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雑居時代、という古いTVドラマ

 先日来よりCS(CATV経由)のチャンネルNECOで「雑居時代」が始まりました。
 何ですかって? いわゆる石立鉄男ドラマと呼ばれたうちの、1973年放映作品です。
 
 いやぁ、大概この頃のファミリードラマって、カビ臭くって見られたものじゃないのに、これは初回からずっと見続けています。 よほど当時はまってたんでしょうね。 これに先立って「気まぐれ天使」も見てましたが、やはりこっちにはかないません。
 
 こういうのにはまってたから私は道を外したのかもしれません。 えっと、15歳ですから中三。 あ、まだまともだったな。 でもこのときにこういう能天気な「なんとかなるだろう」的発想が脳に刻み込まれたのかもしれません。
 あぁ、違うなぁ、登場人物中の稲葉勇作こと川崎敬三演じるカメラマンの師匠のだらしなさにはあの頃も今も反感を感じますから、単に横着な人物像が好きだった訳ではありません。 やっぱり石立鉄男演じる大場十一が好きだったんでしょうねぇ。
 
 しかし、私的にこれが石立ドラマの一番だと思えるのは主人公だけの魅力だけではありませんでした。
 何より奇麗な姉妹たち。 突っ込まれ役の冨士眞奈美さえ実は相当の美人ですし、ヒロイン役の大原麗子、そして一番好きだった山口いづみ(スキニーなのに色っぽいのだよ)。 何より改めて感動するのが杉田かおるの天才ぶり。
 
 今ではあれこれスキャンダラスな存在となっている彼女、このドラマを見たら、その今の姿すら一人で生き抜くための演技なんじゃないか、と思えます。 セリフや演技指示がないときの過ごし方、他俳優との間の取り方など、子役とは思えない安定ぶりは演技の専門知識がない私にもはっきりと伝わってきます。
 
 そして当時気がつかなかったのが音楽の担当がルパンIII世の大野雄二だったこと。
 冬子役の山口いづみが歌ってる主題歌も彼の作品。 そしてBGMにあのRhodesを多用していました。 '73年ですからこれまた先日私が弾いたFender Rhodes Mark I(と同種)に間違いありません。 でもトレモロが聴いたのバージョンもありますからSuiteCaseの方ですね。
 
 あと、これも今でこそ感じる魅力で'70年代の風景が新鮮なこと。 背景に現れる車、電車、ファッション。 なぜかロケ地は渋谷周辺のNHKや青学周辺が多いようで、高校生だった私の初上京時に渋谷と原宿を回ったのも偶然ではないような気がします。
 
 ドラマのネタとしてはごく普通に主人公とヒロインとのドタバタ恋愛話。 で、これが「ツンデレ」。 なんだ、これって今時のアニメに始まった設定じゃないんですね、ふ〜ん。
 私が今でも気の強い女性が好きなのも、もしかしたらこのドラマの影響? 凄いなぁ。
 
 そんな中学生の私がドキドキしながら見ていたツンデレ恋愛の二人。 残念ながら共に鬼籍に入られていたんですね。 大原のほうはちょっと謎な亡くなり方をされたので記憶に残っていますが、石立は、悠々自適の生活を送られていた熱海でなくなられたとかで、う〜ん最後まで破天荒というか無頼漢というか。
 
 冷静に引き算すると38年前のこと、何を言ってるんだと自分でも思います。 でも他にもデザインインパクトを「謎の円盤UFO」という番組で貰ったとか、多感な年代だった、という証明なのかもしれません。

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コメント

 お断りします。

 現時点で1,400余りある全発言の内の、たまたま一つの発言を検索エンジン経由でご覧になられ、たかだか十分で書かれた瞬間湯沸かし的コメントでの安易な謝罪要求に対して、むしろこちらの方から謝罪を要求したい程です。
 この文体は私のオリジナルであり、このblog全体を貫いております。この表現を理解できない方との言葉狩り論争もお断りです。

投稿: あやおば | 2012年12月13日 (木) 03時37分

雑居時代には、熱烈なファンが大変多くいらっしゃいます。「こういうのにはまってたから私は道を外したのかもしれません。」は、ファンの皆様には大変失礼な表現ではないですか?謝罪を求めます。

投稿: いけ | 2012年12月12日 (水) 15時01分

>>画面にたまに無造作に映り込んでいる風景に思わず引き込まれることがあります。

 そうそう、雑居時代の中で「銭の花」の小説本が映っていました。 これって冨士真奈美が出ていた「細腕繁盛記」の辛みからのお遊びだったのかもしれません。

投稿: あやおば | 2011年9月 6日 (火) 03時03分

 言われてみれば、あの頃は今ほどロケ中に映り込んだ第三者の著作権とか、あんまりうるさくない、大らかな時代だったのかも知れませんね。
 画面にたまに無造作に映り込んでいる風景に思わず引き込まれることがあります。

 「気になる嫁さん」も見ていましたよ、当然「パパと呼ばないで」も「気まぐれ天使」も。 見ていた人は、それぞれの「ベストオブ石立鉄男ドラマ」があるんでしょうねぇ。

投稿: あやおば | 2011年9月 6日 (火) 03時00分

「雑居時代」、ありましたね~。
石立さんの名を見て、「気になる嫁さん」を思い出しました。確か、こっちの方が古かったような・・。

関西の下町で育った私には、何の関係も無いような設定のドラマだったと思いますが、時に画面の中を走る電車に妙にリアリティーを感じたような記憶が有ります。

投稿: Am | 2011年9月 6日 (火) 00時14分

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