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それでもやっぱり橋下総統が生まれてしまうのだろう(2)

 橋下は非常に聡明な頭脳の持ち主であることに間違いありません。
 自民党や民主党に溢れる、呆れる程頭の悪い、或は勉強不足の政治屋連中に比べるとどちらを支持するべきかは明白です。

 が、何と言うか、いわゆる頭脳明晰+苦難(受験やらスポーツやら司法試験やら)を乗り越えてきた達成感が、他人を恫喝や論破して貶める快感を覚えさせてしまったように思える節があります。
 こういう輩に正論で立ち向かうのは非常に困難です。 恐らく彼の頭の中では文系的な概念に加えて理系的な数値のストックも用意されている筈ですし、これまでの経験から、大方の反論を簡単に蹴散らせる口論ノウハウも多数持ち合わせている筈です。

 それのどこが悪いのか? いえ、これ自体はある意味リーダーとして非常に頼もしい限りです。 怖いのは先の発言に書いた、彼流のやり方でひれ伏さなかった一握りの人たち(或は反論)。
 実は橋下のようなタイプはそうした非常に少数の論客を最初こそ疎ましく思えど、実は待っている面もある筈です。 これは優秀な頭脳を持ち、それを他人と真正面から戦わすことでさらに磨こうとする人に特有のもので、そして当然ながら「この俺様を言い負かした大した奴」に対する評価は人一倍強くなる可能性が否定できません。
 そこに加山リカが「違和感」として、そして私が「品格の無さ」として危惧する彼への危惧がある訳です。

 口喧嘩を得意とするタイプの人間が、論破された時の敗北感は周りが思う以上に深いものがあります。
 例えば、先日ブレーンを通して大阪市職員に課せようとしたアンケートが、不当労働行為にあたる可能性があると指摘された途端、突然歯切れが悪くなり、任せていたブレーンとの口裏もあっていない、一種狼狽ぶりが露見しました。 これも法律による被論破の一例でしょう。

 たまたま私のような疑念を持つ人が多いのか、あるいは私もマスコミ並みの嗅覚しか持ち得ていないのか、朝日新聞が(大阪版のみかもしれません)橋下流についての連載を始めました。
 その中で、東京在住のそうそうたるブレーンが四十数名、時には赤字覚悟で大阪に馳せ参じて各分野で国政を見据えた大阪改革案を練っているそうです。 曰く彼らにしてみれば、いつまでも同じところでぶよぶよしている国政よりも、橋下の下の方がずっとそれぞれの持論を実現できる可能性が高いからだそうで、それには納得できます。 
 彼らは当然ながら橋下の眼鏡にかなった人物であり、中には先の「この俺様を言い負かした大した奴」も入っているでしょう。
 これらブレーンも、中には本当に大阪や日本を憂いて持論を何とかその救済に、と信じている人がいるでしょうが、売名と自己利益を考えている人もいるでしょう。 もちろんそれが必ずしも悪いとは言いませんが、それが橋下と同等かそれ以上の論客であった場合、橋下そのものをマインドコントロールすることも可能となります。

 恐らく国政も含めて今後数年間は橋下総裁の天下となることは間違いありませんし、彼に対して懐疑的な私ですら消去論で日本の政治を変えるにはそれも致し方ないと考えています。
 しかしさて、そこにラスプーチン、笹川良一、オセロ中島の占い師(?)はいないのか、という懸念が今では最大の関心事であります。

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コメント

 北朝鮮やシリア、中国を見ていると民主主義ってなんて素晴らしいんだろうと思いますが、増税や農業改革など、国民にとって短視眼的に不利に思われる条件を突きつけられると集票が難しくなります。
 それを逆手に取ったかのような手口が、現在の橋下や、かつての小泉の選挙改革選挙のように、一点を争う選挙の形態を取りながら、当選後は白紙委任状を取り付けた、と言わんばかりのやり方。 一種の政治詐欺ですね。

 総理大臣がイコール与党総裁であることは、それが安定多数与党の場合の時代が去った今、軍曹が訴える総理大臣直接選挙にも意味があると思います。
 しかし、そこで当選イコール白紙委任状と取られたら、と思うと能天気な気持ちにはなれません。

投稿: あやおば | 2012年2月25日 (土) 06時46分

以前、橋下さんのことばを聞いていると「私に投票した人は私の全ての政策に賛成しているのだ」と言われているように感じて息苦しいような気分になることがありました。
実際のところそうなのかも知れませんし、橋下さんに投票しなくても「この点は賛成できる」という人も当然いるはずですが。

投稿: Am | 2012年2月24日 (金) 00時39分

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