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MacOSのフラットデザインは変

 マスメディアを中心に、一般的には今回Yosemiteで採用されたフラットデザインインターフェースが素晴らしい、という中、いや?おかしいだろ、これ、と異論も残しておきます。 ただ主観で美しい/美しくないという論議も悪くないとは思いつつ、もう少し視点を広げて文句を考えてみると...

 そもそもフラットデザインについて、なるほどなぁと勉強になったのがこちらの文章。 これも含めた資料を読んでゆくと、私はiPhoneなどのiOS系にではなく、Yosemite(MacOS 10.10)についてに疑問を感じていると自分なりに整理ができました。

 まず、現バージョンではフラットとこれまでの立体的なリッチデザインとが混在しているので、統一感に欠けることが気になります。 既にここで批判したフォルダー、Finder、Safariのアイコンには新デザインにもかかわらず、微妙に上からの光が当たる立体感を残しています。
Flat02

 Safariを例にとると磁針の影や盤面のグラデーションが残ります。 さらに周囲の度数表示は無駄というか、ノイズに近い存在にも感じます。 磁針の影はなぜかiOS版では省かれているというちぐはぐぶり。
Flat01

 先ほどのリンク先の文章では、フラットデザインはレスポンシブデザイン時代の要請にも応える、つまり画面上の表示サイズや、アイコンデータそのもののデータ容量削減という意味も持ち合わせています。 確かに最近のwebページは、主に検索対策のためにワンページにてんこ盛りにする傾向があります。 ブロードバンド時代になって久しいとはいえ、ここに来てまた読み込みに時間がかかるページに出くわすことも多くなったので、こういうサイズ節約のノウハウも無駄とは言えません。
 加えて、現在デバイスや個人設定によって様々な大きさで標示されるアイコンは、大小多数の解像度で用意されていて、例えば旧リッチデザインのSafariのアイコンリソースは1.7MBもあります。
 当然これはビットマップですが、これをIllustratorで作り変え、今ひとつ浸透していないとはいえweb上でベクトル画像を扱えるsvgで保存すると、以下に示した作例でたったの7KB(700KBではありませんぜ)で済みます。 GoogleMap風の例だと3KB。 さすがベクターというか、今どき目を疑う程の超小容量です。(同じ図柄のアイコンは一つの同じリソースで、WIDTHとHEIGHTの数値のみで表示を変更しています)

 これを鑑みて、アップルが将来のweb環境を憂うというお題目でフラット化したのならさすが、とも言えたのですが、そういう動きはありません。 そう、MacOSは(ついでにiOSでも)システムレベルでもwebブラウザレベルでもsvgをサポートしているにも関わらず、なぜ今回のフラットデザイン化でそれを取り入れなかったのかが次の疑問となります。
 ただし、一応一般的に現在のウェブページオーサリンングのデファクトスタンダードと呼んで良いAdobe DreamWeaverでもCS6までで確認した限りではsvgをイメージファイルとして認識しません。 なんか変なの、と思いつつ、故にアップルがそれをリードする動きをしてもよかったし、それこそが非常にアップルらしいリーダーシップになったはずです。

 一説では極度のリッチデザインアイコンが好きだったS.ジョブズが死んだ途端のフラット化だったようですが、その路線変更そのものはともかく、この出来では彼は認めなかったでしょう。 ここまでソフトウエアの話でしたが、ハードウエアでもApple Watch以外に心躍るブランニューのモデルも無く、偶像崇拝をするつもりはさらさらないものの、やはり彼の影響はプラスマイナス大きかったようです。





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