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リアル・クローズ

 あの夜、朝6時半ぐらいまでかかって読み通したリアル・クローズ十巻。
 いやぁ、面白いです、 というか、作者である槇村さとる氏本人の美に対する考えをコミックではない「おとな養成所」や「3年後のカラダ計画」をあわせて読んでおくとさらに面白いこと間違いありません。
 
 ここまで読み通して感じるのは、主人公である天野絹恵の内面的な話よりも、彼女の目を通した形を借りて作者槇村さとるが取材と通じて、そして彼女の人生を通じて知り得た女性の生き方を描きたいのかも知れないということです、
 もし天野絹恵の人生にフォーカスしていれば、彼女の家庭環境や試行錯誤の風景をもっと描いても良いのに、マネージャー試験にはあっさり通るし、バイヤーの役職には簡単になれるし、上役の田渕との深刻な確執がありません。
 
 んじゃ面白くないかというと、そうではなく、それらを全部埋め込んでしまうとガラスの仮面になってしまうわけです。 というか、原作が掲載されているYouという雑誌を知らないので何とも言えないのですが、女性向けマンガとしては男性キャラが少ないし、むしろ女性キャラの説明が非常に詳細で、もはやこれは少女マンガではなく、まさしく働く女性のためのマンガなのだとわかります。
 だって、もしこれが少女マンガだと主人公の恋愛がどうなるかが最大の関心事な訳ですが、十巻の時点では絹恵の相手は田淵しかないわけで、それよりも次にどんな同姓が出てくるかの方が興味があります。(ニコの後任も女性二人だったし)
 
 と、コミックを読まれていない方には「?」な話でしょうが、何しろ私が中学生の時から書かれている筆者ですので、単なる「少女漫画家」として括れないクリエイターの作品でございます。
 
 てなことで、先ほど田淵が十巻でニコの送別会に歌った「雨が降るに日には濡れるだけさ」で始まるヒートウエイブなるグループのCDをamazonで注文中。
 んで私が一番好きなキャラはゴスロリ娘の松越屋社員である稲村さん。 会議で稲妻に打たれた後に涙を流しながら松越屋の改善策を語る描写が忘れられません。 あとYC担当の小西さんもその二重人格ぶりが魅力的。
 
 てなわけで女性向けマンガなのに女性キャラが異常な程に魅力的なお話でございます。

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