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スノーデンに対するアメリカのがっかり

 タイミングを外してしまった題材ではありますが、書いておかないと、とずっと気になっていたことです。

 ことの詳細は今更ここでおさらいするまでもないので省略します。 そして、国家の機密中の機密を扱った仕事に就き、契約書を交わした上で報酬も得ているものの寝返りは、直接的な犠牲者は出ていないものの、これはテロに等しいというアメリカ側の主張も理解できないわけではありません。
 
 ただ、これがもしロシアの、あるいは中国の情報機関関係者だったらアメリカはどう出たか。 恐らく人権を盾に、いかにも自由の女神の様に振る舞って当事者を庇ったんじゃないかと私は思います。 故に、立場が変わるとオバマもその程度なのです。

 さらに大人げないのがアメリカのロシアに対する態度。
 正面から、そして斜めから見ても、今回のロシアはむしろ被害者で、アメリカがスノーデンのパスポートを勝手に無効ににしてしまったが故の、言わば天災です。 元KGB将校であるプーチンも、明らかにスノーデンを嫌っているのも嘘ではないと思います。
 ただ、一応国のメンツもあるので、さいでっか、と簡単にスノーデンをアメリカに引き渡せるわけも無いだけの話。 なのにオバマは、国交断絶までは踏み込まないまでも、既にいくつかのロシアとの会議をキャンセルする等の大人げ無さ。 ほんと、がっかりです。
 
 もしかするとCIAやNSAの職員であることは、米軍人であるよりも契約が厳しく、彼がもしアメリカに引き渡されたら、死刑や銃殺が当然の契約がなされているのかもしれません。 でなければこれだけ問題がこじれるとは考えにくい。
 が、昭和リベラルの生き残りの立場から言うと、それを押しててもスノーデンが情報を暴露した意味は何なのか、それを私はささやかでも支持したいと思うわけです。
 
 はるか以前から、「ここだけの話」がどれだけ脆弱なものかは大人であれば痛い程分かっているはずです。 それが今、一言一句を間違いなくコピーできる時代下、秘密というものが全くもって宛てにならないのを、デジタルネットワークのルーツであるアメリカが「まさかそこまで脆弱だったとは」とうろたえている姿が私には滑稽です。 なんや、あんたらの腹括りってその程度やったんかいな、と。
 
 ウオーターゲート事件は民間の新聞記者の仕業であったから、結果としてポジティブに捉えられています。 しかし、実際には裏付けやらなんやらでCIAを含む当時の国家関係の人々の協力があったと記憶しています。 それを考えると、今回の出来事が国家テロというアメリカの単純な主張が、まるで旧ソ連や現中国のような独裁的ご都合的思考であるように見えて仕方ありません。
 
 とはいえ、その中国の脅威に抵抗するにはアメリカやロシアとの協調が欠かせない日本の立場の微妙さも理解しているつもりで、そういう視点ではスノーデンって、今や世界一の空気読めない面倒な人物なのかも知れません。
 いっそ落合や小林、東スポ発の情報として扱っておけば良かったのか...

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

ウィキリークスに情報を流した米兵に禁固35年の判決が出ましたね。
潔く罪を認めりゃぁ、この程度にしてやらねぇこともねぇ、とスノーデンへのメッセージも込められていると思います。

投稿: あやおば | 2013年8月22日 (木) 15時29分

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