少年誌と書店

 昨日の書き込みで「探し回って最終回掲載号は抑えた」と書いたことをちょっと説明すると...
 
 この号を買おうと本屋に行ったのが発売日の二日後。
 なのに地元のイオンに入っているそこそこの規模の二軒の本屋はともに売り切れ。 その日発売の他の少年誌があるのみ。 え?このタイミングでもう売り切れ?
 
 それくらいの人気なら最初から多めに仕入れるとか、追加仕入れしたらいいのにと思いつつ、そういえば週刊少年漫画誌ってネットで手に入らない(デジタル版は可能)という特殊事情を思い出しました。
 ということは、買いそびれた少年漫画誌は個人が古本として出品しない限りはもう手に入らない?と少々焦りました。
 
 そこで思い出したのが地元なんだけど少し遠い、昔からある本屋。 廃れ倒した商店街のはずれにあって、にも関わらずその廃れを利用して空き店舗にコミック専門店を出すなど存続の努力がはっきりにじむ本屋。
 以前にも、これまた上記二店舗で売り切れだったMacFanをここで見つけたこともあり、もしやと行って見ると...
 ありました、少年マガジン。 それもまだ複数。

Bookstore

 いえ、決して売れ行きが悪いからではないと思います。 入り口付近に並べてある週間誌はどさっと充実している感じで、たぶん仕入れを多めにしているのかな、という気がします。
 対して最初に回った二店舗は、下手すると発売日に売り切るつもりの仕入れしかしていないのではないでしょうか。
 
 感謝の気持ちも込めて、「ここはいつも在庫が切れてないので嬉しいです」と多分経営者と思われる店員に言ったら、「最近は少年誌も取次がある程度抱えてますから」という思わぬ答え。
 つまり少年誌は、これまでは一旦売り切れると追加仕入れができないのが通例となっていたようです。 確かにたくさん刷って返品されたら断裁されて再利用されるとはいえ無駄は無駄。 週単位でそんな手間をかけていられない、というのが流通も含めた全体の事情なのかもしれません。
 ということは取引している取次によって売り切れ時の対応が違う可能性もあります。
 
 個人的には売り場が狭いコンビニは仕方ないとしても、一応普通の町の本屋なら、週間なら4〜5日程度、月刊なら3週間ほどは店頭に残して欲しいと思うばかりです。

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五等分の花嫁、原作終了

Magazine
 あぁ、原作の方も終わってしまいました、五等分の花嫁。
 とりあえず探し回って最終回掲載号は抑えたものの、まだ読んでいません。 というか、コミック派なので4/17の最終巻発売まで封印です。
 
 現時点での最新刊である13巻で四葉が選ばれたことまではわかったので、それほど切迫感がないのは事実です。 が、その結論を見せた後に丸々一巻が出るとなると、一体どういう風に話が展開しているんだろうという興味はあります。
 しかも、これまでの流れなら最終巻は3/17に発売されているはずなのに、さらに1ヶ月遅れて4/17にずれ込んでいるのを知ると、え?コミックならではの加筆とかあるの?とか期待もしてしまいます。
 
 さて、ん〜、四葉で良かったのかなぁ。
 京都で最初に出会った五つ子が彼女だったので、変にドロドロした展開にしなかったところはさすが少年誌ってところでしょうか。 「ずっと好きだったよ」と四葉が涙目でブランコに乗るシーンはグッときましたからね。

 結局、誰が一番推しかっていう。
 私はに二乃が一番で、いやでも五月の流し目も捨て難い、でも結婚するなら四葉がやっぱり一番いいのかな、と今でもはっきりとこれら三人の順序を決めかねています。

 アニメで知ったこの作品、本当にいい出会いでした。 確かにもう少し巨乳描写は控えめであったほうが、とも思わないこともありませんが、推理ラブコメと呼ばれるくらいしっかりとした組み立てに思わず引き込まれてしまいました。

 惜しむらくは、アニメの二期スタートが秋ってのがなんか残念です。
 一期からそこそこ時間も空いているし、原作終了直後のこの春スタートだとばかり思い込んでいた身としては、春でもなく夏でもなく、なんか秋には気が抜けているかも。
 
 で、ふと思ったんだけど、これの実写版ドラマとか映画って絶対無理だろうなぁ。 いや、ハリウッド流CG使い倒せば五人同じ顔の女優がぬるぬる動き回るってのもありかぁ?

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メイドインアビス劇場版を見てきた

Visual09_20200301020101 以前から気になっていたメイドインアビスの劇場版「深き魂の黎明」を見てきました。
 
 テレビ放映時、キャラの絵がダメで一話切りしたんだけど、半年ほどして学生の一人が「怖いです、寝れなくなります、でも(背景)絵が綺麗です」と漏らしたことから興味を持ってamazonプライムで改めて見た、という曰くがあります。
 この「絵がダメで一話切り」っての結構あって、同傾向の少女終末旅行や、今では名作の呼び声が高いマドマギもあの五角形顔が祟って見逃してしまいました。

 そんな経緯がありつつも、ワンシーズン見た後にさらに映画にまで手を伸ばしたのは、学生が言ってた背景絵の美しさに他なりません。 特に遠くからの俯瞰絵が特徴的で、ぽっかり穴の空いた町オース、複雑に入り組んだダウンタウン、潜って行く先々の壮大なスケール感、ありえない構造なのに妙にリアルに見えてしまう表現力などなど、キャラクターたちの幼稚な絵(下手という意味ではない)が全く気にならないほど引き込まれてしまいました。

 劇場版では一旦決まっていた【PG12】レイティングが公開前に急遽【R15+】に変更された所以でもあろう残虐シーンは、あえて意識的に組み込まれているようで、食いちぎられた肉片や死体の腐敗感、そしてオジーの殺意あふれるレグいじめに驚きます。 特に壮絶なのはナナチとミーティの下りで、そのミーティの最期で作者の創造力の深さにただただ驚くばかりです。

 そしてこの劇場版。 ダイジェストだとつまらないし、かと言って決定しているセカンドシーズンに繋がらないオリジナルストーリーも嫌だし、と迷っている内に梅田ブルグ7のページでは2月末を待たずに上映終了の記載。 ああもう迷っている場合じゃ無い、と貴重な休みを充てたわけです。

 さて、内容を一言でまとめると、シーズン1と2の間を埋める存在のように感じました。 主役もどちらかというとリコとレグというよりナナチのような感じで、ただしここで彼女とボンドルドとの関係がすっきりしたし、こうしておかないシーズン2の展開が面倒臭くなるでしょう。
 このボンドルドのしつこさ。 この作品に限らず、最近やっつけてもやっつけても滅びないキャラが多すぎると思いませんか? 蘇りの回数が多すぎると見ていてうんざりするし、せっかく感じた達成感や爽快感が色褪せてしまいます。 まぁ、そういう意味でもこのうんざりするボンドルドに引導を渡したのは正解です。

 いかにも劇場版のみの単発キャラとしてのプルシュカ、中は水瀬いのりだし、可愛さも性格も最高です。 そしてそれをあっさり処分してしまうストーリー。 でも最後は行き詰まっていた第六層への展開を助けるあたりはメイドインアビスならではの展開でした。

 意外だったのは想像していたよりお涙頂戴ではなかったこと。
 テレビシリーズでは結構涙腺緩んだので、覚悟していたんですけどねぇ。 いえ別にそれはそれで構いません。 泣かせてなんぼと思い込んでいる作品は好きでは無いので。

 あぁでもそれはもしかしたら、先に述べたような背景の美しさが期待ほどではなかったからかも。 あの美しさが映画館の大スクリーンで…と期待していたほど引き込まれませんでした。 なんか線が甘かったというか、原画が小さかったというか。
 
 なにはともあれ、これでセカンドシーズンのスタートを楽しみに待てます。 いつだろうね? 

※画像は公式サイトから引用

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2019春アニメが超不作で助かった

 気がつけば、毎日働くというマラソンな日々を送っており、なかなかここの更新ができずにおります。
 と言っても、ブラックとか、休みを下さい、と呻くようなものではなく、学校の授業を除けばヌルい仕事ばかりで、頻度は落ちたものの水泳にも通っていますし、毎夜の夕食もちゃんと作って、むしろ健全な毎日です。 単にやることが詰まっているだけという。
 
 まずは、とある検定の学科に多分パスしておりまして、それに続く実技試験の練習に励んでいること。 「多分」ってのは受験日翌日にネットに上がった解答を見ての自己採点ゆえ。 公式の合格通知を待っていては実技試験の準備が間に合わないのです。
 ところがこの対策練習が面白くて...、あ、これについては正式な学科パスの連絡が来たら改めて詳しく書きたいと思います。

 次に、意外というか嬉しい誤算だったのがiOSアプリの制作。
 日本のお盆に的を絞ったアプリで、そもそも制作を思いついたのがもう4〜5年前。 必要な絵を学生に頼んでいたんだけど描いてもらえず、結局PIXTAで見つけました。
 とはいえ3Dが絡むし、さてどうするべswift、と途方に暮れていたところ、先日学校で終日自習監督をするという一日があり、この時一気にことが進みました。 そこから数日しか経ってないのに、すでに自分のiPhoneにはそのβ版があるという超速展開。
 う〜ん、これはありがたい、というか面白い。 やめられない。

 最後は夏休み最後の峠として、冒頭に書いたのとはまた別の検定に申し込んだこと。 いやこれ昨年落ちたもので、もう意地だよね。 リベンジだよね。 でも記憶力が日々曖昧になってゆく中、急がないとね。 なにより不合格通知を受けた時の、あのなんとも言えない不快な胸の締め付けはもう味わいたくない。

 というわけで、すでに八月末までみっしりと予定が詰まっている中、なにより春アニメが超不作で助かりました。
 
「ガンダムORIGINE」
 まぁ、いつか観るかもしれない、見たいと思うかもしれないので録画継続。 でもライブで観る気が全然起きない。 やっぱ私はファーストはだめだわ。 やっぱSEEDか、せいぜいターンA。

「消滅都市」
 何より、五花観た後では、ヒロインがずっと一着の服を着続けている設定がありえない。 進行とか脚本もダラダラっとしてて、結局ライブで観るのを止め。 消去するかどうか逡巡中。
 
「さらざんまい」
 意味不明で、さらにその意味不明に魅力が感じられない。 ただ、ピンドラがいつのまにか面白くなっていたのに気がつかなかったトラウマゆえに録画継続。 ただ、消去するかどうか逡巡中。

「キャロルアンドチューズデー」
 絵のテイストは嫌いじゃないのに、なんか各キャラクターが鼻についた。 ストーリー展開も先が見えたような気がして数話で切り。
 
「ワンパンマン」
 ファーストシーズンの気楽さが影を潜め、なんか重くなって来た。 消去するかどうか逡巡中。

○「異世界カルテット」「超可動ガール1/6」「放課後ミッドナイターズ」
 で、結局こういう超キワモノだけは見てたという。 ミッドナイターズに於いては尺の長さたったの一分。 でもほぼ毎回腹を抱えて笑ってました。 この凝縮感、最高。

 いやほんと、時間がない中、今季の超氷河期クラス不作はありがたかったです。 さて夏はどうなるのかなぁ...

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うっ... 単行本派が最新週刊に手を出してしまったぜ

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 五等分の花嫁、作者公式ページを見てたら、今週の少年マガジンが表紙に加え巻頭カラー扱いになると知りました。
 このコミック、私はデジタルで買ってて、つまり単行本派。 週刊誌の進行は気になりつつも、こちらに手を出すことは本来は禁忌。

 が、カラーページなのである。
 デジタル版でカラーページはそのままカラーで読めると思っていたら、表紙以外は白黒でした。 この辺は全部まとめていつかビジュアルブックとしてまとめられるとは思いつつ、実際にカラー表紙の週刊誌が本屋の店頭に並んでいるのを見ると、あああ、と手に取りレジに。

 秋から五人のキャラクターブックが順を追って発売されるという情報は嬉しかったけど、肝心の本文というか本漫画の方は... げっ、風太郎が小学校時代に修学旅行で出会っていた五つ子が○○だったとはっ!
 推理ラブコメとも呼ばれているこの作品でこれを知ってしまったことは、かなりのダメージです。 覚悟の上の最新話読みとはいえ、来週月曜日に発売されるコミック第10巻の重みがぁ...
 
 仕方ない。 と心を落ち着かせて改めて何十年ぶりかに買った少年マガジンの感想はというと。
 「印刷ひどい!!!!」
 コストやら重量の都合もあるんだろうけど、紙質の悪さに加えてインク濃度が低く、細かいトーン指定などが台無し。 でもそれが大した問題になっていると聞こえてこないのは、週刊誌ではストーリーのみを押さえ、画質はコミックで堪能するという流れが定着しているのかもしれません。

 でもね、画質でいうと多分デジタル版の方が単行本より優れているかと。
 私のデジタルコンテンツは楽天kobo版なんだけど、これを27inchのiMacでみると、単行本サイズはもちろん、オリジナルの週刊誌版を超えるサイズ(見開きA3オーバー)で、しかも紙やインクというアナログノイズゼロで堪能できます。
 学生からの回し読み要望に応えられないのは残念だけど、数ヶ月後にまた読むであろう今週の最新話もこのクオリティならまた改めて期待できるというものです。(風太郎が他の五つ子と楽しそうに話しているのを見てショックを受ける○○の表現とか)

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 あ、冒頭写真の右は蒼鋼ネタで、同じく表紙買いしてしまった号です。
 今やキリクマとして癒し&お笑いキャラになってしまったキリシマ、実は私はこいつが美しいと思っています。 
 こちらは月刊誌なんだけど、紙と印刷のクオリティはずっと良いです。 300円 vs 570円の差だと言われればそれまでだけど。

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五等分の花嫁ロスはない

 この季節、テレビはロスをあちこちで産み出すんだけど、アニメも昨季どころかRE:CREATORSもダリフラもとても大きなロスだったのにも関わらず満足ゆく文章を書けていません。
 
 なにせ私は今忙しい。 正確には質の良い眠りを貪ることが趣味になってきたので、無理して何かをすることが難しいのです。
 でもそんな中、いやこれは書いておかないと、と眠い目をこすりながら... 否、夕風呂上がりから夕食づくりまで呑んでて酔った目をこすりながら、先日終了したアニメ群の中から「五等分の花嫁」について記しておこうかと。

 

 実は三ヶ月前、この一話を見た時、あ〜ハーレムもの、一話切りしようかな、なんて考えてました。 とはいえ、メイドインアビスを同様な感覚で見逃した苦い思い出もあるので(この話については、時間があればまた)、とりあえず次週も予約したんだけど、何これ? 面白い。 ってか絵が可愛い。 新しい。

 

 原作は少年マガジンなので、ハーレム展開になっても責められないし、巨乳気味の女の娘が全員可愛いのも当たり前といえば当たり前。
 が、それだけではなくて、話の仕掛けが面白い。
 なにしろ、最初から五つ子の誰かと主人公が結ばれることがわかってる。 わかりやすくいうなら作者自らが第一話からネタバレさせてるということです。
 
 ただ五つ子なので、そのうちの誰と結ばれたのかはわからない。 というか、それが着地点として話が展開してゆきます。 最近ではネット上で「推理ラブコメ」と呼ばれて、多数の場所でそれぞれが自分の予測や考察を展開し、よくある「◯◯ちゃんが一番カワイイ!」「◯◯との結婚は認めない!」って話よりも目立つくらいです。

 

 そんなに楽しみにしていたアニメが終わってさぞかし残念がっていると思われるでしょう。 ところがすでに原作コミックにシフトしていますので、まだまだ楽しみ真っ最中なのです。
 いえ、たまたま仕事がらみで楽天koboで電子コミックを買うと総ポイントがどうたらこうたらという流れもあってですけどね。
 
 で、原作はアニメの絵よりももっと上手いのでさらに満足できます。 週刊でこのクオリティを保つのはさぞ大変でしょう。
 細かく説明すると、時にアップで伝統的な漫画絵を保ちつつ、時に見開きではとても写真的なパース感やアングル取りが冴えてます。
 27インチのiMacで見てると、見開きページ相当でのバストアップや五人揃ったカットなどはもはや電子コミックならではの感動を呼び覚すことに気がつきました。 いや、同じ電子デバイスでもこの感動はスマホ画面じゃ得られんじゃろうて。

 

 細かい話をすると、口の描き方が特徴的に上手い。 ここしばらく美少女系やカワイイ系は口唇をできるだけ小さく、時には描かずに処理することが多かった中、細かい波線を入れたり、横顔ではちゃんと口蓋と歯を描いているのに気づきます。
 また、各話キャラクターが着ている私服も多種多様で、いやヒロインのくせに同じ服ずっと着たきりかよ、と突っ込みたくなるようなお約束絵もある中で、これもとても新しさを感じさせてくれます。 もしかしたらこの辺りを買っている女性読者も多いかもしれません。
 
 さて、この新刊である9巻が今月17日に発売されます。 週刊ベースのコミックは新刊が出るのが早くてファンにとっては嬉しいですね。 ここ数年来ずっと買っている「蒼き鋼のアルペジオ」なんて月刊ベースだから6〜7ヶ月に一度しか新刊を拝めませんもの。
 楽しみ楽しみ。
Five_equal

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国分というアニメの教師が偉大

 もう十年以上前、理想とする男性像はパトレイバーの後藤課長でした。 そのうち歳を取って、老年期には攻殻機動隊の荒巻で、とここまで生きてきました。(あ、実写版の荒巻はクソです。あくまでアニメ版の方)
 
 そんな中、最近新たに「こいつ格好エエ...」と唖然とするおっさんを発見。
 それは「三月のライオン」の二期に登場する国分という教師。
 この作品、本来は将棋がテーマなんだけど、将棋に全く疎遠な私でも十分楽しめる、様々な人模様を現した傑作です。 その一つが中学でのイジメ。 最も生徒が頼りにするはずの担任すら「面倒を起こさないでちょうだい」と逃げる中で、最終的に登場したのがこの学年主任なんだけど、こいつがブレない。

Kokubu

 風体ははっきり言ってダサくて、下手するとヒール役でもいいくらいのアピアランス。 が、この独断と偏見に満ちた私ですら、生徒の気持ちを慮りすぎて言葉に詰まったり濁らせたりすることが多い昨今、この国分は迷いがない。

 いじめの張本人の親が、「うちの娘がいじめたという証拠があるんですか?」と自信たっぷりに詰め寄るのに対し、「証拠?そんなものはありませんよ」と突っぱねる。 「強いて言うなら、いじめられたという生徒のSOSが証拠です」と続け、これに対して「証拠もないのに!」と居丈高に攻める母親に、「じゃ、おたくの娘さんがいじめていないという証拠があるんですか?」と切り返す。
 
 かっけえ〜〜〜
 証拠がないからとのらりくらり逃げまくる、どこかの国の政治家や官僚エリートに見せてやりたい。
 
 まぁ、これだけだとフィクションに有り勝ちな勧善懲悪で終わるんだけど、その後、謝ったんだからもういいでしょ、と開き直るいじめた生徒を呼び出しての個人懇談。
 「先生に私の気持ちなんてわからないよ」
 そうそう、これね。 一見心情の吐露に見えるんだけど、単なる必勝セリフ。 ところがこの教師、
 「うん、だから今聴いてるんだよ。話そうぜっ」
 と切り返して王手。

 いじめた側を単に悪者として突き放すのではなく、指導も忘れない。 しかし相手の甘っちょろい話法に一切ブレない。
 揺るぎないのである。 

 非常勤とはいえ、二十年以上も教職を続けていると、時に何かを悟ったような気持ちになることがあります。 しかしそれは時に危険なことで、より学生の側に立った判断を心がけねば、とも戒めるようにもしています。
 ただ、それはともすれば切れ味の鋭い判断と言葉を鈍らせ、結果として相手に通じないことも経験しています。 そんな中で見たこの学年主任の迷いのなさ。
 
 う〜む、知り合いが徐々に定年だ、早期退職だと言い出す歳になっても、まだ目指せる理想像に出会えたのは嬉しいし、だからアニメ(というが原作は漫画だけど)はやめられない、というわけです。
 
 てなわけで、年齢順に並べ替えると、後藤→国分→荒巻、ということで...
 
※引用:NHK 三月のライオン二期 13話

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吉田美奈子+渡辺香津美がすごい

 一ヶ月ほど前、たまたま妖怪人間ベムの再放送が録画されていたので、飛ばし飛ばし再生。 初放映は1968年ながら、これは2006年に放映された新しい方。 とはいえやっぱり古い。 新しい方とはいえ12年前ですからねぇ...、と物語も終えてED(エンディング)が始まった。
 するといきなり別次元の格好良い曲が。
 
 いや、なんだこれ、アニメのエンディングレベルじゃ無い。 誰だこの静かで格好良いギターは。 あああ、この声もどこかで聞いた声だ。
 と最後までテロップ見たら、歌が吉田美奈子、作曲が渡辺香津美の「八月の永遠」という曲でした。
 
Justice_of_darkness うわわわ、これはすごい出会いだ、iTunesストアで買わなくては、と早速検索するも、未販売。 え?じゃCD?と検索するも、どうやらアルバムで収録は無いみたいで、当時のマキシCDが一万円以上のプレミア価格で出てるだけ。 あ、いや、さすがにそれだけ出すのは...とあがくと、ありがたいことにYouTubeにあがってました。 うん、いくら絶版とはいえ著作権的には問題あるだろうなぁ、これ。
 でも音質も悪くなくて、改めてゆっくりと聴くことができました。

 やっぱり凄いこの二人。 渡辺香津美が複雑なコード進行の曲を書けば、それをことも無げに自分のスタイルで歌いこなす吉田美奈子。 この季節の夕風呂に最高です。
 
 良い曲となかなか出会えないなぁ、とぼやく中、こうした出会いがあると、素直にあぁ生きててよかったと思うのでありました。 その一方で、どこに良い曲が潜んでいるか、誠に油断できない...

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2018年冬アニメの秀作「よりもい」

 ここしばらく、日曜の夜から朝が一番リラックスできるスケジュールになってしまいました。 夜景見ながら酒飲んでほっ。
 で、2018年冬アニメについて書こうと思っているうちに2018春も三話ほど進んでしまいました。 しかも今季は豊作なので、ああ時間が足りない。

 2018年春作品について、以前いくつかのお気に入りを紹介した中、この時点で見続けるかどうか迷っていたのが、「宇宙より遠い場所(略称:よりもい)」。
 だって最初は、あぁこれから女子高生達の日常系自分探しがだらだらっと続くんだろうな、と勝手に想像していたからです。

South

 が、ここがやはり物語は脚本なり監督なんだろうよ、でした。
 いわゆる思春期の女の子ばかりで、恋愛ネタなど一切無く、それぞれが重い思いを引きずっているという設定。 ある者は母を突然南極で失い、いつかは南極に行きたいと思う。 しかし、それを夢で終わらせないためにバイトにバイトを継いでリアルに百万円貯めてしまう。
 その金を元に南極に行きたいという気持ちをクラスメイトにあざ笑われ、ある者は些細な裏切りで高校を辞めてフリーターになってしまい、ある者は南極出発直前に幼馴染に裏切られ、ある者はアイドルの地位にありながら自分の存在を見出せない、などなど。

 そして彼らを安易に南極に行かせて「南極、なんてスケールでかーい」とお悩み解決でもない。 ちゃんと所轄官庁や団体に取材してリアリティを補完し、そして死んだほうがマシと思える程の外海の船酔いも描写する。
 いや、何これ? いつのまにディスカバリーチャンネル?
 
 この時、見続けるかどうか悩んでいた別の作品が「刻刻」。 タイムリープものは結構好きだし、キャラクター原案を勤めた梅津泰臣の絵も好きなんですが、話のテンポが悪すぎた。
 よりもいとの表裏を分けたのは、共に録り貯めた半分の六話あたりをつまみ見した時。 前者はもう南極に向かっていて、刻刻はまだだらだらと情けないオヤジの心理描写とかやってて、ほとんど話が動いていないように見えた。
 この差を見て、あ、やっぱり話のテンポって大事なんだ、と痛感。
 ということで刻刻は切り、よりもいは毎週再生する地位に成り上がり。

 私個人の性格として、話作りをするときにどうしてもリアルにこだわりすぎ、いわゆるファンタジー要素というか、夢が無い傾向になってしまうのが気になっています。 が、よりもいを見て、いや、そこじゃないのかな、リアルにこだわっても夢はいくらでも表せるのだと改めて思わせてくれた作品でもありました。

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とても不揃いなアニメ

015

 今期は、見る/見ないの判別がすぐにできて、おかげで早々にすっきり。
 では不作なのかと言うと、「ダーリン・イン・ザ・フランキス」「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」という毎週楽しみなのと出会い、引き続きの「3月のライオン」とと合わさって、これでロストRE:CREATORSの穴が埋まった、と満足しています。

 で、ここでは「ダーリン・イン・ザ・フランキス」がとても興味深い、まさしくとても不揃いなアニメなのでそこに触れておきたいな、と。

 まぁなにより作画の勝利です。 総監督が「あの花」「あの夏」の田中将賀。 うまい。 相変わらずの黒子的、鳴子的ツインテールの書き方が好きで、EDアニメの揺れる髪の走り姿を見て、これだけでOKかな、と。

 次に声優の使い方と、もしかすると録音技術。
 いわゆる三角関係的サブヒロインとしてイチゴっていう女の子がいるんだけど、この子の声が非常に特徴的です。 こまかいつぶやきが多いにもかかわらず、それがなぜかボソボソとせずに明確に、しかしつぶやきとして小音量で聞こえてくると言う不思議。 声優はこうでなくっちゃね。
 どうやらこの声優はこの役が最初のメジャーデビューらしいけど、それでこの個性はすごいだろう、と。 で、併せて考えさせられるのは録音技術。
 このイチゴ以外にも主役やゼロツーの声が非常にくっきりと聞こえてきます。 録音技術については全くの素人なんだけど、マイクとの距離、コンプレッサーやらノイズリダクションとかすごく考えて録られているんじゃ無いかと想像しています。

 一方の不揃いの始まりはフランクスのデザイン。 なにこれ? 映画版ポケモンのスペシャルキャラクター? というのが第一印象。
 何せロボットなのにアナログな表情が現れる。 どうやら脳波直結のLEDでわざわざ表現しているという設定みたいだけど、ふ〜ん、そうなのか、これはこれで新しい提案なのかなぁ、と。 ここで文句垂れると時代についてゆけない年寄りと石投げられそうなので、わかったような振りをすることにする。

 そして、最悪が叫竜と呼ばれるいわゆる敵キャラというか、モンスターデザインの酷さ。 え?大川ぶくぶが参加?と思ったくらいの酷さで、最低だったのが前回だったか、叫竜のボスキャラみたいなのに生えていたバッファローみたいな角。

 小学生かよ...
 
 岩崎将大って、こんなひどい仕事する人だったのかなぁ...
 
 あと、音楽も特徴的で、EDはいきなりアルファベット三文字、もしくは坂系で、へぇ、結構好きだ、これ、と思って調べたら、作者はそちらの方面の方だったんですね。 わかりやすくて、多分ダウンロードはするんだけど、分かり易すぎて、二度と同じ系統の曲は要らないかもしれません。
 OPもHIDEプロデュースで(って、X JAPANの曲って一つも知らない)、これを中島美嘉が歌うっていう豪華さで、彼女にはガンダムSEEDのEDでは一度惚れ込んだんですけどね。 テレビでライブで歌うのを聴いて、あまりの下手さに幻滅した経緯があります。 
 
 ね、不揃いでしょ? このアニメ。
 
 さておき。 少々年配の方は既にお気づきでしょうが、これ、ガイナックス系の人と触れ合ったスタッフが多いためか、エヴァの影響というか、リスペクトに気づきます、
 多分、ファン的にも綾波 or アスカ的に、ゼロツー or イチゴ派が生まれるのだろうと。

 あぁ、ならば庵野に叫竜デザインやってもらいたかった。 予算的に無理だろうけど...

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