DVDに焼いたCATV番組が他の部屋のプレーヤーで見られない、と知り合いから相談を受けました。
そのCATVセットトップボックス付属のレコーダーはブルーレイ対応で、もちろん本人もそれを知っていてあえてDVDに焼いた、とのこと。 最初はCPRM対応が原因かと想像していましたが、それを聞いて、もしかして、と預かったDVDを開いてみたら、やっぱりAVCRECとなっておりました。
恐らく見られない、というプレーヤーはAVCREC非対応陣営のものだったのでしょう。
理屈ではわかるものの、特にこのあたりは詳しい人でなければややこしいのでしょうね。 本人にしてみれば「DVDプレーヤーで見られるように(BDではなくあえて)DVDで焼いたのに... しかもコピーワンスだからやり直し効かないし」てなもんです。
しかたないので我が家のパナのBDRからMacのiMovieへCanopusのコンバーターを通してアナログダビング。
CMカットなどの編集は事務所のPowerMac G5Qで処理、1本が7時間ほどのスポーツ番組なので、DVD-DL二枚に分割、iDVD経由で焼き込むことにしました。
そこではたと気がついたのが対面で眠っているiMac 27 2011mid。 いつもWindows上でMicrosoft FSXが動いていますが、はて、こいつでエンコードしたらどれくらいの性能なんだろう、と素朴な疑問が浮かびました。
FireWire800の外付けをいそいそと移植、まずはiMovie6と呼ばれる古い方のiMovie HDを立ち上げると、ちゃんと10.7(Lion)で立ち上がる。 ではiDVD6は、とテストすると立ち上がりません。
へ〜、AppStoreで買え、ということかとAppStoreに行くもiDVDは無し。 そういえばこのiMacを買ったときiMovie7やらKeynoteやらもダウンロード購入して、iDVDが無いのに気づいたことを思い出しました。
このときは脳天気にiDVDの機能は新しくなったiMovieに吸収されたのかな、と思っていたのですが、これが大間違い。
なんとiDVDはLionからは対応版がなくなっていたのです。 ネットで調べると、10.6(Snow Leopard)用iDVDが手持ちにないなら、amazon等で10.6用iLifeディスクを購入するしかないのだとか。 ひょえ〜。 ああ、そうと知らず既に買ってしまったiLife系アプリがもったいない。
幸いamazonで輸入版が三千円そこそこで売られているのを発見、別にこれを買わなくても従来通り10.5で動いているPowerMac G5Qで焼けばいいんだけど、こうなったらcore i5なるIntel CPUがどれくらいの性能なのかも知りたくて、迷わず購入。
さて、このディスク、結構面白くて、写真の通りの表記がなされています。 でも販売されていますし、開封されたような形跡もない。 今は輸入版とはいえ各国語対応されていますので、どこの国のどんな制度で利用されていたのかもわかりません。
いえ、別にこれを問題視しようなんて野暮な気持ちはさらさらありませんよ。 それよりもむしろ昔の、蛇の道はヘビみたいなきな臭さが懐かしくて好感を持ちました。 こういう商売があるからメーカーの一方的な行動にユーザーは対抗できるのです。 そういえば大昔、Adobe PhotoShopの5.5だったかの英語版で同じく"Not for sale"ってのをわざわざ秋葉原まで行って買ったことを思い出しました。
しかしアップルも殺生やなぁ。 どういうわけかこの件、ネット上でもあまりマックユーザーが騒いだ形跡がなく、そもそもなんでiDVDが捨てられたのかわからない。
アメリカアップルのディスカッションボードでは「Air, miniから始まったノースピンドル化に伴う処置だと想像するが、外付けの純正ドライブが存在する限り、手段の提供は怠るべきではない」的な批判が書き込まれていたけど、これに対するコメントもなく、あちらでもたいして盛り上がっていないようです。
下請けの開発元と金銭や権利関係でもめた、って原因もありでしょうが、とにかく、このような厳密には違法な手段でしか「付属の光学ドライブで」DVDが焼けないという状態はやはり納得がいきません。
一応Mac雑誌(Mac People)は毎月買っていて、もちろん隅から隅まで読んだわけはないけれど、この話は初耳で、改めて少し前の別冊形式のLionのガイドブックを開いてもこの件は何も書かれていませんでした。 広報ルートを握られているとはいえメディアも情けない。 それでも毎回新しいOSが出るたびに鉦や太鼓で大絶賛。 もちろんアップルが一番不親切なんだけど。
で、結局core i5 iMacのエンコーディング性能はどうだったか、という話はまた別の発言で。
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