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いしいひさいち40周年

Ishii 領土問題や蛆虫達の反日デモとかいろいろ書きたいのですが、(暇なくせに)時間がありません。
 
 そんな中、割って入ったのが写真の「総特集いしいひさいち」河出書房刊文芸別冊という本
 
 再録本と新刊の区別が店頭ではわかりにくく、以前ここでそれを嘆いたことがある彼の本ですが、先日ふと別件で訪れたamazonの「おすすめ」であっさり発見。 普段は何と言うか、他人の弱みに付け込むようなこの「おすすめ商品」を疎ましく感じていたのが、なるほど、こういうメリットがあったか、と再認識した次第です。
 
 内容的には文句ありません。 相変わらず本人の写真は無いものの、仕事場が写真で公開されていて、彼も少しずつ変わって来たのかな、とファンとしては嬉しい変化を感じました。
 
 彼の作品との出会いはかなり以前にここで書いておりまして、どれだけ思わず吹き出すか、止まらぬ笑いが出るか、が根源であったと私は勝手に捉えています。
 それに照らし合わせても、この本は随所で不意の笑いが繰り返され、また真面目な出版社故に資料も豊富で、かつこれでもかと題材を詰め込んでいる辺り、彼のファンならこれは絶対に「買い」だ、と珍しく断定的にオススメする一冊です。
 
 単純に笑えるのは、巻末の似顔絵ランキングと、そのコメント。
 
 個人的に意地悪な笑いが出たのが西原の寄稿漫画中に「よく、やくみつるがデビュー当時いしいひさいちのタッチをパクっていると言われていたが、『私もパクってんだよ。誰か気付けよ。』」と切れている台詞。
 いや、それは知りませんでした。 気付かれない以上、それはパクリではない、消化の証拠です。 今でも気付かれるやくみみつるは相変わらず盗人でしかありません。
 
 残念だったのは、吉川ロカや富田月子ネタが「頭の堅い読者の苦情によって」消えてしまったことを知って、プラウダ朝日の読者に失望したこと(まぁ、こういう言い回しが我ながらいしいひさいちファンらしいんだけど)。
 一時期同居人の洗剤欲しさに読まされていた毎日新聞朝刊の漫画なんかクソ以下でしたよ。 皮肉抜きで「こんなヌルい創作物で食えたら苦労しないよなぁ」とクリエイターとして心底呆れていたほどで、あんな漫画を皆様お好みなんでしょうか。 そんな日々の持て余す暇をクレームに費やす年金老人の戯言を真に受けるなよ>朝日新聞
 
 巻頭の(恐らく架空の)インタビューで、彼の難解とされる四コマ漫画に対し「『おまえバカだな』と言われているようでむかつく」とコメントされた、という下りがありますが、「たかがマンガやん」と笑い飛ばすだけの鷹揚さを持てない、或は無視できないのなら、バカと言われないように勉強しろよ、と言いたくなります。
 
 国会のやり取りを取り上げるまでもなく、今日のマスコミュニケーションは揚げ足の取り合い、言葉狩りの応酬です。 そんな中で、新聞マンガは治外法権、文句言ったもんが野暮、というイギリス譲りの伝統がありました。 それが数年前のイスラム経揶揄マンガが世界で大問題を起こすようになり、はては命まで奪うようなことに発展する今日ですから、いちいひさいちの心労も計り知れないものがあると思います。(何せ世の中、逆切れしたバカが無敵ですから) そんな中での体調不良による休載ですから、恐らく今の心境はいつでもやめてやるぜ、それまでは描きたいことかいてやるぜ、っていう心境なのかもしれません。

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