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ついにターンパイクで自動車評論家事故死

 11日に箱根ターンパイクで自動車評論家が事故死したニュースを今朝読みました。
 あまり積極的にここには書いていませんが、十年ほど前まで私は大阪ベースながら自動車評論家的な仕事をしておりまして、このターンパイクも数え切れないほどメーカーや代理店の試乗会で走りました。
 
 ※地図はこちら。
 
 このコースはワシントンホテルを運営する藤田観光が所有している観光用有料道路で、東京からも近く、私道であるためにこのような用途に非常に重宝されてきました。 いつのまにかマツダが命名者になり、空撮も交えた非常に凝ったスポーツ走行ビデオもネットで公開されるほど、車好きには有名な場所です。
 車やバイク関連のマスコミ収録にもよく使われており、メーカーの登坂・制動力テストにも使用されているのを見かけることがありました。 そうそう、二代目プリウスの左ハンドルが市販される前、二台のトヨタ車に守られるように峠を疾走してたのを目撃したこともあります。
 
 試乗会の場合、多くは大磯プリンスを拠点にし、西湘バイパスを早川まで走ってターンパイクに乗ります。 ドライバーや与えられた時間によって折り返し地点は様々ながら、往路は登坂で、復路は下りになっています。

 自動車評論家の試乗といえば、かつてはタイヤ大悲鳴、エンジン全開という暴走行為と揶揄された頃もありましたが、この十数年、もうそういうのはやめましょうや、という流れが徐々に強くなり、まぁ確かにペースは少し速いものの、普通の消費者が本当に知りたい情報を収集しよう、的な動きになっていました。
 とは言っても、ターンパイクの「小さい池のあるパーキング」コーナーをタコ踊りで立ち上がってくる普通のセダンや、雪の日に試乗車同士で衝突事故を起こしたりする評論家も目の当たりにはしています。 でも全体からするとそれは少数になりつつあり、さらに随分経つのに事故死のニュース。

 まぁ、車がポルシェのGT3ですから、さすがに乗り心地とか静粛性がなんてチェックしても意味はなく、それなりの運転をされたのだと想像しますし、広報部もそれが可能な評論家だと判断したから試乗会に呼んだか、あるいは広報車を貸し出したのでしょう。
 でも、絶対広報車、というか他人から借りた車で事故しちゃダメなのですよ。 それが無言の仁義ってなもんなんです。

 もちろん犠牲になられた評論家もそんなことは百も承知でしょうが、でもダメなものはダメなのです。
 今回はコースアウトして木にぶつかって大破だったからまだよかったものの、早川の料金所に向かって遠くに海を見ながら思いっきり下る坂道。 爽快なロケーションで、その気になれば免許取り消しどころか即逮捕になるような速度が簡単に出ます。
 ところがその道を川を挟んだ箱根新道や小田急側から見て、そこが恐ろしいほど高い崖になっていることを気付いた時、あそこから転落したら、ドライバーはもちろん、下の家々も大災害になると背筋が寒くなった覚えがあります。
 
 ということも含め、この批判・ブーイング・ディスり全盛の今、命名権だけとは言えマツダがどう判断するかですね。 下手すると今後一切の試乗利用お断りになる可能性もあるかと思うと、それでなくても消費者の自動車離れが顕著化する中で、自動車文化はさらにお寒い方向に向かう可能性もあるかと考えます。
 
 
※十年前に実際にターンパイクでVWパサート広報車を試乗したときの記事はこちら

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