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こんな英語本、もういらない

 先日新聞広告で「日本人のちょっとヘンな英語」というコミックエッセイを見つけました。
 やれやれ...でございます。

 「ここで降ろして下さい」という意味で、車内の日本人がネイティブである筆者に「Please get me off here」と言ったら、筆者仰天。
 これはなんでも「僕を性的に興奮させて下さい」と言う意味なんだとか。

 だったらなんなんだよ。 常識で考えて、好意で乗せてやった日本人がそんなこと窓の外を見ながら言うかどうか考えてみろよ。 辞書にはちゃんと「 (列車·バス·飛行機などから)降りる, 下車する」とあるわい。 それでええやんか、十分やんか。 「まさかそんな意味があったななんて知らなかった」とでも言うのか。

 広告には「英語の面白さを知る一冊」とあり、既に22万部突破だそうですが、読者の多くは真面目に英語を勉強している人、しようとしている人ではないでしょうか。 こういう真面目でやる気のあるひと程、この手のネイティブだったらどうの、スラングでどうのという本を真剣に読み、長年の知識を修正し、そしていざ英語を使う段になって「えっと、had betterって失礼なんだよな、You shoudで言い換えるんだったけ、もごもごもご...」と結局土壇場で使えない英語にしてしまっていると私は憂慮しています。

 そもそもネイティブって何者なのさ。 英人?米人?豪人? 英語、米語、方言。 どれ? 誰?
 んなことグダグダ言ってるから中学から六年も十年も英語習ってて、ハワイで「なんでここは日本語が通じんのじゃ!」とぶちきれる日本人が多いんじゃないかと。
 逆に我々が、片言の日本語で喋りかけてくる外国人に対して「それは日本語としておかしい」という意識で認識するでしょうか。 そこは「意思を通じ合う」という寛容さを持って接する筈です。

 以前も似たようなこと書いたけど、それに比べてフィリピン人や華僑の英語の力強いこと、厚かましいこと、汚いこと。 でもちゃんと生きるに足りている。 ネイティブが、実はそれはこういう意味もある、と言っても一切おかまい無し。 でも通じている。 堂々と世界を渡り歩いている。 
 ネイティブで言うなら、彼らの中にも、もう英語がどこの国の言語という認識は捨てた方が良い、Janglish, Changlish, Franglishとどんどん形を変えて広がって使われて行けば良い、と言っている人もいます。

 外国語は英語だけじゃない。 フランス語、ドイツ語、中国語、全てにネイティブがいて、そんな枝葉末節に気を取られていたら、何も通じません。
 特にこれから外国語を学んで世界で生かそうと思っている若者達よ、こんな本に気を取られてはいけません。 どんな言語でも基礎さえ押さえておけば、通じます。 逆に基礎も無いのに、妙な言い回しだけ知ってても、浮くだけ。 経験者は語る←一応英検二級、TOEIC 700点台、貿易の経験あり。

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教育」カテゴリの記事

コメント

 どうぞ、と言われても、名前も書けないような人に発言の許可を戴くつもりはありません。

投稿: あやおば | 2013年11月17日 (日) 20時43分

これは英語の教科書ではなく、あくまでもコミックエッセイです。本気で英語を学ぼうとする人は、ちゃんと英語の教科書を使うと思います。この本は「ネタ」として読むに適した本だと思います。こういった本を本気にして批判したいのならどうぞ。しかし、ちゃんとした知識を身につけたいと本気で思う人なら、他の書籍、ネットなどで調べるはずです。

投稿: | 2013年11月17日 (日) 19時42分

 数ヶ月前、ずっとアメリカに住んでいる高校時代の友人に同窓会で会いました。
 するとPlease get me off hereはネイティブにはやはり言わない方が良いということ。 確かに教育レベルの高いアメリカ人だと、それが外国人による英語のズレだと好意的に解釈してくれるだろうが、そこは幅の広いアメリカ。 レベルの低い人間だったらそのまま性的な意味に取るだろう、ということでした。

 そこに「だったら、どう言うたらええの?」突っ込んだのが長年鶴丸でCAをしていた友人。
 答えは"I wanna get off"だそうです。

 以上、自己批判で。
 でも、そろそろ英語の勉強、嫌になって来たなぁ...

投稿: あやおば | 2013年4月10日 (水) 01時12分

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