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石破イヴニングショー

 先日、ふとテレビをつけたら国会中継が流れていました。
 こいうのは見る気がしないというのが本音で、無視しながら採り貯めたテレビ番組のダビングなどをしていたら、たまたま切れ目で自民党の石破の質問風景が見えました。

 いつもながらの赤ら顔で、さらに横顔はペギラかチャンドラー。 眼球に電球でも入れているのか、白目が光ってて怖い。 罰ゲームでもないのでスルーしていたんですが、十数分して戻ってきてもまだやっている。 長っ!!!!

 質問内容はこの時は尖閣諸島に侵入した船長の法的扱いについて。 いやぁ、詳しい詳しい。 もともとがねちこいオタク的情報依存に加え、野党になって暇になったらから始末が悪い。 さらにしつこく深い。

 知識がねちこければ質問方法もネバい。 まず一般的な言葉の概念を問いただす。 「国家とは」「脅威とは」。
 これにまともに答えなければ「ふんっ」っと鼻で笑って「ご存じないのは呆れる限りですが、お教えしましょう」と、相手の無知をあざ笑うよりも、むしろ自分の知識量を誇ることに喜びを感じつつ、延々と説明が始まります。
 逆にまともに政治学的な解答を返しても「そのとおりですが」と前置きして、結局自らの知識の披露に展開されます。 要するにどう答えようが展開は同じ。
 そして一見与党の立場に配慮したかのような視点で語り出したあと「だとするならば」と繰り出し、本来の批判に繋がってゆくのですが、この間長い長い。 石破ワンマンショー。 菅さん思わず涙をこらえながらあくびをかみ殺す。

 いえいえ、けっしてそれを批判したりバカにしているわけではありません。
 オタクの知識欲と量は大したものです。 税金でオタクを雇って研究させたらどうなる、という好例でしょう。 新聞や下手な解説本を頼むよりもずっとわかりやすく勉強になります。 同じオタクの血がシンパシーを感じるのか、前原外務大臣が思わず頷いているシーンもありました。

 そろそろ終わりかと思いきや、いえいえここから彼本来のフィールドである尖閣諸島の軍事問題に。 もう止まらない止まらない。 石破マニアック・フルスロットル。
 攻殻機動隊の素子と笑う男が図書館で会話したときの呆れるほどの書物からの引用、武器名がワーグナーの歌曲から命名されていたガンダムSEEDの奥の深さ(親ナチだった為にワーグナーがイスラエルでは忌避されていることも含めて)など、オタクの勉強量は半端ではありません。

 民主党の防衛大臣など当然石破の敵ではなく、ぶざまに無知を曝した挙げ句「勉強になりました」とまで言ってましたが、いや、これも一つの立派な方便かも知れません。
 対等に渡り合おうと下手に勉強して潰されるよりは、敢えて無知を装ってへりくだれば意気揚々と野党議員が知識を教えてくれ、さらに対処法の選択肢まで提案してくれる。 冗談抜きでこれを利用しない手はないでしょう。

 というふうに揶揄が感心に移ろってきたところでやっと質問終了。
 いえ、私はおもわず拍手してしまいました。 こんなに国会審議が面白いなんて。 石破のその姿、ジュラシックパークの大詰めで、ホールで歌舞伎のごとく見得を切るティラノザウルスの見事さでした。

 自民党が与党であっても、あの尖閣事件を巧く乗り切れたか分かったもんじゃありませんが、こんな野党議員がいる日本はまだまだ捨てたもんじゃありません。
 政党再編が起こってもし石破と前原が同じサイドに移ったら、さぞかし楽しいんだろうなぁ。 いや、不謹慎か、これは。

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