五等分の花嫁ロスはない
この季節、テレビはロスをあちこちで産み出すんだけど、アニメも昨季どころかRE:CREATORSもダリフラもとても大きなロスだったのにも関わらず満足ゆく文章を書けていません。
なにせ私は今忙しい。 正確には質の良い眠りを貪ることが趣味になってきたので、無理して何かをすることが難しいのです。
でもそんな中、いやこれは書いておかないと、と眠い目をこすりながら... 否、夕風呂上がりから夕食づくりまで呑んでて酔った目をこすりながら、先日終了したアニメ群の中から「五等分の花嫁」について記しておこうかと。
実は三ヶ月前、この一話を見た時、あ〜ハーレムもの、一話切りしようかな、なんて考えてました。 とはいえ、メイドインアビスを同様な感覚で見逃した苦い思い出もあるので(この話については、時間があればまた)、とりあえず次週も予約したんだけど、何これ? 面白い。 ってか絵が可愛い。 新しい。
原作は少年マガジンなので、ハーレム展開になっても責められないし、巨乳気味の女の娘が全員可愛いのも当たり前といえば当たり前。
が、それだけではなくて、話の仕掛けが面白い。
なにしろ、最初から五つ子の誰かと主人公が結ばれることがわかってる。 わかりやすくいうなら作者自らが第一話からネタバレさせてるということです。
ただ五つ子なので、そのうちの誰と結ばれたのかはわからない。 というか、それが着地点として話が展開してゆきます。 最近ではネット上で「推理ラブコメ」と呼ばれて、多数の場所でそれぞれが自分の予測や考察を展開し、よくある「◯◯ちゃんが一番カワイイ!」「◯◯との結婚は認めない!」って話よりも目立つくらいです。
そんなに楽しみにしていたアニメが終わってさぞかし残念がっていると思われるでしょう。 ところがすでに原作コミックにシフトしていますので、まだまだ楽しみ真っ最中なのです。
いえ、たまたま仕事がらみで楽天koboで電子コミックを買うと総ポイントがどうたらこうたらという流れもあってですけどね。
で、原作はアニメの絵よりももっと上手いのでさらに満足できます。 週刊でこのクオリティを保つのはさぞ大変でしょう。
細かく説明すると、時にアップで伝統的な漫画絵を保ちつつ、時に見開きではとても写真的なパース感やアングル取りが冴えてます。
27インチのiMacで見てると、見開きページ相当でのバストアップや五人揃ったカットなどはもはや電子コミックならではの感動を呼び覚すことに気がつきました。 いや、同じ電子デバイスでもこの感動はスマホ画面じゃ得られんじゃろうて。
細かい話をすると、口の描き方が特徴的に上手い。 ここしばらく美少女系やカワイイ系は口唇をできるだけ小さく、時には描かずに処理することが多かった中、細かい波線を入れたり、横顔ではちゃんと口蓋と歯を描いているのに気づきます。
また、各話キャラクターが着ている私服も多種多様で、いやヒロインのくせに同じ服ずっと着たきりかよ、と突っ込みたくなるようなお約束絵もある中で、これもとても新しさを感じさせてくれます。 もしかしたらこの辺りを買っている女性読者も多いかもしれません。
さて、この新刊である9巻が今月17日に発売されます。 週刊ベースのコミックは新刊が出るのが早くてファンにとっては嬉しいですね。 ここ数年来ずっと買っている「蒼き鋼のアルペジオ」なんて月刊ベースだから6〜7ヶ月に一度しか新刊を拝めませんもの。
楽しみ楽しみ。
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