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廉価ヘッドホンにもエイジング?

 二ヶ月程前、四年間愛用していたオーディオテクニカのインイヤーヘッドホンが断線で寿命を迎えました。
 
 このATH-CK1という製品、何も考えずにアップルストアのバーゲンで買った割には自分の好みの音で、コストパフォーマンスもあわせれば非常に満足していました。
 だから後継もJoshinに行ったついでに二千円くらいのATH-CKM33というのを買った訳です。 まぁ、本来はヨドバシとか行って納得いくまで試聴すべきだったのですが、それだけオーディオテクニカに信頼感があったとも言えます。
Ckm33 
 ところがこいつが大失敗。
 高音はチャリチャリ、ジャリジャリ、楽器のみならず人の声の破裂音も酷い。 低音はペッペッ、ベッベッ。 中音域が奥に引っ込んでます。
 特に高音は初日、新快速の中で思わず顔をしかめた程で、とりあえずiPod nanoのイコライザ設定をそれまでのjazzからBass Boostにしてしのいだものの、これはちょっと残念なことになりました。
 
 その後、雑誌PEN 12/1号の音楽特集(って、多分にSONYとのタイアップ気味)で、SONYの新型ヘッドホンを目にし、そこからさらにいろいろさまよい、オーディオテクニカでも6万円とかのものがあるとかも知りました。
 
 う〜ん、5万円以上は無理としても、せめて2万円くらいは出さないとだめなのかなぁ、とさらにさまようと、同じサイトの中で、今回私が買って後悔したATH-CKM33のインプレも発見。 ところが、これがそれほど悪い評価ではありません。
 まぁ、一応自動車評論家ってのを数年やってたので、この手の記事の重さ軽さってのも知らない訳ではないものの、単なる提灯持ちでもなさそうです。 なんだろう、この差は。
 
 と、ここに至るまでの記事でちらっと読んだ「エイジング」という言葉が頭をよぎりました。
 エイジングは高級オーディオの世界だと思っていたので、今ひとつピンと来ません。 普及品はそういう手間ひまをかけずに安直ながらそこそこ安定した音がすぐに楽しめると信じていたからです。
 
 が、とりあえずさらなる数万円の出費に踏み込む前に少し我慢してみることにしました。
 私がこのヘッドホン(とiPod nano)を使用するのは学校への往復のみ。 ここ暫くは週二回、行事で抜けることなく比較的密に使う条件が重なっていました。
 そのせいかどうか、或は気のせいか、高音の下品な振る舞いは徐々に影を潜め、低音は時にドラムの皮の震えも聞こえるドスっとした音に、ベースは弦の震えが現れてきました。 相対的にこれまで死んでいた中音域も前に出るようになった(気がします)。
 
 これがエイジングってやつでしょうか。 ただ、どうもセンターの定位感は乏しく、妙に左右に広がった音像であるのが気になります。 ただし、これは60年代や70年代の古い録音の場合に顕著で、最近のデジタル音源&レコーディングものはあまり気になりませんから、そういうセッティングになっているのかもしれません。 リマスター前の古い映像を、ブラウン管テレビならそれなりに自然に映すのに対し、最新のテレビだと見るに耐えない程の映像になるのに似ているのかもしれません。
 
 音と関係ないところでは、ケーブルが非常に短くなっており、それに延長ケーブルが付属する形態になっています。 確かにバッグやポケットに音源がある人と、iPod nanoやShuffleを頭に近いところにクリップする人とでは必要となる長さも変わりますから、非常にスマートな仕様と言えます。 ただし、FMラジオの受信感度はヘッドホンケーブルをアンテナとする仕組み上、明らかに低下するのは避けられません。
 
 とりあえず、これで暫くこのヘッドホンを使用し続けることができそうです。 でも一瞬興味が湧いた高価なヘッドホンの音質も一度大型量販店で試してみたいものです。 いや、知らぬが仏か...

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