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合議制はどこに行った

 予想通りというか、前評判通りというか、自民圧勝で参院選が終わりました。 アンチ自民としてはげっそりな結果なんですが、まぁ、結果は結果。 今回はそれを敢えて伏せて合議制について書いてみます。
 
 今回の参院選で自民公明が目指したのが衆院とのねじれ解消。 これで政府は少なくとも今後三年間は改憲を除いてやりたい放題。 これからも続々と国民名義の借金を作り倒して票田にばらまいてくれるでしょう。 あ、いかんいかん、また愚痴ってしまった。
 
 で、いつのまに衆参両院で過半数を占めないと何も決められないようになったんでしょうか。 良識の府なんて形容詞は今やちゃんちゃらおかしい参院も、2〜30年前には時に与党が衆院で決めた案に釘を刺す等のことくらいはやっていたと記憶しています。 是々非々なんてことも与野党でやっていたわけです。
 もちろん、この間、ずっと与党は単独あるいは連立で自民だったわけで、そういう点では前回の民主党与党のあれこれを比較するのは正しくないのかもしれません。

 しかしとにかく、不等号の向きだけでしか議案が決まらないという政治になってしまった今、何の為の「議」会なのか、そもそも「議」は合議の「議」でもあったはず、と首を傾げてしまいます。
 全ては数で決まるのであれば、議員個人の考えは政治に生かされることも無く、ならば衆参全て比例代表で良いじゃないかという説も成り立ってしまいます。
 今回の選挙でも候補者が声を枯らして演説をぶっていましたが、数による議決でしかモノが決まらないのであれば、議員個人の意見が党と違うことは許されず、ならばそもそも議員は不要ではないか、とも飛躍できます。
 民意の代表である代議士が、ヒトとしての意見を抹殺され、単に所属する党の数に「いち」を加えるのみ、ってのは憲法違反じゃない?って気もします。
 
 折りに触れ、何度か書いているように、私がネットで学んだ最大のメリットを一つ上げるのであれば、それは多様性です。 国政選挙にもネットが利用できるようになった今、中身も多様性を許すようになってほしいのですが、現状はむしろ逆、党の方針に硬直化される結果となっています。
 
 そしてもう一つ止めてほしいのが、過去の各党や個人の主張を掘り起こして「あなたはそう言っているが、○年○月の○○の場所において××と主張しているではないか」と揚げ足を取ること。 そんなことするから90年もブレないということを自慢の種にする万年野党が産まれてしまうのです。
 
 ブレてもいいじゃないですか。 朝令暮改、口先三寸はもってのほかとしても、時間とともに、或は相手の主張を聞く内に持論を修正、それが合議ってもんじゃないかと素人は考えるんですがねぇ。 ってか、小学校の生徒会でもそれくらいのことやってるんだけど。
 一方で仮に前向きなブレ、いわゆる柔軟姿勢を選択した場合、小うるさいのが支持母体や地方支部。 TPPにしてもそうだけど、地方政治と国政の違いを理解できないのに同じ党でまとまっていることの矛盾にそろそろ気付いてもらいたいのですけどね。

 恐らく今回の選挙結果をもって民主党は他野党との連携、あるいは集合離散の大きな変節を向かうことになるでしょう(もちろん自民に入ろうとする民主党員もいるんだろうなぁ。 そして2/3の改憲環境を思い通りに得たい自民はそれすら許してしまうんでしょう)。
 その時に、「ずっとぶれない」とか「変わらぬ姿勢」という一見正義の旗印をいつまでも握りしめるのではなく、まさしく文字通り、本物の「是々非々」を選ぶことができる政治にしかもはや期待は残っていないと考えています。
 
 いや、ほんま、それ以外何も期待できません。今の国政。

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