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13年目のテライユキ

 年末、事務所の本棚の隅に「Terai Yuki Shangri*la—テライユキファースト写真集」というのが見つかりました。 いわゆる3Dソフトによるバーチャルアイドルの写真集で、当時ついに3Dもここまで来たのかぁ、と少し感動して1999年に買いましたから、13年経つことになります。
 アマゾンではいまでは中古で1円で、今ではもっと進歩し、あら探しも簡単ですが、それでもこの当時でこの内容はやっぱり凄いな、と思います。
 
 んで、本の最後に一枚のCD-ROMを発見。 いわゆるオマケディスクで、中身を見るとなんとshadeのモデリングデータが編集不可能形態で収められていました。 あれ? 私、こないだ(グレーの)shade買ったよね? でもバージョンかなり違うし、と開いてみたら... おぉ!開いた。
 
 改めて感心するのはモデリングとマッピングデータの凄さ。 とてもじゃないけど自分でこれができるとは思えません。
 二十年程前、比較的手に入りやすい3Dソフトのブームがありましたが、よほど暇のある人、あるいは将来プロになってやる、という人以外は、ちょこちょこっと球だとか壁にマッピングして、はい終わり、の人がほとんどでした。 その理由は、リアルなレンダリング結果を得ようとすると、モデリングが超難しいということがわかったからでしょう。
 その辺りは3Dソフト開発側もわかっていて、今ではshadeの販売元であるe frontierもアンロック版、つまり編集自由で、条件付きながら二次利用可能なデータ集を、手に入りやすい価格で販売しており、つまりはshade本体とこれを買えば、誰でも自由なレンダリング結果を得られるという訳です。
 
 それで3Dソフトを使う値打ちがあるの?と一瞬戸惑いますが、逆に言うと、手間ひまかかるモデリングにかかる時間を節約し、利用者はプロデューサーとして、あるいはカメラマンとして本来やりたかったことにすぐに専念できるという考え方も成り立ちます。
 例えば、我々の生徒も、進級/卒業制作で店舗計画を出したとき、我々はグラフィックデザインであり、店舗の内外をデザインする建築デザインではないジレンマが発生します。 こういうとき、教師用マシンにshadeをインストールしておき、素材データを用いてあらかた生徒が望む店舗のグラフィックを生成することが可能になります。(ということを新年度に向けて提案したいんだけど)
 
 話戻って、テライユキ写真集付属のモデリングデータ。 編集結果を保存できないのに加えて、レンダリング結果も最大480×480pxに限定されています。 まぁ、確かにそのくらいなら印刷はもちろん、今ではパソコンの壁紙にも使えない。 携帯の壁紙すら最近の携帯電話の画面はでかいからなぁ、と納得しかけたとたん、自分の携帯(Docomo MN705i)の画面が小さいことを思い出しました。 最大360×360。 十分行けるがな。
 
 付属データをレンダリングすると、今の基準からして肌などの反射・輝きが不足気味でちょっとビビッド感が足らないように感じます。 ということで、付属データのメタカメラの位置を変え、肌、眼、唇の反射係数を変更してレンダリングしたのがこれです。(著作権条件が良くわからなかったので削除する可能性があります) 画像上部の黒い部分と色調はNM705iに最適化されています。
Yuki360
 レンダリングをカメラワークとして考えるなら、被写界深度によるボケ味設定、微妙なぶれ、ノイズを加えることで3Dの違和感をさらに低減できると思いますが、なにせ元データを保存できないのでこの辺りでご勘弁を...
 
 先日のイラストだけの女性ファッション誌のように、3Dだけでファッション誌、ってのをコツコツ作るのもいいかもしれません。

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コメント

ソフトにもハードにも疎いのですが、3D・CADは存在するはずのものをバーチャルで作るというところは変えようが無いですね。

アセンブリや部品表の扱い、加工法や解析を含めた設計支援などはハードの進歩によってどんどん使いやすく変わるでしょうが、ヒストリーとノンヒストリーの関係や操作法などに変化があるのか興味があります。ノンヒストリーのCADは触ったこと無いですが。

投稿: Am | 2012年1月18日 (水) 01時05分

いや〜、どうでしょう?
大凡全てのアプリケーションを使う上で、今やパソコンの性能の不足を感じなくなってしまった中、唯一3D系のみは永遠にCPUパワーとの闘いですから、アプリケーションの理念や理想はハードウエアの進歩でのみ進化しているような気がします。
言い換えると、アプリケーションと人間との間の3Dの世界はあまり変化していない気がします。
逆に言うと、この世界にはまってしまった人は永遠にハードウエアの変遷の波から逃れられないということになってしまいます。

というのは、MacのPowerPC時代の究極系だったG5 quadをもってしても、レンダリング以前にモデリングの"un do"でもたついているのを見てしまったもので...

投稿: あやおば | 2012年1月15日 (日) 04時34分

3Dソフトは触ったことないですが、3D・CADを習ってたことがあります(もう7、8年前になりますが)。
また触る機会があれば、と思いますが随分変わってるでしょうね。

投稿: Am | 2012年1月14日 (土) 23時35分

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