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右と左がわからない理由

 ここ数年、もしかして、と思いつつ、いや、やっぱりそうだ、と確信を持ってしまったことに、「日本人は左右の区別がつかなくなってきている」という現象です。
  いえ、政治の話でもなんの比喩でもなく、単純に右と左の区別が正しくついていない人が増えているという話です。

 長い間パソコンを通じた作業を教えていて、後ろから「はいその右側に...」とか「それを大きく左にドラッグして...」みたいなことをずっと言い続けていると、結構多くの人が、「えっと右ってどっちだっけ?」的に迷うのに気づきます。
 大概は自分で、あ、やっぱこっちは反対側だった、とかこちらの指示で直すんだけど、かなりあやふやです。 逆に自分が他人に指示するときは「あっち」「こっち」とジェスチャーを交えながら済ませています。 う〜ん、なんなんだこれは。

 仮説として一つ思いつくのは、最近は子供のうちに左利き矯正をしなくなったからかな、とも考えられます。 そう、昭和の頃は、右左を覚えるのに「お箸を持つのはどっち?」「お茶碗を持つのは?」と何度も何度も言われたのを思い出したからです。 
 つまり昔は体を使って左右の概念を理解したわけですが、今どき矯正を否定しても始まりません。

Udlr 一方で気づいたのは、上下を間違えることはあまりない、ということ。 上下左右という言葉通り、この四方向はワンセットであるのに関わらず、です。 これについてもあれこれ考えてみたところ、もしかすると漢字の形にその理由があるのではないかという仮説。

 日本人は「みぎ」「ひだり」「うえ」「した」から、年齢とともに「右」「左」「上」「下」と認識が変わるわけですが、たまたまなのか何なのか、「上下」はその文字の形そのものが上方向と下方向、いわゆるエレベーターのボタンと同じ形です。
 ところが左右は共に似たような形で、しっかりと学習しないと意味の差を覚えにくい関係となっています。 この結果、右がみぎ、左がひだり、とは覚えても、それが実際にどちらの方向かという理解(記憶)に強く結びついていないのではないかと思うようになりました。

 まぁ、それで何が困るんだ、と言われてあれこれ例をあげるのは簡単ながら、地図はGPSナビゲーションで、車は自動運転で、という流れの中、実はそれほど困らないのかもしれません。 他方、そういう人の空間認知はどうなってるんだろうという別の好奇心が湧いてきます。
 つまりは言葉での空間認知が曖昧な人は、加齢とともに実際に認知症になりやすいのではないかという興味です。

 何にせよ、日本は他言語の侵食がないだけで、ヒスパニック化著しいアメリカのごとく母国語が通用しにくい国になりつつあることは間違いありません。
 何とかしましょうよ>文科省の皆さん、それに群がる政治屋の方々

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