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リアルモデルのいないファッション誌?

 娘に毎月頼まれているviviを買いに本屋に行ったら、女性ファッション誌の棚に一風変わった本が並んでいました。(それも目線高さの目立ちやすいところに)
Moeurs 
 本の名前は"Moeurs"と綴って「ムール」(幻冬舎コミックス刊)、「女子ファッション徹底研究:ファッション誌をまとめたファッションカタログ」なんだとか。
 表紙は女性カジュアルファッション誌風ながらモデルがいわゆる美少女イラスト、中を開いても全てがイラスト。 それも今流行というか、女生徒のパソコンの壁紙になっているようなイラストが、テーマ通りの服装と解説とともに掲載されています。(本の価格が高めなのは恐らくはこれらの多数のイラスト依頼によるものかと思います。)

 女性ファッション誌の棚にあるんだから女性向けだろうと思ったら、扉裏には「男性にはチンプンカンプンな日本のファッショントレンドが簡単にわかる」という意味のコピーが書かれています。 そういえば「電波女〜」「はがない」のイラストレーターも参加していますね。(しかもJKモデルとして)
 書籍名の"Moeurs"も、ローマ字読みすれば「萌えうる」 確かにこの本を学生に見せるために学校に持参したとき、他の非常勤講師から「わ〜、○○先生もこんな萌え本を堂々と読むようになったんですね〜」と冷やかされ、授業で学生に閲覧した時も、どちらかというと男子学生の方が熱心だったことを考えると、やはり男性向けの本なのかもしれません。
 
 がしかし、ファッションに関する内容はしっかりとしています。 いわゆるコンサバ系だとかギャル系などの○○系という大まかなカテゴリーがどういうファッションを指すのか、またそれは他の系統とどう結びついていて、代表的な雑誌は何かなど、これから本格的におしゃれをしたい中高校生には非常に確かな参考書になるはずです。
 
 実際、中途半端なファッションしか知らないのに春から私服の高校に進学する妹のために奮闘する兄って設定の漫画(これがまたオタクっぽい)が挿入されており、まさしくうちの娘と同じ年代なのですね、この妹が。(余談を付け加えるなら、合否ラインぎりぎりのところで今あがいている志望校も私服なのであるが) ということで学生への資料も兼ねながら、本来は自分の娘のために購入した訳です。
 
 で、この漫画を見て思い出したのが七年前に出版された「脱オタクファッションガイド」という本。 今では「改」というバージョンになっていますが、私はあまりにむさくるしい我が専門学校の男子生徒をなんとかしようと、当時学校にこの本を教科書に採用しろ、と提案したことがあります。
 
 なんてことを書こうとしたら、このブログ右ページのリンクにも掲載させてもらっているdaleさんのElsticというブログに一足先に書いてありました。 私が書きたかった内容をより素晴らしく書かれているで、二誌の関係についてはこちらをご覧ください。(daleさん自身もP73のコラムの監修をされたようです)
 
 この「脱オタク...」はジュンク堂でフィギュアやガンプラ雑誌の棚にあったことを思い出すと、この「ムール」を女性誌棚に置いた普通の本屋である田村書店は偉い。 こういう棚は美少女イラストに萌える男子がまず近づかないことを考えると商売上のリスクは高い、にもかかわらずです。
 幻冬舎側からの依頼があったのか、あるいは書店側もティーンのファッション参考書にしてほしい、という願いを持っているのかもしれません。 ネットで読んだ記事では、「セレクトショップのカウンターにも置いてもらえるよう努力したい」という制作者のコメントがありましたから、なかなか真剣に作ったことがわかります。
 
 笑えるのが次号予告。 「え?これを定期刊行するの?」と驚いて良く見たら「※次号の発売日は未定です」と但し書き。 なんやそれ、予告ちゃうやん。 他にも巻頭と裏表紙のイラストが化粧品やバッグの架空広告になっているところなど、クリエイターをクスッと笑わせる遊び心も評価してもらいたいところです。
 
 女性ファッションにも美少女イラストにも興味がないお父さん方、娘のファッションが理解できずに心配しなくてもよくなるかも、ですよ。 加えて接待の席のオネェちゃんとの話題にも事欠きません。 しかし自室の本棚にこの本があることがわかった時の家族の動揺にもご注意を。

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