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それでもやっぱり橋下総統が生まれてしまうのだろう(1)

 国会、ほとんど機能していません。 先日も自公が高校無償化についての過去の協議を無視したと審議拒否。 そこまでするほどの問題かい? マスコミも拒否について伝えるだけで、そもそも協議のどの部分が無視されたのかについては全く触れていません。 いや、今年から三年間高校に娘を通わせる親としてはとても気になるんだけど。

 昔「演歌ちゃんちゃかちゃん」というコミックソングがあって、どんな演歌も最後が「ちゃ〜んかちゃんちゃんちゃんちゃん♩」となってしまう歌でした。 今の自民公明も最後はいつも「即刻解散総選挙!」で、いわば「国政ちゃんちゃかちゃん」状態です。

 この自公がお笑いなのは、民主党の敗北イコール自分達が与党に戻れるという二大政党時代だと錯覚しているところ。 昨今の世論調査の数字をみても、民主党が与党から滑り落ちるのは確実としても、自民と公明が組んで与党になれる勢いもありません。
 私も含めて、自民に愛想を尽かして民主を選び、そして従来政党全体に失望している有権者の姿が見えていないのです。 そして今日も「即刻解散総選挙」を叫ぶ低能さ。

 さて、日本はこのままどこへ行くのでしょう? 否、墜ちてゆくのでしょう?
 と、そこに現れるのは傀儡知事を擁立し、事実上の大阪都知事まで成り上がった元軍曹、いやタレント弁護士の橋下。 かねてから私はこの場所でアンチ自民と橋下の品性の無さを訴えていますが、仮に次回の国政選挙に彼や彼の一派が大量に立候補すれば、彗星のごとく突然政策決定権を握るまでの数を得ることでしょう。 それだけ現在の国政が酷いのだから、もうこれは誰にも止められません。

 これでいいのかな〜、私も彼を認めざるを得ないのかな〜、とさすがのひねくれ者の私も持論が傾きだしたとき、偶然にも発見した精神分析医の香山リカのネット上のコラム。 「橋下市長個人にではなく〈橋下的なもの〉に感じる違和感…」「テレビの前で議論しても残る橋下市政への違和感」という題名で、あぁ、なんてグッドタイミングな出会い、という感じ。
 彼女については彼女の書籍デザインを知り合いがやっている程度にしか知らないのですが、精神分析にも政治論にも偏らない、「違和感」という言葉は使いつつ、要するに橋下に大して感じる、本能的な嫌悪感を述べているのがポイントのコラムかと思います。

 詳細は上記二つのリンク先を参照していただくとして、そうなんですよ、嫌悪感なんです。
 まともな大阪人なら誰でも眉をひそめる、いわゆるチンピラのやりかたが彼の政治のやり方であることに気がついたのです。
 彼が15歳から過ごした大阪、しかも柄の悪い地域で彼が恐らく軽蔑しているであろう頭の悪い連中をいかに効率良く去勢して行くか、が今の彼の政治のやり方にそのまま生かされている、という見方が成り立つと気がつきました。
 
 大阪はある意味、非常に分かりやすい世界で、ややこしい連中は一目見て「おれはややこしい奴だから素人は絡んでくるな」オーラを身に纏っています。 クラウンが偉い。 それよりベンツが偉い。 それよりロールスロイスが偉い。 しかしベントレーはさらに偉い。 東京じゃ高貴な出で資産数十億というお金持ちがひっそりと地味な国産車に乗っていらっしゃるのに比べて非常に分かりやすい。
 
 そして恫喝も非常に分かりやすい。 まずいきなり相手を大声なり巻き舌なり、時には(警察に通報されない程度の価値の)椅子を蹴り飛ばして相手を恫喝する。 弱い犬程よく吠える、なんてインテリ層に軽蔑されてもおかまい無し。 それで定年後の温々とした年金生活しか照準に無い木っ端役人の殆どを含めた大凡九割はひれ伏させます。
 で、万が一残りの一割に本当に自分の立場を脅かすような大物がいたり、論破できないようなのがいた場合は、いきなり手のひらを返したような満面の笑みを浮かべ、「何組の誰々さんは若い頃可愛がってもらった」「何校の野球部の誰々さんは姉貴の彼氏だった」との懐柔策で身の保全を図る。
 という大阪市内の、あるいは県庁所在地方都市駅前周辺のヤンキーの喧嘩と同レベルの生き残り処方を政治の場でやっているのだと同じ大阪府民の私が気がつきました。
 
 んで、私のような平和でのほほんとした日々を送りたい人にとっては、こういうタイプの人間は非常に面倒臭い、うさん臭い、嘘臭い存在に移る訳で、それが以前から彼に対する品格不足という懸念に結びついているのだと、今改めて確信しました。
 
 つづく...

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コメント

大阪はバロックなんや。バッハやヘンデルちゃうで。
ゆがんだ真珠や。あ、真珠ゆうても、
ほんもんやで。どこそのあほが刑務所で埋めてくる歯ブラシの柄とちゃうで。アダム・スミスはんが『道徳感情論』たらゆう本で言うてますで。スペイン人の道徳はむかしのギリシア人に似たあるて。ようするに、人前では押し出しのええのが勝ち。おとなしうてつつましいちうのはあかんてことや。アリストテレスの『ニコニコ倫理学』ちごうた『二コマコス倫理学』に書いたあるんやてな。

スミスはんが生きてはったころの18世紀のイギリスやったら、ビジネスマンはそろそろ出てくるところや。いわゆる産業資本家やな。この人たちは、腰も低い。着ているものも、こざっぱりしてても、それほど豪華やない。それがライフスタイルや。ところが、エスパニヤはそれとだいぶ違う。ごっつうないとあかんのや。

投稿: うをのめたくお | 2012年4月 2日 (月) 18時27分

 まぁ、まだ続きがありますから、と言い訳しつつ。

 政治家について語るときに政策で反論せよという意見(これは橋下の言い分でもあるんですが)はある意味正論で、ある意味そうではないと考えています。いわゆる真実の多面性の一つですね。 理科系と文科系の泥仕合に似ています。
 これについては先の加山リカのリンク先に書いてある通りで、もし政治家について政策上でしか反論できないとなれば、専門的ポジションにいるものに対して素人は誰も勝ち得る反論ができなくなります。

 本文の結論めきますが、それでも彼に対して不安や疑念を持つ人は、政策とは全くところで彼の何かを正したいと思っているのではないでしょうか。 第一印象や付き合いを進めて行くうちに深める本能的な好感や嫌悪感の信頼度は決して低くありません。

 全体の流れの逆を行くのは文章力の有無や粋でもなんでもなく、その人の育ってきた過程によるものでしょう。
 私の年齢だと小学校の教師は殆どが戦中派で、止められなかった戦争と、それに迎合せざるを得なかった自分、そして終戦による価値観のどんでんがえしを経験していますから、盲従への警戒、反体制の価値、立ち位置の確認等を様々な形で刷り込まれています。 そこから成人に至るまでに触れた多数の書物や映像も然り。
 その結果が今のカウンターカルチャーな自分の生き方に繋がっているのは良くも悪くも認めざるを得ません。 ま、一言で言うと単なるひねくれ者です。

 ま〜、橋下も相当なひねくれ者でしょうから、似た者同士なのかもしれませんが。

投稿: あやおば | 2012年2月21日 (火) 03時53分

永田町の論理は詳しくないのですが、国会議員の目的は
その既得権である身分の確保と、権力でしょうね

そのために野党は与党にすべからく反対し、憲法違反状態の
議員定数は意に介することなく、徒党を組み政党交付金と
首班指名に命をかけてるのでしょう

(近年は最高権力者になって何かしたい人は皆無で、ほとんどは
それがゴールになってしまってる方ばかりで残念ですが)

次の総選挙で過半数をとる政党はなく、烏合の連合政権になり、
日本はちゃんちゃかちゃんと墜ちて行くのでしょうね

さて、先生が香山某を持ち出してきたのにはビックリしました
(橋下市長に対しては終わってる輩と認識していたので... )


自分はテレビを持っていないのですが、たまたま泊まった家で
「橋下主義を許すな!」著者の山口二郎氏と橋下氏が出ている
番組を見ました

あまりにも一方的な議論だったので、反橋下派に興味を持ち
先月の「朝まで生テレビ」もYouTubeで見ました

そこで見たのは、ちゃんと政策をプレゼンテーションしてる
クレバーな橋下氏と、揚げ足取りで政策論争ができない、
放棄している反橋下派です

(昔、通りすがりにテレビで見た頃は茶髪で色眼鏡の胡散臭そ
うな輩でしたが)
今は戦略と目的を持って行動してる本来の政治家と、テレビで
はそう見えました


で、香山某が橋下氏に議論で勝つ必要はないのですが、
それなら大阪にチャチャ入れずに北海道に帰ってろよ
この人形ババアとなります

ついてゆけないゆでガエルですね
http://agora-web.jp/archives/1427051.html#more
http://d.hatena.ne.jp/syocyo/20120128/1327765979

個人のウェブログですから書く内容は自由ですけど、
文章の書ける人は全体の流れと反対に行くのが粋なんでしょうか
(他でも平松陣営の怪文書情報をネタにしたような反論を
見かけてたりしてるので)

それでもいいんですが、それなら政治家に対しては政策で
反論されたらどうでしょう

最初にも書いたとおり、国政府政は待ったなしの状況ですし、
先生のお嬢さんが高校生になられるのでしたら、私立も含めた
高校授業料無償化とかで強い利害関係もあると思うのですが

投稿: t2 | 2012年2月21日 (火) 00時18分

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