Flasherのさらなる受難?
取りあえずOSX 10.9(Mavericks)へのアップグレードは様子見として、他に同時に通知が来ていたいくつかのApple純正アプリケーションを更新しました。 そのうち6.1になったSafariにふと気付いたことが。
個人的なポータルサイトにしているYahoo!のページが何となく静かです。 しばらくしてそれがバナー広告のアニメーションが静止している為だと気付きました。 不思議に思ってマウスをホバーしてみると、下図のようなメッセージが浮かび上がってきました。
頭のコマで静止している為に、Flashによる広告でよくある、様々なパーツが段階的に、あるいは集合するように表示され、最後に答えを表示するように全面表示になるというような内容だと、何の広告か分かりません。
この状態でクリックすると従来通り再生されますし、以後そのサイト上のFlashコンテンツは自動的に再生するように設定が自動変更されます。 この辺りはSafariの環境設定>詳細>インターネットプラグインで細かい設定ができます。
この時、画面隅に常に表示させているアクティビティモニターは非常に静かですから、省電力に寄与してるのは確かです。 で、多くのユーザーはそれで十分。
が、広告主及び代理店にとっては大問題でしょう。 言わば巧妙なCM飛ばしでもあるわけですから。 気のせいか、つい数日前までは上記意味不明状態だった広告が、最後のコマをトップに持ってくるように変更されて短期間のうちに差し替えられているような気もします。
さて、これをどう捉えるか、です。
AppleはiOSの世界からFlashを追い出し、その後Androidの世界からもAdobeはFlashを引き上げざるを得ないまでに追い込みました。 しかしパソコンの世界ではまだまだ多様な表現手法の一つとして存在感を示し続けてます。
Appleのさらなるとどめか、とも思えないことも無いですが、Flash駆逐の最先鋒だったジョブズはもういないし、省エネルギーについては今回のHaswellを採用したハードの更新、そしてOSレベルでのタイマーコアレッシングやAppNap等との新機能とも合わさってブレがありませんから、今回のSafariのFlash止めも単なるその一貫に過ぎないとも見えます。
確かに一部のFlashコンテンツやバナーは表向き大したこと無いのに、相当CPUパワーを貪っているのもありましたから、一般的にはユーザーは歓迎する機能変更かと思われます。
一方でバナー広告に携わる人たちは今、これをどう捉えているかでしょうね。
私の知る限り、Safari以外でこういう仕様変更をしているブラウザは知りませんが(あったらごめんなさい)、iPhoneによるハロー効果でMac利用者が増加しているらしい今、コンテンツの作り直し作業を覚悟しなければならないかもしれません。
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