセンターで確保するのは難しいと思い、価格には目をつぶってこのセットを購入しました。
 このセットも多数の種類が販売されており、予想練習数が多いものや、普通のホームセンターでは入手しにくいものが入ったものなどいろいろあります。
 私としてはせこくケーブルを使い回し、合格したら残ったものを整理してオークションに流す予定です。

 さて複線図がなんとか書けるようになったら、いよいよ実際にケーブルを剥いて配線を始めます。
 これも、器具によってどれくらいの余裕が必要だとか、外部の被覆が短すぎて内部が余って見えるとダメだとか、スリーブ圧着マークとか、実技とはいえテキストを見ないとまず通らないと感じました。
 配線色、渡り線の作り方など、結構細かいところまで気を使いつつ結局二周こなしたところで技能検定を迎えることに。

■当日

 さて、いよいよ当日。 短時間とはいえ手に馴染んできた工具をカバンに入れて会場に。 まぁその受験生の数が多いこと。 これだけの受験生に配布する受験者用機材も相当な金額でしょう。
 机は工作に適したものが用意されていると思ったら、普通のパイプ机に傷防止の厚紙下敷きが用意されているだけでした。

 面白かったのは、試験開始前の器材配布で、エコケーブルを発見したこと。
 今年の発表課題でエコケーブルが使用されているのはNo.1のみでしたから、問題配布を待つまでもなく課題がわかったのは少しラッキーでした。

 家では床の上に小さい箱を置き、その中に剥いたり断ち落としたケーブルを捨てていました。 が、本番では透明のビニール袋が用意されているだけで、う〜ん、後で床を這い回ってゴミを集めるくらいなら、と急遽袋の中でケーブルストリップを行うことに。 これでいつもより少し時間が長めにかかることに。
 加えて一箇所配線ミスをしてしまい、スリーブ指定だったので根元で切り落として再圧着。 スリーブといえば、一回だけ工具の溝がずれて「小」のところを「中」で圧着してしまいましたが、手応えが軽いことですぐ気づき、これも修正。
 終わってみればあと7分くらい余っていたので、自宅で練習していたより5分くらい長くかかったことになります。

 この時点で周りもほとんど作業終了となっている中、大きな間違いに気づいたのか、必死の形相でプラグを抜いている人も数名見かけました。
 私はといえばスリーブの圧着場所が少し根元すぎたのが気になって、やり直すがどうか悩みつつ、残り5分を切ったのでそのままにすることに。

■で、合格

 筆記と違って自己採点ができるわけもなく、あとは淡々と合否通知を待つだけです。
 欠陥(一発不合格)を取られるようなミスはないと思うものの、待つことほぼ一ヶ月。
 の結果、届いた圧着はがきを開いたら合格でした。

 いや、ありがたやありがたや。
 お金はかかったものの、一発合格の目論見、見事成功です。
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第二種電気工事士検定、一発合格体験談(1)

 勝てば官軍、合格すればこういう文章を書くことができるのです、はい。

 改めて前置きとして、私は文系で、かつ電気工事の経験は一切ありません。 あるのは自宅のスイッチや照明器具を交換した経験くらいです。 プラモデルから始まって、自動車用12Vやラズパイでそこそこ経験を積んだ直流と電工の交流の世界では少し様子が違い、特に配線色は混乱しました。

■工事未経験者が一発合格を目指すと高くつく
 
 この検定、受験料は1万円を割っていて、技能試験で実物の電材が供給されることを考えると安いと感じます。
 が、一発合格を目指すとなると、これに教科書(いわゆるテキスト)と過去問が必要となり、さらに標準的な工具一式、練習用の材料が必要となります。
 
 仮に技能試験に不合格でも、あと一回は筆記免除で受験できますが、ちょっと気になって調べてみたけど、この「技能だけ」という受験料を探し出すことができませんでした。 もし技能だけでも割引なしの受験料徴収なら、これにまた一万円弱が加わることになるので、やっぱり一発合格に越したことはない、ということになります。

 ちなみにかかった費用は下記の通り。
 
・受験料     9,300

・筆記テキスト 2,052
 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格(2019年版)

・筆記過去問    980
 すい〜っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問2019
 
・技能テキスト  1,900
 2019年版 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士技能試験すい〜っと合格
 
・工具     10,180
 ホーザン(HOZAN) 電気工事士技能試験 工具セット(ハンドブック付) DK-28
 
・工具       680
 ホーザン(HOZAN) 合格ゲージ
 
・練習用ケーブル・器具セット 12,960
 TNJ 2019年度版 第二種電気工事士技能試験練習用 ケーブル・器具セット

 ここまでで3.8万円、これに免状申請代5,200円が加わると、締めて4.3万円となります。 いや、うっすら手のひらに汗が。

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■まずはテキストで基礎学習
 
 まずは基本を知らないと、ということで筆記のテキストを購入し、約二ヶ月かけて読破。
 あ、申し遅れました。 私は普段はほぼ毎日仕事をしております。(ただしそのうち週五日は仕事中に勉強時間が取れるヌルい環境)
 テキスト類は、店頭でいくつかめくってみて選んだもので、何の損得関係もありません。

 ありがたかったのは、この筆記テキストを購入すると、期間限定で練習問題を除くほぼ全ての誌面がネットで読めるサービスが受けられること、そして過去問には電材部品の名前を覚えるための単語帳的なスマホ用pdfファイルをダウンロードできることでした。
 おかげで、仕事先に大きくて重い本誌を持って行かなくてもよかったし、さらに往復の電車の中で電材部品名を覚えるのを助けてくれました。

■過去問で仕上げ

 昨年(2018年)に不合格となった別の検定では、テキスト読みだけで受験会場に。 すると実際の問題は予想よりずっと簡単で、過去問に時間を割かなかったことを後悔。
 よって今回は、テキスト読破後から一ヶ月かけて過去問に挑戦。 本番ではこの過去問そのままだった問題も少なくありませんでした。

 大昔、無線免許を取った時にオームの法則など一通りやったとはいえ、計算問題はそれでは力不足。 配線途中の各部品間の電流や、特に三相交流のインピーダンス計算は、過去問でほぼ同じものを体験していたはずなのに、会場では頭が真っ白になって焦りました。
 「計算問題は全部捨てて他の分野の丸暗記で通りました」という体験談を目にした時は、正直バカにしていたのに、自分も器具や材料の名前を答える問題群にかなり救われた気がします。
 
 また、筆記の配線図問題をより確実にモノにするには、併せて技能試験の勉強もした方が良い、とのアドバイスも、あとで技能試験準備で複線図を描くようになってその意味がわかりました。 私はそれをしなかったため、「この部分の配線は何本か」という問題は正解できませんでした。
 
 結局私は過去問を一回しか通しでできませんでしたが、もし二回やることができれば間違いなく筆記はパスできると断言しても良いと思います。

 試験問題は計算問題が先に出ますから、ここで答えられずに無駄に時間を食ったり、焦ってしまうのに気をつけましょう。 前述のように、中盤から後半をしっかり答えられれば大丈夫です。
 
■個人的難易度感想

 個人的に感じた難易度は、二年前に合格した危険物乙四に比べると若干簡単だったかな、という気がします。 これはもともと私が化学よりも物理の方が好きだったというのも関係しているかもしれません。
 
 筆記試験日翌日には主催側が正解をネットで公開されるので、ドキドキする気持ちを抑えつつ、自己採点を行います。 これなしでただ公式な合格発表を待っていると、発表直後に工具や練習用の材料セットが品薄になる可能性があるからです。
 結果、70点台を取ったことがわかって、まずは筆記合格をほぼ確信し、技能試験準備に移りました。

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第二種電気工事士検定、技能もパス

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 本日は朝から友人夫婦と車で移動。
 ふと時計を見ると10時を回っていたので、恐る恐る第二種電気工事士検定の技能試験の合格者検索リストにアクセス。 ドキドキ。
 
 「入力した受験番号は合格者一覧にあります。」
 
 ん? 一瞬理解に苦しむも要するに合格ということ。(単純に「合格!」とかにしとけば良いのに)
 やった。 昨年別のとある検定に落ちているだけに久々の快挙かな、と。
 長かったなぁ... 最初に学科用テキストを買ったのは3月だもん、5ヶ月ごしの合格通知です。

 詳しくはまた改めて整理するとして、この検定、学科は熟考するだけの時間がたっぷり与えられているのに、実技はたったの40分という短さ。
 工具と実習キットを別途購入し、実技の参考書を見ながらの練習は二周行いましたが、慣れても簡単なもので25分、苦手なものだと30分を少し上回るくらいのシビアさ。
 もし緊張したり勘違いして大きなミスをしたら、やり直しが間に合うかどうか微妙な時間でした。 実際、時間切れ直前なのに、配線ミスを見つけたのか、慌てて差し込みコネクタを引き抜いたりしてる人を見かけましたし、試験開始前に周囲を見渡したら再受験の人がそこそこいたのにも納得です。(受験票でわかる)
 
 大きなミスをした覚えはないものの、学科のような自己採点ができませんから、試験終了後じっと今日の発表を待っていた、というわけです。

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 で、どれくらい事前に練習したかというというのが上の写真。
 実習キットから作った配線が左の箱。 いえ、これほんとは再使用せずに常に新品を使って練習するように、とあったのを、せこく再使用を繰り返して、それでもこれくらいの廃材が出たという例。
 そして右の箱は被覆やら使用後解体したスリーブごと切り落とした芯線などなど。 いや、作業自体は楽しかったので今となっては良い思い出です。
 かくして余った実習キットは内容を整理してオークションに出すのだ。

 この検定、一回でパスするには受験料以外の本やら資材やら、結構金がかかります。 いや、免状の交付にまだ5,000円ほどかかるし。
 てな一発合格までのコツと費用はまだ日を改めて。

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第二種電気工事士検定、学科にパス

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 先日書いた「とある検定」というのは、第二種電気工事士検定でした。
 元はと言えば、昨年の夏ごろ、ラズパイを使った監視カメラ制御みたいなことをやってたとき、電源増設時など、いつかは必要かもしれないと感じたのが引き金でした。

 が、実は家庭内の電気工事というか作業の許認可が今ひとつわかってなかったというのが本音でもありまして、例えば壁に埋め込んである人感センサー付きスイッチや、リモコン内蔵スイッチなどは勝手に取り替えても良いと思っていたのです。 これを資格保持者に聞くと、住人が自宅のをいじる範囲で訴えられるようなことはないけど、いわゆるネットポリスというか、正義原理主義者、別名ヒマ人揚げ足取り主義者には格好の攻撃材料になるかもしれないと。 それはつまらん。

 ということで、昨年また別の検定に落ちた時に感じた記憶力の減退もあって、とりあえずまだやる気があるうちに取っておきたいと思ったのが動機の駄目押しです。
 
 いや、面白いよ電気は。 なにより家の周りの電柱の一番高いところに張ってある送電線がなぜ三本なのか。 交流とは言えプラスとマイナスでしょ? だったら二本か、三相なら六本必要でしょ? と子供の頃から漠然と感じていた疑問。 これが三相交流の特性を学んであっさり氷解しました。 実を言うとこのネタは、万が一学科を落ちた時に「これがわかっただけでも満足」的な言い訳にしようと思っていたくらいの目から鱗でした。
 
 直流についてはクルマ関連でそこそこ複雑な継電器制御回路までつくれていたにもかかわらず、いや交流は曲者というか、いろいろ違っていてほんと面白いです。
 
 はい、そんなこんなでよかったですね。 ではありません。
 この後に実技試験が控えています。 まぁいいや、学科受かってるから実技はパスするまで何度でも受けよう、なんて寝ぼけたこと思ってたら、実技は二回しか受けられない、つまり二回落ちると再度学科受験からやり直しというルールがあるのを知りました。
 
 えらいこっちゃ、ならば実技も一発でパスするくらいの心構えで臨まなくちゃ、と学科自己採点後に意を決意して購入したのがこのダンボールの中の実習キット。 これ以外にも実技受験に必要な最低限の工具セットやら参考書やらで、これは結構経費のかさむ検定だと今頃気がつきました。
 
 ということで、ここしばらく、夜中に空き時間を作ってひたすらケーブルの皮をムキムキ、ムキムキ。
 でもこれ、なんか楽しい。 ひたすら回路図を見ながら黙々と配線作業。 気がつくと、子供のころ、ひたすら組み立て説明図を見ながらプラモデルを作り続けていたころを思い出します。 やっぱ、こういうのが好きなんですね、はい。
 
 これ以上のさらなる詳細は無事実技が通ってからということで...
Material

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これがC.P.R.(心肺蘇生法)の資格証

Cpr なんですよ。
 天罰(?)が当たったとはいえ、涼しさ&水着回を期待した邪なバイトで、まさかそんなものをいただけるとは思ってもいませんでしたので、なんだか申し訳ないような。
 
 ただ、文字上ではC.P.R.というのは無くて、「スポーツ救急手当プロバイダーコース全過程修了」とあるだけです。 そして有効期間は3年間。 短かっ!!
 万が一に備えての知識は当然として、これがあるとプール監視の際にあの見張り台に上がれるそうです。
 しかし運動音痴の私が日本体育施設協会なぞから認定証を頂くとは。

 それはともかく、この証明カードの写真が酷い。 元が元だけに望外の理想があるわけではないけれど、施設職員が普通のデジカメで撮った写真が酷い。
 これを見ると、街の証明書写真がいかにマシかというのが痛いほどわかりました。
 にしても、酷い面だ...

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アニメで見かけた古典物理学

 先の話の元々のきっかけは、放送大学の授業を聞いていて日中の空の色が青であることの原因がレイリー散乱である、という一節。(得意じゃない分野の話を書こうとするとウラ取るのが大変で、効率が悪いです。)

 あれ?これ何かのアニメで聞いたような、と検索をかけたらアルドノアゼロでイナホがアセイラム姫の間違った知識を訂正するシーンでした。
 この時はレイリー散乱だけでなく、雲が白い理由であるミー散乱にも触れていて、恥ずかしながら、ライブでこのシーンを見ていた時には私は全くそのセリフの意味を理解していないことに今更ながら気がつきました。

 一方の授業の方は、自由電子の散乱であるトムソン散乱にも触れており、いやもっと数学が理解できたらワクワクできるんだろうなぁ、と。 いえ、( ^ω^ )などで使う顔文字の鼻のwみたいなのがオメガと呼ばれる記号だったと初めて知ったくらいですから...(いや普通オメガといえば時計で有名なΩだろうて)
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 で、SFには欠かせない、言い換えるとこいつさえなければもっとSF世界にリアリティを感じられたのに、というアインシュタインの相対性理論。 モノは光の速度を超えられんのだよなぁ、よって外宇宙にも行けなければ時間を支配することもできない、というわけです。
 ところが、たった1%程度の理解であっても、光は屈折することで遅延する、だとか、ブラックホールで時間空間がゼロになる、という相対性理論の限界があることはわかりました。 そしてそれを解決する鍵は量子論かもしれないという希望(?)をも知ると、いや、NASAがワープを真面目に研究しているというのもただの無駄遣いじゃない気がしてきました。
Math3

 その一方、相変わらず未来からは人間はおろか単純なメッセージすら「今」に届いてないし、光年を超えて地球外生命が来た痕跡もないしという事実を省みると、やはり古典物理の限界は厳然たる限界なのかという絶望もかき消せません。
 
 放送大学の他の授業で、地球の属する銀河系を包む球体のことをハロと呼ぶことを知りました。 あぁ、これがあの日本のアニメ界の代名詞である作品の(時にSEEDではうっとおしくもあった)球体名の語源であったかと思うと、この散乱と言い、アニメ業界の制作者たちは日々の食うことすらままならない生活にあっても、これまでどこまで無駄知識を蓄えてきたのかと、ただただ尊敬するばかりです。
 
 「知識は必ずしも飢えを凌いでくれるとは限らない。しかし他人ひとに感銘を与えることはできる」
 
 ってか。
 
※引用:放送大学「場と空間の物理 〜電気、磁気、重力と相対整理論〜」

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99%わからないのが面白い

 つい先日見終わった放送大学の科目に、「場と空間の物理 〜電気、磁気、重力と相対整理論〜」というのがあります。
 いえ、理系に憧れる文系、と私はよく書いているように、言い換えると高等数学は全く理解できておらず、数学に深く依存する古典物理学も分かるはずがありません。
 
 ただ、現在のSFやアニメの必須アイテムと言える、時間移動、ワープを含む空間移動、平行世界などはすべて物理に依存しており、まぁ何かの足しになれば、と思って見ることにしたのでした。
 ことさら自分のアホさを誇るようなつもりはないものの、これが全くというか、99%わからない。
 
 もちろん講師はちゃんとした日本語で話しているのですが、次々出てくる数式がまるでエジプトの古代文字のようにしか見えません。 微分積分くらいならともかく、オメガ、イプシロン、ラムダ、タウに至っては、え?確かにフォントの記号にそんなのありましたね、程度の恥ずかしさ。
 
 テンソルってなんだったけかなぁ...、とググってもwikiってもわからない。 そんなの習ってないよ〜、と思ってたら、いやどうやら高校の数学で習っているようです。 あ、行列の理解も今ひとつだった私ですから、多分このあたりで数学に完全挫折したのを再認識しました。

 ところが面白いのがさらに進んでゆくと、あの冷酷なまでに厳格な数学が急にいい加減になってきます。
 曰く「ここはほとんどゼロなのですが、ゼロでは矛盾するのでゼロではないけどゼロみたいなものを置いて」とか「これとこれはほぼ同じなので」とか、おい!!!!「ほとんど」とか「ほぼ」とか使っていいのかよ!
 で、ここで思い出すのは数IIIの授業で出て来たΔt(デルタティー)。
 なんでも「限りなく短いけどゼロじゃない時間」なんだとか。 この時すでに教師に嫌われていた私ですが、臆さず質問して見たけど「そんなもんだと理解しておけ」という答え。 なんじゃそれ。

 で、今になって思うのは、数学はどんどん進んでゆくと、突然曖昧な概念が混じってくるのではないかということです。 ゆえに、それを教える教師はむしろ文系的理解と説明力が必要とされるのかもしれません。 しかし数学の教師になるくらいだからそういう才覚に恵まれている確率は低く、故に日本人が高等数学を理解できなくなる、嫌いになる理由の一つなのではないかと思ってしまいました。
 
 あっ、レイリー拡散とかミー拡散をアニメにひっかけ、最後はワープ航法に繋げようとしたのに長くなってしまった。

 かように、99%わからないというのはむしろ楽しい、というお話です。
Math

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2016年 第2学期の放送大学

 昨季(2016年 第2学期)に視聴した放送大学のコンテンツも、○年○アニメ風に軽く報告しておきます。
 ただし、半分くらい電車の中でウトウトしながら聞いていたため、他人様にしっかりと語れるほどには学んでおりません。 こういう内容がここにあった、というインデックス的に捉えていて、後に再度はっきりとさせたい時には再度録画を見れば良いか、って感じです。
 今季(2017年 第1学期)に再放送されるものもあるので、何かの参考になれば幸いです。

■日本語とコミュニケーション
 日本語の能力を高める、というのではなく、日本語でのコミュニケーションはどういう形を取っているのか、という切り口で、途中、敬語の説明のあたりで分かりにくい部分もありつつ、ああ、なるほど、生まれてこのかた何となく使っているけど、そういうことだったのか、的な再発見がありました。
 日本語、韓国語、中国語での挨拶の立ち位置が特に印象に残っています。

■日本語リテラシー
 上とよく似ていますが、こちらは積極的に日本語能力を高める、ブラッシュアップする講座で、大学らしくレポートの書き方が具体的に解説されていたり、「ら抜き」が可能を表す時にはなぜ許容されるのかなどが面白く、特に自分ニュースというエキソサイズは私の授業でも使わせてもらいました。
 ただ、途中のエッセイや小説の解説はちょっとだれた感が。

■映像コンテンツの制作技術
 ムービー撮影についての具体的な手法講座。 家庭ビデオ撮影程度の知識と経験しかない私にには興味深く、また脚本やシーン作り、編集など、可能なかぎり画面を見るように心がけました。
 また、スチルにも役立つ、例えば照明の解説は非常に参考になり、これまた早速私のブツ撮り授業に役立たせていただきました。

■音楽・情報・脳
 これは大学院の授業なのですが、なるほどそれだけの価値が有る、非常に興味深いものでした。 特にハイパーソニックエフェクトと呼ばれる、可聴周波数を超えた超高域音が果たして存在するのか、それを人間がどうやって聴くことができるのか、そしてそれはどういう効果を人にもたらすのかが特に興味深く、この講座のキモだったような気がします。
 これを見てかつて私が鼻で笑ったハイレゾオーディオにもそれなりの存在意義があると再認識した次第ですが、残念ながらここで強調されているエフェクトはその程度のオーディオでは再生できないほどの高音域であり、またちょっと違う話であることにも気づきます。
 じゃ、どうやって人はそんな超高音を聴くのか、そもそも可聴周波数帯域ってのは嘘だったのか、という疑問も文系人間にちゃんとわかるように構成されている優れものでした。

■身近なネットワークサービス
 比較的得意分野だけに、特に電車の中でぼーっと聴くのに最適でした。 が、時々そうそう、それって今ひとつ理解してなかったよ、とか、え?今はそんな風に進化しているの?という部分もあり、そこだけゴソゴソとiPhoneを取り出して画面チェックしました。
 例えばiPhoneにも搭載され、ApplePayにも使用されているNFCの存在理由とかです。
 ひねくれたことをつけ加えるなら、こういうのでIPv6ってのをちゃんと知ってればIoTがどうのこうのと大騒ぎする必要なんて全然ないのにね、ということです。

■ユーザ調査法
 これ眠たかったです。 いや、申し訳ないけど、ユーザー調査ってそんなに方法があって、しかもそれぞれがそんなに明確に分類されているのを知った、という程度で、あとは寝てました。
 ただ、こういうのを知ると、何となく知った気にUIが、とかUXが、とか言っちゃいかんなぁ、とは痛感いたしました。 はい。

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セルフGSの監視バイトに採用されたら警備員の講習が義務だった(3)

 先の警備業の危険度、全てが賊に襲われたとか車が突っ込んできた、ではなく、ちょっとした作業のために登った脚立から落ちて打ち所が悪かったとか、あと機械警備(家庭や職場と契約し、通報で駆けつけるタイプ)は、現場への行き帰りでの交通事故も含まれていますから、やはり日本は安全な国なのかもしれません。

 その後、敬礼や回れ右の実技訓練があって、昔ならこういうのに反射的に抵抗感を感じたのに、歳のせいなのかなんなのか、まぁ、こういうのもちゃんと習ってみるのも良いかも、とそれなりにまじめにやりました。

 この三日間の講習、費用は会社持ちで、手当ても出るということです。
 各種仕事の詳細を分類したサイトによると、業界の平均給与は決して高く無いようですが、業界自体は至極まともに真面目に対応している、対応せざるをえない仕組みになっているようです。

 おかげさまで、睡魔と戦った甲斐もあった好奇心満足度ながら、専門的なこととは別に、三日間を通して感じたことは他人との接触の難しさでした。
 先に書いたように、警備員には施設管理権以外は何の特別な権利もなく、ひとつ間違えると人権侵害になってしまうこと。 そこまで行かずにもっと手前で、いわゆる言葉遣いひとつ間違えると警備会社を飛び越えて委託元の企業へのクレームが入り、場合によればそれで契約解除されるかもしれないという、まぁこれはこの業界だけではなく、コンビニやスーパーなど小売・接客業共通の難しさなのかもしれません。

 そんな中、私が就くのは監視であって警備ではないというのは、少し安心を与えてくれます。 講習やマニュアルにはとにかく問題が起きたら警察を呼べ、の連続。
 逆に考えると、警官は警備員とは比べ物にならない特権と武器を備えているのに、低姿勢なもんだ、と今更ながらに痛感致した次第でもあります。 たまに小バカもいるけど、それで大事になるほど非常識なのには少なくとも私は出くわしたことはありませんから、いやはや大変なお仕事である、と。
 
 さて、この講習、規則では30時間の受講が義務付けられています。 しかしこの会場では合計しても22時間しか受けられません。 残りは?と疑問に思っていると、あとの8時間は現場での実地研修で満たす、ということでした。
 ということで、実地研修に移行するのでした。 その報告はまた改めて...

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セルフGSの監視バイトに採用されたら警備員の講習が義務だった(2)

 って、すぐにも続きを書くつもりが、仕事やら親族の不幸やらであっという間に一週間経ってしまいました。 こうしている間に細かいことからどんどん忘れてゆきつつあるという...
 
 で、とにかく初日は、そもそも警備業とはなんぞや、から始まりました。
 (昭和の)東京オリンピック、テレビのザ・ガードマン、そして(昭和の)大阪万博などで成長し、今では約54万人と、警察官の倍いるそうです。
 そして警察官的な期待が高まっていつつ、しかして実は何の特別な権限も与えられていないということに留意することも力説されておりました。 スーパーで万引きを警戒したり、夜間パトロールしたり、赤棒振って交通整理するのも全て一般人が一般人に「お願い」しているのに等しいのだとか。 ただし、施設管理権(の代行)というのが許されているので、施設内で少々特権を持っているだけ、ということ。
 そりゃそうだ。 きつい訓練でゲロ吐きながら鍛えられた警官とはレベルが違いすぎます。 ゆめゆめ勘違いするな、ということですね。

 あ、そうそう、警備業には1号から4号まで分類されていて、1号=施設、2号=交通、3号=貴重品・核物質など危険品、4号=ボディガード、となっているそうで、セルフスタンド監視は1号にあたります。
 でも一般的な施設というのは、いわゆる建物や敷地内を警備することで、この中で駐車場の整理をする人は2号ではなく、1号に分類されるのだとか。
 で、2号はあくまで歩道も含めた道路上となっています。 さらに驚いたのは、自動車専用道での交通整理(あと3号の現金輸送)は、さらに警備業の検定資格が無いとできないこと。 う〜む、確かに危険度が違いますからね。
 
 個人的に交通警備は、雨の日も風の日も一定の緊張を保ちつつ立ちっぱなしで、体力的に無理ですね。 贅沢を言うようですが、排ガスも嫌だし。

 さて次に講義は憲法に入り、さらには罪刑法定主義なんてのも登場し、大学時代の一般教養を思い出します。 ま、要は基本的人権に留意して行動しろよ、ということで、その後、警備業法やら習得物について、さらに消防法などなど。
 
 二日目は、実行動に話が移り、不審者を見つけた時の対応や、夜間巡回の具体的な方法、火災時の対応。 そして不幸にして格闘になった際の注意もありまして、これは短いながらも別教室で警戒棒を使った実習もありました。
 こういう部分は元警察官の講師が中心となり、腰の落とし方で相手からの致命的な攻撃を避けることができる解説など、ほ〜と感心することも少なくありません。 一方で別の元警官講師が、興奮している犯罪者は馬鹿力で刃物を握っているので、警戒棒でガンガン手首を叩いても、ほとんど効き目が無いという話も聞けました。
 もちろん警備業の基本も、確保制圧ではなく、身の確保を最優先で、遠慮なく警官を呼べ、というスタンスです。 納得。

 どちらにせよ、実際にそういう場面に遭遇したらビビって何にもできないでしょうけどねぇ。 まぁこれは施設警備においての話なので、私のようにセルフスタンドの監視となると、かなり危険度は低くなるとは見積もっていますけど。
 
 危険度というと、資料のとある年度で計算すると、被災するのが全体の0.2%ほど、その内の1.6%の方が亡くなっています。 ということは全体からは0.003%で、皆無と言うべきか、ゼロでは無いと見るべきか。 ネット検索によると、交通事故で死亡する確率が一生で0.01%だそうですから、人生80年として一年で0.0001%。 仕事の割にはむしろ安全と言ってもいいのかも?
 
 さらに感心したのが、バイトとは言え、採用に必要な提出書類の内、いわゆる破産していないとか、過去5年間の間に事件を起こしていないか、薬物や精神障害が無いかなどの証明が必要なことで、裏を返すと警備をしている人たちは全てこれらの諸問題を持ち合わせていないということでもあるわけです。 ほ〜。

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