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ささやかな成果かと

 気がつけば一ヶ月以上続いている大学生の個人教育。
 以前に気がついた彼の脳内思考に対する仮説はどうやら間違いがないようで、さてこれを彼に告げるかどうかしばらく考えていました。
 
 単に彼の課題をクリアできれば良いだけならば要らないことは言わない方が良い。 お節介は禁物で、こちらが良かれと思った一言が相手の逆鱗に触れて大事に至ることもあります。 専門学校で、障害学生の両親の怒りを買い、最終的には収まったとは言え電話口で「訴えてやる」と言われたこともあるからです。
 問題発言かも知れませんが、私たちの子供の時代と比べ、今は障害のある子供の両親はむしろ居丈高な部分か垣間見えることがあるようで、妥協よりも主張という傾向を感じることがあります。
 
 しかし、今回のケース、彼の障害は応用が利かないというところにある以上、課題が終わってしまえば学習結果が残りません。 それではもったいない。
 ずっと授業を続けているうちに、彼の最初の行動はほとんどの場合正解で、にもかかわらずその後誤った方向に迷い始めるという傾向にも気がつきました。 恐らく最初に正しい思考が浮かび、まもなく余計な、その時必要ではない考えがぞろぞろを湧き上がり、挙げ句に最初に浮かんだ正しい思考が埋もれてしまうように見えます。
 
 で、意を決してその状態を数本のボールペンを使って彼に説明することにしました。
 最初の正しい思考を赤いボールペンで、後から湧いてくる不要な思考を三〜四本の黒いボールペンに例えて説明。
 最悪「バカにしないで下さい」「授業に不要なことは無駄です」というリアクションを恐れつつ彼の様子を見ていると、小さく拍手しながら意味ありげな表情をこちらに向けました。
 
 曰く「今まで、僕にこれだけ真正面に向かってくれた人は初めてです」とな。
 両親は?これまでの先生は?と訊いても、そんなことはなかったんだとか。
 ただ経済的には恵まれていたので何とかここまで来たのだとも。 なんや、その辺りは冷静に分析できてるやんか。
 
 う〜ん、まずは本人に正直向かい合ったのは正解だったようです。(まぁ、専門学校でいろんな学生がいたからねぇ...。 自慢にもならんが)
 しかして、相手の地雷がどこに埋まっているか分からないのは変わりませんから、慎重に事を進めなくてはなりません。 にもかかわらず「風呂入っているかぁ。せっかく芸大に行ってるんやから小綺麗にせなあかんで」と、私。
 いえ、別に良いんですけどね、周囲の人間に違和感を与えるような存在ではいけないと思うのですよ。 決してそれは個性ではないと。 ということで次回週末に彼が髪を洗ってくるかが一つの試金石となります。
 
 今週は専門学校の進級・卒業制作の中間発表も加わって、週四日登校。 どんだけ学校好きやねん...
 朝寝もできず、プールにも行けず、アイロンがけもできず、もう目をつぶってバンザイクリフ状態です。

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