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残酷なアニメ

 先日新聞を読んでいたら、親が子どもに見せたくない漫画やアニメの理由に「残酷」というのがありました。 はて、と考えてみて、それは「進撃の巨人」かな、と。 確かに、人間が血を吸いすぎた蚊のように血を噴き出して潰れて行く様は異様ではあります。
 
 でもこれ今、人気ありますよね。 そして、本来こういうエグい残酷ものを好まない筈の女子にも。 そこにはいろいろ理由があるんだろうけど、保護者が忌避したがる残酷さ、という点に絞ると、私の頭の中には阪神淡路大震災後の学生の作品が浮かんできました。

 そもそも私が現非常勤講師の仕事に就いたきっかけがこの震災だったわけですが、就任後二年程してから、つまり震災一年後に高校を卒業した生徒達の作品のあちこちに、黒地に真っ赤な血しぶき、脳天に剣、というような少々子供じみた残酷な情景を描く生徒が複数いることに気が付きました。
 これはその後しばらく続き、ちょっと私もたじろぎました。 今保護者が騒いでいるのと同様、こういう絵を描く子どもの精神は、今後大丈夫なのか、と。
 
 結論を書きますと、これは下手に制限しない方がよいそうで、そういう心の中の見てしまった、感じてしまった、避けられない人ならではの残酷さを無理に閉じ込めると、長期的には希釈不可能なレベルに濃縮されてしまう、というものでした。
 実際、震災後十年程立つと、生徒の作品かそういう表現は見られなくなりました。

 こじつけるわけじゃありませんが、今再燃したのかもしれない残酷への回帰は、もしかすると東日本大震災の体験や映像があるのかもしれない、ということです。 もしそうであれば、ここは下手にきれいごとで塗り固めるのは避けた方が良いのではないか、と思います。

 また、全く別の視点からでは、「進撃の巨人」ではミカサが最初に人を殺す直前に、自然の世界での、そして人間が食物を得る行動での「殺」というのを直視する場面があり、ただ単に流血を楽しませる内容ではないことが分かるんですが、木だけを見て森を見たかのように大騒ぎをしたがる近視眼的な人々は、それすら残酷だと一言でひっくるめたいんでしょう。

 モスバーガー等で「この野菜を作ったのは私です」と顔写真入りの農家の方が掲載されています。
 『「この肉は」「このシーフードは」この○○から穫りました』という看板はありません。 そして豚や牛、鶏がニコニコしている肉屋の看板が好きなのです。
 
 この辺りのヒステリックさ、一人毎日数千万個にも及ぶ菌を含む排便をしておきながら、完全除菌に血道をあげるヒト、滑稽を感じます。

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