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情けは人をつけあがらせる?

 GSの深夜バイト中、少し大きな声がしたのでモニターを見ると、若者二人が何か言いながら給油をしていました。
 
 そのうち一人が、タイヤの空気入れを貸してくれ、と事務所に来たんだけど、時間はすでに遅く、可搬タンクもホースもシャッターが閉まったピットの中。 勝手に開けて使わせるわけにはいきません。
 と説明すると、その若者はちょっと残念そうに納得してくれたのですが、もう一人の方が後からやってきて、千円札を五百円玉に替えてくれとのこと。 いや、レジは一切扱えないから、と断ったら、次にタイヤに空気を入れさせてくれと再度の依頼。

 また同じ説明をするんだけど、こいつは最初のより太々しくて、以前は警備員がシャッターを開けて空気タンクを出してくれた、とのこと。
 んなもん、そいつの勝手やんけ、と思いつつ、お力になれずに申し訳ない、と丁重に断るも、まだ前はやってくれた、今から高速に乗るのに、とかブツブツと明らかに不満気でした。

 ここで説明です。
 ええやん、それくらいサービスしてやれよ、と思われる方が多いでしょうね。 これ、ダメなんですよ。
 ピットのシャッターを開けるということは、深夜にGSの腹わたを開くようなものです。 そしてついでに工具貸してくれ、あげくに工具持ち去られた、事務所に押し入られた、なんてことになったら、警備会社がGSからの契約打ち切りになっても文句を言えません。 もちろん「警備会社に委託しているので、一切の商品販売、作業はお断りします」の大きな看板も掲出してあります。
 まぁ、でも客からしたら、警備員の権限なんてわからないのが当たり前だし、要は勝手にルールを破ったその警備員が悪いわけです。

 いや?、とそこで考えた。
 「以前は対応してくれた」ということは、警備員がルールを破ってまで空気タンクを出してくれたにもかかわらず、こいつはだから今日も何とかなる、とまた時間外に来たわけです。 つまり前例が押しての好意であったにもかかわらず、それが当たり前だと考えている。
 そうか、本来はダメなものを前回は使わせてくれたのか、申し訳なかったな、なんて気づく思考回路は無い、と。
 それどころか両替、シャッターを開けて空気入れ、今度は工具、果ては作業まで。 それがサービスというもんだろう? そしたら次からは「以前はやってくれた」と逆ネジ打ち込む。

 折しも先日、卒制で最高評価を得た学生の作品が、コンビニバイトで募ったストレスを解消するためのカルタでした。 その例となっている客が本当にひどくて、何を言おうが、ルールがどうだろうが、自分だけは何とかなるだろう?なぁ、何とかしろよ、というのがいっぱい。

 そこで誤用であることを知りながら敢えて使わせてもらうなら、まさに「情けはこんな奴らの為ならず」です。 悲しいけどね。

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