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困窮老人

 新幹線の中で焼身自殺した老人の事件、最初はテロかと思ってたら、困窮を訴える一種のデモンストレーションだったようです。
 世間は、手荷物検査の導入を中心とした安全確保の方に興味があるように見えますが、私は年齢のせいもあって犯人の訴えた貧困ぶりの方が気になりました。
 
 貧困と無知がテロへと導く、というのが最近のイスラム圏を中心としたテロの公式になっている中、今回の犯人は無知ではなく、それどころか、いわゆる流しができるくらいの才人であったようです。 ただし、貧困は避け難く、ああ、月数万円の年金生活者かぁ、と私は勝手に思い込んでいたら、なんと月換算12万円の給付を受けていたというのを聞いて驚きました。
 月12万円あってもアパート独り暮らしが成り立たんのか!

 まぁ、家賃は言うに及ばず、すべてのコストが高い東京都内の話ですから、もっと田舎に引っ越せばなんとかなったとか、いくらでも事後案はでるんでしょうが、ここしばらく、新聞や雑誌の記事、あるいは書籍で盛んに「老年困窮」だとか「高齢破産」だとかの暗澹たるレポートが目立つようになったと思った矢先の事件でした。
 
 これでなぜか思い出したのが、契約社員の待遇を下げられ、ささやかな週末コスプレの趣味を楽しむ経済的余裕さえもなくなった、とやけくそで勤める冷凍食品会社の製品に薬品を混入させたおっさんの事件
 
 この二人を嘲笑うのは簡単だけど、自分の将来を重ね合わせたら、本当にまだ笑えるだろうか、と思った途端に背筋が寒くなってきました。
 そしてたまたま今回発表された厚生労働省の国民生活基礎調査でも「生活が苦しい」と答えた人が明らかに増えているという事実。
 
 彼ら、そして近未来の我々を放置するのなら、今回のような厭世的巻き添え事件の遠因となった不満が日本全国のあちこちで噴出するだろうし、しかして、仮にそれを改善するとなると新たに莫大な資金が必要となり、それは若い世代への負担増につながります。
 すると、現段階でセーフゾーンにいる人々も、社会負担増が原因で貧困ラインの闇に取り込まれる可能性大で、えええええっ!息子や娘たちはこれからどうなるの?って新たな絶望感に襲われます。

 まぁ、今後生活の心配なく死ぬまで生きられるのは、早期退職が行われなかった or すり抜けた超一流企業の社員と、贅沢は出来ずともはぐれのない公務員だけでしょう。
 それすら、貧困者の群れによる「打ち壊し襲撃」に備えて私設警備などの自衛コストが急増してピンチ。 いや、そこまでは日本人はせんかな...
 
 だからぁ。
 今回の事件も、経済困窮理由も認める合法的自殺システムが確立されていれば、罪もない女性が亡くなることもなかったと思うんですよね。
 そんなこと言わずに生きてください! その代わり頂くものは徹底的に徴収します、それが無理なら差し押さえも代執行も容赦しません、というのは福祉でもなんでもないと思う。(公営住宅を追い出されることになって娘を殺した母親の事件)

 それは「い・き・じ・ご・く」。

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