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予震

 先日CATVのHDRを整理していたら、たまたまNHKの7時のニュースが消え残っていました。 日付は3/9。
 ヘッドラインニュースは三陸沖でM7.3の地震が起きて、東北地方に三時間にわたって津波警報が出たという内容。
 つまり三日前に余震ではない「予震」が起きていたわけです。
 防潮扉を閉める気仙沼の消防団員、仙台での北里大学学位記授与式の学生達、たまたま取材途中に撮影されたと思われる角田の風景、先の発言で狩野英孝の出身地である栗原で進度5弱を記録した地震でした。
 今はボロボロになってしまった東北新幹線仙台駅に到着寸前で地震検知の非常停止をする列車、60cmの潮位変化が記録されていた、しかしのどかに海鳥が憩う大船渡の港、そして高台に笑顔で避難する小学生達。
 予想し得ないからこそ、それを運命と呼ぶとは言え、これらの人々は三日後の巨大地震でどうなったのかと思うと絶句せざるを得ません。
 
 しかしこのニュースでさえ、三陸の被害を伝えたのは5分未満で、その後は東京の都庁で長周期震動によるエレベーターの緊急停止が同じくらい報道されていました。 誰を責めるつもりもありませんが、NHKにしてこの温度差ですから、東電が全て想定外という言葉で逃げようとしたのも宜なるかな、と思えないこともありません。
 以前、台風の進路に東京が含まれた途端にニュース報道体制が変わる、と大阪府民として愚痴を言ったことがある通り、東京が無事であっての日本なんだな、と変なところで改めて合点している私です。
 
 その他この「三日前」には、ニュージーランドで新たな日本人犠牲者が確認されたとか、ガソリン急騰、米の日本担当高官発言の余波、専業主婦の年金問題、松本外装就任、尾藤監督の葬儀、カダフィ大佐、上野動物園に来たパンダの名前決定、相撲の八百長問題。 何もかも遠い過去のような気がします。
 
 そういった虚無感のようなものに触れる度、人は未来を知りたがり、ありとあらゆる手段を講じつつ、しかしその難しさに無念の叫びをこれからも上げ続けて行くんでしょう。

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