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今野雄二も自殺した

 大阪の風俗嬢が子供二人をマンションに置き去りにして餓死させた事件(これにしても単に見下すだけではなく、離婚した子持ち女性がなんとか這い上がれなかったのかという問題意識あり)の扱いが大きすぎて、今野雄二が自殺したニュースを知るのが遅れてしまいました。 加藤和彦に続いて私が十代の頃に影響を受けた人がまた自殺という形でこの世を去ったわけです。

 遅ればせながらネットで調べてみると、渋谷陽一と音楽を通じて一悶着あったりしたようですが、わたしにとってはファッションとか、存在感とかに非常に影響を受けたのを覚えています。
 詳細は全く忘れてしまったんだけど、当時のポパイだったかブルータスだったかに掲載された「スーパー・スノビシズム宣言」とかの彼のコラムが非常に印象的で、こういう発想ができて、かつ他人にそれなりの影響力を持った発信ができるという事実に非常に憧れたのを覚えています。
 
 彼らの自殺についての考察は私が酔った頭で下らないことを書くよりもここここを読んで頂くのが一番です。
 その文中にある「時代の気配をいち早く察知して形にするのに長ける人」という部分に魅力を感じていたのは事実で、そしてそういうタイプの人が生きにくくなって自殺を選ぶというのは、いやしかし他に手はなかったのかとやりきれない気持ちになります。 まだまだその歳なりの発想と提案ができただろうし、未だにそれに期待していたのに、と。

 いつだったか、山城新伍が車椅子に乗って明らかに痴呆の表情を浮かべている写真が週刊誌に掲載されていたことがありました。 一方で田中絹代という大御所はある年齢以降一切マスコミに姿を現すことなく亡くなりましたし、あるいはマリリンモンローのように絶頂期で自ら命を絶った人もいます。
 
 加藤和彦も今野雄二もたまたま晩年は独身であったことから、孤独の観点から自殺を読み解く解説が多いのですが、これぞお洒落の具現と言わんばかりの最先端にいた人にとって痴呆とセットになった老化は、もしかすると孤独やガンにも勝る恐怖であったのではないかと私は想像しています。
 
 誰とは言いませんが、何十年も日本の演劇に貢献し、未だに舞台ででんぐり返りを続けていた女優に明らかにボケの兆候があるにも関わらず、まだ演じ続けようとする愚かさ、さらにそれを止めようともしない周囲の醜さを、恐らく私以上に彼らは敏感に感じていたのではないかと思います。
 
 単なる金銭困窮かも知れないじゃないか、という説もありますが、それもかつては今で言うセレブの世界を泳いだ彼らがチマチマした老後の生き様に絶望した、と見れば十分耽美的ではあります。
 
 というかね、私や私の友人の自殺も含め、合法的な自殺システム、名付けて「もうこのあたりでいいですシステム」をはやいこと確立して欲しいんですけどね。 これについてはもうちょっときっちりと整理した上でまた改めて書きたいと思います。

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芸能・アイドル」カテゴリの記事

コメント

どもども>DS、たけ

安楽死システムについては新規に発言を書き起こしました。
確かに自殺自体は合法非合法はないんだけど、誰かがそれを手助けすると幇助罪とかややこしいことになるでしょ?>たけ
だからなんというか「ぼくらはみんな生きている。生きているから死ねるんだ」みたいな...
ちょっとブラックな比喩ですな...

投稿: あやおば | 2010年8月19日 (木) 03時16分

自殺ってそもそも違法行為でしたっけ?
今普通に自殺しても合法的自殺なんじゃないかと

他人に手伝ってもらって楽に自殺させてもらっても
その他人が罪に問われないシステムって意味かな

自殺専用エリアみたいな所を作って、各種自殺に
適した機械、器具、場所があって、遺体もキレイに
処理してくれるとか・・・なんかやだな。

投稿: たけ | 2010年8月18日 (水) 21時08分

安楽死システムは私も「有り」と思います。

そんなに酒飲んだら健康に悪いよ。って言われても全然やめない老人が肝硬変、肝臓癌で亡くなります。あれは一種の合法的自殺ですね。

投稿: DS | 2010年8月18日 (水) 08時17分

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