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ここはひとつ、息子をちゃんと褒めておこう

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 本日、悪天候の中を息子がオランダ経由でスペインに出国しました。 九ヶ月の語学留学です。
 
 豚児という言葉に象徴されるように、日本では自分の子供のことをあまり公に褒めたりはしないし、往々にしてそれは嫌味な自慢になるのですが、ここは一つしっかりと自分の息子を褒めておきたいと思います。
 それはこの留学にかかる費用を全て自分で稼いだこと。
 
 六年前に第一志望の高校受験に失敗し、通った併願の高校で夢を見つけられず、取りあえず這々の体で潜り込んだ大学のレベルの低さ(自業自得なんだけどね)に失望。 大学のフォースでは就職は絶対無いと見切って外大スペイン語学科故にスペインへの語学留学を計画したそうです。
 もちろんそれには金が要る。 この辺りから息子の不言実行の金銭獲得観念が芽生えたようで、とにかく結論から言うと、大学二年終了時に一年間休学し、ミナミのキャバクラでフルタイムのバイトをして数百万稼いだのには驚きました。
 
 思い起こせば大学二年のときに「おれ、明日から運転免許の教習所行くわ」と突然言い出し、資金の出所を訊いたら、当時は大学に通いながらやっていたバイトで全て貯めたそうで、先にこれに驚きました。 この時も今回の留学についても親に一切の相談は無く、良く言えば独立独歩、悪く言えば暴走状態。
 しかし何が正直偉いって、私の同年代の頃を思い起こせば、運転免許は親頼み、おまけに親が留学用に用意してくれたお金を起業用にかっぱらって、おまけに失敗してパァにしていた訳で、そんな私が彼の行動をあれこれ言えた資格はありません。
 
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 キャバクラのバイトにしても、車の運転練習に夜な夜なつきあっているときにちょろっと相談を受けたことがありました。 その時は「それは人生転落の最短コースやろ」と制止したものの「でも男で稼ぐには時間給が高くて拘束が長い、それくらいしかないねん」と言ったきりになっていました。
 そして、そのまま彼はその計画を実行した訳で、その業界にお勤めの方には申し訳ないけど、ああ、これで息子の人生終わった、と覚悟したものです。 しかし親が「なんぼ要るねん。そんなバイトするくらいなら親が払たる」と言えない以上はそれを止める権利は無いのが悲しいところ。
 
 ところが仕えるお姉ちゃん達は、みんなそれぞれの目的を持ってキャバ嬢をやっているそうで、息子を誘惑するどころか留学経験のあるキャバ嬢からいろいろアドバイスまで頂く始末。 男性スタッフの悪い誘いにも興味が無かったようで、それどころかヤンキー系がどんどん止めて行く中で、元引きこもり系の息子が何故かほぼ一年保ったのが親としてはこれまた驚きの結果でした。
 
 まぁ、要らぬ一言を付け加えるなら、外大に行っておきながら英語は私のレベルにさえ遠く及ばないという体たらくであることは事実で、本人曰く、英語より簡単なスペイン語を選んだとかですから、英語は欠かせないんだけどね、と危惧しつつ、でもより「不肖の息子」度が高い私が言えた義理ではありません。
 さらに、もしこの留学で本当にスペイン語の能力が身に付き、仮に大学卒業を待たずに即戦力として就職の口があったら、今の世の中、中退してでもそこに就職する、と言い切ってましたから、今後もまだまだいろいろあると思います。
 
 でもこうして自ら自分の道を切り開く計画力と、何より実行力は正直褒めておきたい。
 しかし、大丈夫かなぁ、今こうしている時間はアムステルダムで乗り換え待ちをしてる筈なんだけど、家族の誰にも連絡無し。 恐らく12時間近いフライトでヘロヘロなんだろうけど、大丈夫かなぁ...


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