宮田文化庁長官に失望
立て続けに襲ってきた台風や豪雨のおかげで、というと語弊がありますが、ここのところやっと表現の不自由展の話題が収まってきたようです。
その終わりがけに襲われた大きな絶望が、一旦決めた助成金の交付を打ち切った文化庁の長官が、元芸大学長の宮田亮平だったこと。
彼はかれこれ十年前にNHKの探検爆問という番組に登場し、あのピント外れの活弁を得意とする太田に対してびしばしダメ出ししていたのが非常に印象的でした。 あぁ、こういう権力から少し遠いところにいるような人が学長になるのが東京芸大の魅力なのか、と正直かなり感銘を受けたのを覚えています。 その興奮は十年前に書いた自分の文章でも明らかです。(二回も書いているし)
ところが先日のある朝、チコちゃんに叱られる!の再放送を見てたら、全く別のネタで久々のNHK登場。 そして肩書きは文化庁長官。
「え?え?え?」
ということは今回の不自由展の助成金打ち切りの責任者?
いやぁ、はっきり言って文化庁長官とか大臣とか、国にとって大して重要ではないポストとはいえ、明らか政権の右翼思想の言いなりになるとは。
天下の東京芸大学長経験者でしょ? そして自身も表現者。
「は?表現の自由でしょ。 事前検閲はいかなる場合でも忌避されるべき。」
とか、あんたが言わねば誰が言うねん! ボーッと生きてんじゃないよ!
国会に引っ張り出されての答弁では、表現の内容云々ではなく、申請手続きの齟齬だった、とまるで対韓国の貿易手続きに名を借りた経済制裁みたいな言い訳してたけど、見てて悲しくなりました。
東京芸大学長から文化庁長官、その先に何を目指しているのか知る由もありませんが、ひさびさに大人って汚い生き物だなぁ、と落胆したわたしでした。
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