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こんなwebの世界に誰がした。(後半)

 てな話、デザインの現場にはweb/DTP問わずよくある話で、でも良いよな、一流代理店がらみの仕事なら少しは、いや、もっとマシだろう、と思わず終電がなくなってしまった後の空を涙目で見上げるのが下々の現状でした。

 が先日、一流中の一流である電通の女子社員が過労死してしまったというニュースを見て愕然としたわけです。
 いやいやいや、このレベルで月100時間残業、ってなんのために東大文学部出たのさ、と思わず親の気持ちになっても悲しすぎる現実を見てしまいました。(東大→一流企業だからこそだよ、官庁入った奴らはもっと凄いぜなんて突っ込みはこの際お断りするとして)
 そして、その悲報に先立つこと数日、電通のネット広告部門がクライアントに虚偽報告・請求をしていたというニュースもあり、クリスマスに投身自殺した彼女はまさしくその部門で働いていたそうです。

 原則、電通内では制作は行いませんから、工程管理や、それこそ視聴実績のチェックなどのバックグラウンド作業がメインで、我々のようなデザイン〜コーディングをやらされていたとは思えませんが、何にしてもこのクラスでこの地獄っぷりなら、下流はもう一体どんなレベルが当たり前なのかと想像することさえ怖くなります。

 ネット広告の出稿量はどうやら新聞を抜いてテレビに次ぐ2位の位置を確実にしたようです。 その一方で電通ですら広告成果を偽っていた、逆に言うと、電通クラスであってもネット広告の成果判断が難しいともいえる中で、今後掲載を依頼する側、引き受ける側の疑心暗鬼が広がり、それが契約額低下を招き、そして現場のクリエイターのに報酬やら労働時間のしわ寄せが来るのではないかとの懸念も感じます。

 そんな色々な意味で貧しい中にもかかわらず、web業界では相変わらず異常ともいえるほどの高いクオリティが求められているのもまた憂鬱な話で、つまりは仕事として面白くない、報われない、やがてはなり手がなくなる、いわゆるブラック職業になってしまいます。

 ほんの十年ほど前、(その業界の方には悪いけど)アニメ業界は絶対食えない、ゲーム業界はギリ食える、グラフィックはまだまとも、なんて都合のいいランキングに安心していたんだけど、若者向け職業ガイドみたいなネット記事によると、上記三業界ひとくくりにして「食えない」評価だったのには少々焦りました。

 で、そんな風潮は日本だけなのか世界同時なのかわからない中、簡単な企業やブランドサイト程度であればDreamWeaver立ち上げずに、Museみたいなのでサクサクっと作って納めちゃおう、実績は埋め込んだGoogle Analyticsで相互チェック、っていう簡易モードで時間も手間も節約って思考がでてきてもおかしくないなぁ、という持論に意を強くしてしまいました。

 もちろんこういうことを言うと、web方面の指導者は複雑な顔をするんだけど、実際、webページ制作っていつの間にか楽しくないものになっちゃいましたからねぇ。 DTPにせよ、そもそもMacにはまったことからして「楽しそうだから」が理由だった私としては、楽しくないクリエイションなんてクリエイションじゃない、と未だに青臭い思想を燻らせています。

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