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ドナルド・キーン逝く

 夜勤明けでビールを開けつつ、何気なしに見ていたYahoo!の検索ワードランキングにドナルド・キーンというのがあって、もしやとクリックしたら、やはり死亡記事でした。
 まぁ、96歳ですから大往生。 日米欧文化を股にかけた結果、望んでいた日本で死ねて本望かと勝手に想像する次第です。 合掌。

 彼のことを最初に知ったのは、多分私が二〜三十代に買ったEnglish Journalという英語教育月刊誌の表紙でした。
 誌面にもインタビュー記事(流石に内容は忘れてしまった)があり、そのプロフィールを知るに、なんて知的で貴重なアメリカ人がいたもんだ、といたく感銘を受けたのを覚えています。

 私は見ることはできませんでしたが、先日NHK-BSで日本美術を愛したアメリカ人たちの特集をやっていたそうで、彼らにせよ、キーンにせよ、小泉八雲にせよ、偶然・必然問わず、江戸以降の日本文化に惹かれた欧米人によって、日本文化が守られた(持ち去られたとは言うまい)、あるいは新たな角度から再評価されたことは非常に興味深いことです。

 ひねくれた見方をすると、例えばアメリカファンやイギリスファンの日本人が現地の人間とそれについて熱く語ろうとしても、大方のネイティブは「はぁ、さいでっか」程度の少々呆れた態度をするのと同様に、彼ら欧米の日本美崇拝も時に我々日本人にとって?なときもあるとはいえ、エイリアンゆえの斬新な(時に場違いな)角度からの研究は、やがてネイティブさえ感心する評価を生み出してきました。
 
 特に、太平洋戦争を体験した外国人にとっての日本観は、より深く洞察に満ちていて、その一人であるキーンの逝去は貴重な巨星の消滅であります。

 さて、この尊敬して止まないキーンのポジションを継ぐポスト太平洋戦争時代の欧米人は、とふと考えて見ると、ピーター・バラカンかヴァーナム・アットキン・ステュウットか?と思うんだけど、どう? 俗っぽすぎるかいな?  いや、あまりにNHK的か。

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