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代々木ゼミの決断

 朝、Yahoo!のニュースを見ていて、ふと目に止まったのが、代々木ゼミが全国25もある拠点を一気に7拠点に絞るという記事でした。
 これを読んで、代ゼミの先行きに不安を感じるとかではなく、むしろさすがというか、まともに物事を考える企業なんだと感じました。

 というのは、大阪の都心近郊に住んでいると、昨今有名無名の私立学校が新学部、新キャンパス、果ては新大学まで設立する流れに、少子化ってのは実はウソだったのか、と思う程です。
 もちろんそんなわけはないんだけど、自分だけには不幸は降り掛からない妄信、少子化であっても、魅力ある学校であれば例外的に一人勝ちできるはず、なんてどう考えても論理的とは思えない玉砕精神としか思えません。
 
 というか、よくそんな金があるなぁ、とずっと不思議に思っていたら、私学には私学共済を中心とした独自のマネーサプライシステムがあるのだそうです。 もちろん怪しい錬金術師の集まりではないのでそれなりに各学校が積み立てて来た結果なわけですが、それ故に融資に対しても客観的な審査が銀行程行われない傾向があり、それが今日の私学系大学の派手な投資競争のベースとなっているわけです。
 そう、銀行系のあの忌まわしい、お前は何様やねんの審査がないのです。 特に地方私大で顕著化している学校法人の倒産・崩壊はそれが一因でもあるそうで、それに危機感を感じた一部の(まだ体力に余裕のある)私大は、敢えて銀行との融資取引を新たに起こし、銀行の持つ経営分析能力と情報を生かすというのを、これは少し前に読んだ新聞で知りました。
 
 現在高三の娘の担任の話によると、関西のそこその企業というのは私学の最低ラインは関関同立(これも細かく言うと産近甲龍との入れ替え戦があるんだけど)までなのだそうで、それ以下はよほどの何かがない限り、エントリーで振り落とすそうです。
 しかし絶対的にはそれ以下の学生の人数が圧倒的に多く、彼らが夏になっても秋になっても、そろそろほつれすら見えだしたリクルートスーツで東奔西走している姿を我々は見せつけられています。
 そして一方では、まだ検討段階ながら、国レベルでいわゆる専門学校の授業料を負担するという動きもあり、大したレベルも力もないいわゆる私立三流大学の明日はますます厳しくなるのは当たり前です。(簡単にこれを説明すると、専門学校に子供を通わせる家庭は、四大のそれに比べて経済力が弱い傾向があり、就業者の数を減らさないための国策なんだとか)

 そんな中、伝統的な予備校である代々木ゼミが、大なた過ぎるとも思える規模縮小を選んだのは、経営陣が馬鹿ではないという証拠かも、とまで思った朝でした。 また、このおかげで、ほっと胸を撫で下ろしながら後に続く予備校・塾が増えるかも知れません。 まぁ、一方でこの規模縮小に伴う講師や職員の不安は、似たような立場の者として他人ごとじゃないですけどね。

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