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iCloud Driveの不安

 Apple WATCHの絡みでMacBook proのOSを嫌々10.10(Yosemite)にしたところ、同時にiCloud Driveが利用可能となりました。
 既に自社(って格好良い言い方だな。単なるタコ部屋なんだけどな(ふなっしー風))で構築しているwebDAVサーバーと比べ、iCloud Driveは常時マウントなので、あればあったで結構気軽に使えます。

 iCloud DriveがiDisk時代と同じくwebDAVなのかは確証はありませんが、おかげでMac/Windowsを気にせず使えるところは、ちょうど今回のWindowsガチ仕事に打ってつけです。
 一方で、こういう仕事目線で見ると、iCloud Driveの不思議というか不安なところが見えてきましたので、ちょいとその辺りを。


●シンクロされないファイルがある
 Macで受信したメール添付ファイルをiCloud Driveにコピー。
 それをWin7で受け取ろうとしたら、いつまで経っても現れない。 それも同じ拡張子のファイル二つをコピーしたのに、一つだけがいつまでも見えないという不思議。 Macから見るとふたつとも健在。
 仕方がないのでUSBメモリーで移動。 ただし、この方法はWin上でOSX独自の.DSなどの不可視ファイルが見えることを避けられません。(iCloud Driveでは見え無い)

●シンクロに時間がかかる
 NumbersやPagesなどのいわゆるApple純正Office系アプリのデータのシンクロに特に時間がかかります。 例えばMacでNumbersをiCloud Driveに保存、それをすぐにiPhoneのNumbersで見ようとしても数分の時間がかかりました。 それも何度かリロードしての結果です。
 これら純正Office系以外のデータはそこまで遅くはありませんから、これらは何か思想が違うのだと思われます。

●ファイル移動の概念が違う
 Mac/Win共に、異なるドライブ間でファイルをドラッグする操作は、無条件でコピーになることが長い間の常識となっています。 ところがiCloud DriveからMacにファイルをドラッグすると、iCloud Drive上からはそのデータが消えます。
 原始的なバックアップとしてiCloud Driveを捉えていると、一仕事終わってローカルのマシンにデータをコピー(したつもりだけど実は移動)し、納品を終えたらiCloud Driveにはそれらのデータが無い、という恐ろしいことになりました。
 もちろん、これはoption+ドラッグで通常の複製移動ができるのですが、ということは、OSXからはiCloud Driveは外部ドライブではなく、OSが存在している(プライマリー)ドライブと同列に捉えている?

●ネットドライブのくせに異常に高速
 仕組みがwebDAVかどうかは別として、ネット経由のドライブのくせに、例えば一旦ローカルマシンから書き出したムービーのストリーミングが全く引っかかることなくスムースにチェック再生されるのが妙です。
 どれがどうした、と言うなかれ。 普通にファイルをドラッグでiCloud Drive移動すると、ファイル毎にプログレスバーが表示され、それを見るとそれほど転送速度が速く無いように見えます。 にもかかわらず、というのが不思議なのです。
 つまり、iCloud Driveはローカルに一時的なキャッシュファイルを置き、アプリケーションの直接的なI/Oはそれを利用し、バックグラウンドで実ファイルの読み書きを行っているのでは無いかと推測できます。
 ということはネットやパソコンのトラブルで同期が崩れる可能性が無いとは言え無い、ということは頭の隅に置いておくべきなのかもしれません。

 まぁ5GBまでなら無償のサービスですし、以前のiDiskに比べると高速というか、要所を押さえた制御を実現していると言えるので、iCloud Driveを否定する気は全くありません。 ただ、Appleの宣伝文句を100%信じてしまい、これを機にローカルのデータ整理を一気に進めてしまうようなことをすると泣きを見ることがあるのかも、と感じた次第です。

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