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鬼平犯科帳も山下毅雄だった

 先日、BSでリメイクされている大岡越前の記事を書いたとき、枕で鬼平犯科帳の音楽についても触れました。 そしたらたまたまBSフジで偶然鬼平犯科帳(正式には「新・鬼平犯科帳」なんだけど、私が痺れた音楽という意味では初代と同じです)を放映していたので、とりあえず音楽だけをチェックしたくて録画してみました。
 
 ああ、やっぱりこの時代の挿入音楽は音悪いなぁ、とか思いつつ、でも、そうそう、これこれ、この音楽、と聞いていたら、いきなりオープニングのスタッフロールで音楽:山下毅雄と表示されました。 あら、大岡越前と同じじゃないですか。
 たまたま自分で書いたネタでの符合に驚くとともに、この当時から自分の音楽趣味にブレが無かったことに少し安心しました。
 
 で、時代劇とはいえ、ホームドラマとしてはこのオープニングテーマは複雑なのですよ、やっぱり。
 ベース音が一音ずつ下がって行くコード進行はバッハ以来(かな?)腐る程あるものの、こちらは一音ずつ上がって行く。 そしてそのまま行くのかな、と思った途端に今度は下がって行く。
 さらに奇妙なのが小節半ばで、さらに裏打ちされる拍子木のアクセント。 普通の人が本能的に打てないタイミング。 つまり、本能的な落ち着きを逆なでする、
イコール
リスナーに緊張を与えるアクセントなのです。

 これはウルトラQのオープニング音楽で、例のマイナー調のアルペジオが続いた後、タタ〜ンと音が上がる部分が不協音となって聞く人に不安感を与えるのと同じ仕組みです。(仮に頭をラドシドラドシドとすると、ラミ♭〜となる"ミ♭"部分)

 さらに気付いたのが、オープニング後の番組本編冒頭のBGM。
 これ、もう完全にジャズでしょ? 多分それまでの時代劇には無かったセンスです。
 フルートがメインで、例えて言うならCTIレーベルにもいたハービー・マン調。 彼がブレイクしたのが'62辺りからで、鬼平が'70直前。 山下毅雄がこの辺りの、後でクロスオーバーと呼ばれるジャズに影響を受けたであろうことは想像に難くありません。
 てなことはこれまた先のBS大岡越前の自分の記事で「フュージョン(当時そんな形容詞は無かった)っぽい響きで今でも耳に残っています。」と書いたのは感覚的に間違っていない記憶だったということです。 あぁ、良かった良かった。
 
 いやいや、今になって少年期の自分に大きな影響を与えた数々の物事がはっきりしてくる、ってのは、自分の年齢を考えると自分史的というか、非常に興味深いことです。 また、デジタルの時代になって膨大な記憶野がいつでも検索できる環境がそれに大きく寄与しているのは間違いありません。


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