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ガンの寿命予測

 更新が進んでいないのは、亡き母には申し訳ないけど精神的ショックではなく、その後の手続きやらなんやらに追われているからです。
 この件をあまり引きずって、このblogの色を変えてしまうのは本意ではないけど、同世代の人たちは周りの人をこうして送って行く例も珍しくないだろうし、と客観的にまとめておくのも必要かな、と思い改めて、長文恐縮しつつ認めてしたためておきます。
  
 それほど精神的に落ち込んでいないのは、ガンという、ある程度残存寿命が計算できる病だったからに過ぎません。
 以前、自らがガンを患って、その後亡くなった医師が残した本に、「病で死ぬのなら、ガンが最も素晴らしい」というような一節がありました。 明日のことは分からないというのが定説の人生に於いて、ある種、未来予測ができるという考え方を説明した言葉です。
 
 母を例にとると、胃ガンが発覚したのが二年前の年末。 その時点で七年ものの腫瘍は、削除するなら胃の全 or 2/3摘出しかないが、80歳越えの年齢を考えると、体力的に摘出手術に耐えられるかどうか不明である上に、仮に成功しても、以後普通の食事ができない余生が幸せかどうかを考えさせられました。
 結局、腫瘍が胃の消化物の流れを阻害していたので、そこを空腸にバイパスする手術のみを実施。 これにより余生のQOLを保ちながら、早ければ数ヶ月、よく持って一年、という担当医の予測が出されました。
 
 術後、大凡二週間に一回の検査・診察・経口抗ガン剤(正確には直ることは無いので抗ガン剤ではなく進行遅延剤に近い)治療を開始。 ところが夏頃からこの経口抗ガン剤の効き目が落ちてきました。 そのため秋頃から点滴による抗がん剤投与に移行。 これがあまり思ったような効果が現れず、むしろ点滴時の苦痛と手足のむくみを呼ぶようになりました。 思えば、この頃から腫瘍が膵臓に転移、さらに脾臓等の他臓器を圧迫し出していたのでした。
 結局、本人や医師との相談の結果、点滴による抗ガン剤投与も中止、以後はガン治療はしないことになり、いよいよどう寿命を迎えるかに焦点が移りました。
 
 抗ガン治療を止めると苦痛は改善すると思った我々素人の願いとは裏腹に、明らかな体重と気力の低下が顕著になってきました。 むくみは利尿剤を投与してもらうことで対応しましたが、おかげで頻尿化が始まり、この時点ではそれほど足腰は弱っていなかったのに、寝室からトイレまでの間で尿漏れを起こしてしまうという、本人にとっては精神的に落ち込む状況に陥ります。

 かつては医師から、ガンに栄養を与えているようなものだ、と注意されるくらい旺盛だった食欲は、年明け頃から急速に低下。 同時に味覚の鈍化も相互作用で加わり、一転して栄養失調気味に。(実は、故人はあまり本音を言わず、あるいは回りに迷惑をかけたくない性格で、この時点では食欲もある、それなりに食べている、と言ってたので我々は栄養失調に気がつきませんでした。)
 
 最後の定期検診になった日、担当医は血液検査の結果を見て、いつ入院してもおかしくない状態だから、すぐ入院しますか?と勧めてくれたのにも関わらず、その言い方がムカついた、と本人は「まだ頑張る!」と宣言して帰宅。
 が、その次の夜に母の妹に、体が動かない、という電話があり、駆けつけてみたら、居間でぺたんと脚を投げ出して座ったまま失禁している母を発見。 とりあえず妹が肩を貸してベッドに運び、汚物を掃除している間に、私と私の姉(母の子供たち)到着。 本人はまだ入院には乗り気ではなかったのを説得して入院。 これが二月下旬。
 たまたま、担当医が当直で、その時の判断で今後は週単位の寿命となるだろう、との予測。

 そこから二週間後に、再び担当医から呼び出しがあり、今後は本人が辛くなるだろうから、親族の間で鎮静化を考える時期かもしれない、との提案がありました。 鎮静化については先に書いた発言を見て頂くとして、始めると早い人で2〜3日、遅くても一週間で静かに、苦痛無く寿命を終えられる、との予想。 結果、予測通り鎮静化開始後一週間で臨終を迎えました。

 結局、最初の告知から一年と三ヶ月の寿命で、ほぼ担当医の予測通り。 プラス三ヶ月は本人の頑張りによるボーナスです。 病院で受付後すぐに採血し、診察室に呼ばれる頃には血液検査が済んでいるという技術の進歩等もあってか、残存寿命の予想はかなり精密化しているという印象でした。

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コメント

 これ、完全にステマだけど、一度やってみたら私の推測寿命はクラスAの88.1歳とでました。
 ありがたいなぁ、なんて喜んでる場合ではありません。 だってとてもじゃないけどそんな歳でまともな人間を保てているとは思えませんから。
 
 だから結構真剣に問題提議したけど、全然盛り上がりませんねぇ...
 
 http://obalog.cocolog-nifty.com/obas_blog/2015/09/post-5bff.html

投稿: あやおば | 2015年9月23日 (水) 01時02分

寿命に関する質問にチェックするだけで簡単にあなたの寿命を計算します。遺伝や生活習慣の寿命への関連性は?寿命を伸ばすには何をすればよいのか?

http://life.webjpn.net/

投稿: 寿命を計算します | 2015年9月22日 (火) 18時06分

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