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UIがどうUXに繋がるかという例

 UX(ユーザー体験)に至っては多くの説明や手法がありますので、あくまで私的な一例としてUIの設計がUXにどう影響を与えるか、というのをメモっておきたいと思います。
 
 私は、iPhoneでYahoo!トップページからTwitterの話題をピックアップするのが好きです。 そこでたまに出てくるのが「Yahoo!を検索エンジンに使用しますか?」というメッセージ。 私の好みはgoogleなので、当然これはキャンセルするのですが、このキャンセルボタンが左右二つあるボタンの左側に割り当ててあります。
 左がキャンセル、右がはいという配置は一見非常に全うなUIに思えます。 しかし、「右下が安全」というUIからすると、現在使用している設定を新たなものに変えてしまうボタンが右下にあるのは「安全」とは言えません。 実際に、私はぼーっとしているときにキャンセルのつもりが「はい」を押してしまい、iPhoneの設定>Safariから元に戻すことができることを発見するまで少し嫌な気分になりました。
 
 この「嫌な気分」というのがUXで非常に重要なのです。
 
 次の例は楽天のショッピングページ。
 購入を決定し、必要な項目を入力、最後に画面下部に出た「確認」のボタンを押して、ハイ終了、と思ったら、まだその下にさらにコンテンツがあって「このショップのメルマガを申し込む」というオプションが選択されたままで送信されていました。
 もちろん、これも上記の検索エンジン変更と同じく、あとで解除できます。 でもユーザー体験としては大げさに言うと「だまされた」という気持ちが残ります。 この辺りが、私ができるだけ楽天を使いたくない理由の一つだったりします。
 これも「嫌な気分」という体験、UXです。
 
 今webクリエイター関連に盛んに説かれているUXは、新たな手法、感動的な手法など、視覚的な魅力向上に重きが置かれています。 が、そこまで大層なレベルに至るまでの様々な場所で「OK」「キャンセル」「はい」「いいえ」をユーザーに操作を求める機会があるはずで、そのときに何となく「注文する」「注文しない」を漫然と右側に縦に二つ並べたりしていないでしょうか?
 赤が注文?キャンセル? 青は安全? どちらがユーザーの不利益回避の色?
 見た目のためにそんなこと考えたこと無い?
 
 こういう部分の設計(UI)が、閲覧者、利用者に快適と感じさせるか、あるいは嫌悪感とまでは言わないまでも、不便や不信感を感じさせるか、という結果(UX)に繋がるというクリエイター向けの説明ってあんまり見たことが無いんですよね。 ま、地味な部分ですので請求書に載せにくいって事情があるんでしょうけど、それがユーザー回帰率や拡散度に繋がるという主張をしっかり張ってもらいたいところです。
 
※この文章を書くにあたり、冒頭の検索エンジン変更のダイアログをキャプチャーすべく、何度もトライしましたが、こういうときに限って現れませんでした。

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