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遺言書の検認(2)

 さて、この遺言書の検認という作業、どうも素人にはピンと来ないというか、勘違いしていた部分もありますので、そこにも触れておきましょう。 まぁ、そうそう経験できることでもないので。
 
 先のページのリンク先である裁判所の説明では「検認とは,相続人に対し遺言の存在及びその内容を知らせるとともに,(中略)遺言書の偽造・変造を防止するための手続です。」とあります。 なるほど、これにて遺言書が法的に有効になるのか、と思ったら、続いて「遺言の有効・無効を判断する手続ではありません。」とあります。 え?
 
 ちょいとこの辺りを担当の方に訊いてみたところ、検認というのは「ここに遺言書があるよ」「こんな紙にこんな筆記用具でこんなことが書いてあったよ」とあくまで形式的かつ物理的に確認するだけなんだそうです。
 「遺言の有効・無効を判断しない」というのは、内容が法的に正しいかどうか等の判断はしない、という意味です。

 また、封筒に入れられずに、紙一枚のメモでも遺言書として検認されるということで、それなら裁判所に行く前に、例えば10万円にゼロを書き足して100万円にすることも可能です。 えらいええかげんな、とも取れますが、これはいわゆるメモ一枚でも諸条件を満たせば遺言書として成り立たせるようにしているのだとも推測できます。
 検認が終わると文面はコピーされて裁判所に保管され、原本は相続人に返還されます。 んじゃ、それを基に後に文面を書き換えたなどのもめ事があった時に証拠になるのか、という質問に対し、命じられたら証拠といて提出するが、あくまで検認は「遺言書があったこと」だけにしかタッチしないとのこと。

 逆に言うと、封書に入れられていない遺言書が他人によって勝手に改ざんされても、あるいはもっと極端に、赤の他人が故人の遺言書だとでっち上げ、それがそのまま検認されても、それはあくまで存在だけの確認で、内容が正しいかどうかは検認は一切関知していないということです。
 
 「何言うとんねん! この遺言書は裁判所の検認が済んどんのんじゃぁ! 内容に間違いは無いわい!」というのははったりに過ぎないのですね、はい。

 何だかなぁ、というのがやはり感想であるのですが、数億の遺産に加えて内縁の何とか、世話になった人に特にとか、テレビドラマにあるようなドロドロな内容だったら、逆にこの辺りもおろそかにせず、じっくりと取り組まなくてはならないんでしょうね。
 もちろんそのレベルになると当事者だけではなく、お互いが弁護士をつけて丁々発止となるんでしょうけど、有り難いことに、うちは平和でした。

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