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女性が一人でNYを歩いたら

 NYの路上を十時間歩いて、その間どれだけのセクハラな言葉を投げかけられたか、という動画が少しだけ世間をにぎわせています。
 すでに結構な数の意見がネットには上がっていますし、私も、もちろんセクハラに賛成するものではないものの、そのままこの動画が訴えようとしていることには違和感を覚えています。
 
 若い頃、欧米を観光で訪れたとき、アメリカ人たちは道でもエレベーターでも見知らぬ人たちに「ハイ」とか「おはよう」とか挨拶をすることに気づきました。 
 これについて、一部の解説で、多民族国家故に、腹の中では絶対に相手は信用していないけれども、とりあえず敵意はないことを確認するため、とのそれらしい解説を読んだことがありますが、真偽の程はわかりません。
 挨拶されて気分が悪いわけがなく、こういうのは一部の年寄りを除いて、日本では(その時でさえ)見かけなくなった文化だなぁ、と素直に感動しました。

 しかし、それに"baby"とか"girl"と一言つくとセクハラになるのか、いやまぁ、そうか、とかこの動画を見て考えていたわけです。
 それこそ多民族国家ですから、NYにもラテン系移民をルーツに持つ人もいるでしょう。 そうなると、とにかく通りがかりの女性をとりあえず誉め称えないとむしろ失礼、という文化をひきずっている人々もいるでしょう。
 いえ、移民だけでなく、生粋のアメリカ犬であるはずのスヌーピーですら、ジョー・クールに変身したときには「Hi, Sweetie(かわいこちゃん)」とあきらかに下心ありそうな笑顔で女性に声をかけています。
 
 あ、でも二十年程前に既にジャネット・ジャクソンがNasty(不潔)という曲で「私の名前はベイビーじゃないわ、ジャネット、ジャネット・ジャクソンよ」と、今回みたいに道を歩いている女性にやたら下品な言葉をかける男たちに怒っていましたっけ。
 
 一方で思い出すのは、レンタカーを運転しながら信号待ちをしていた西海岸の日曜日、午前中。 そのレンタカーはBMWのコンバーチブルで、隣に並んだおばあちゃんがにこっと笑いながら、運転席から「Nice car!」と声をかけてくれたのも忘れられません。
 願わくば、そういうポジティブな習慣はまだ彼の地でも廃れていないことを願いつつ、「Hi」という一言を考えています。

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