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入院雑景

 入院前に書かされるアンケートで前回入院したのはいつ、という質問があり、はて?と考えてみたら左腕を骨折して以来ですから48年ぶりとかの話。
 昔は本当に虚弱でしたから、にもかかわらず入院するような大病やけがには至らなかったと言うことになります。

 十年ほど前、姉が入院した阪大病院を訪れたことがありますが、ここはこの辺りでは最大のマンモス病院であり、例えば最上階に展望レストランがあったりと、桁違い。 一方で私が検査入院したのは、それに比べるとどこの地方都市にもある、ただし幸いなことに医師不足などには悩まされていない比較的安定した病院という印象です。

 いつの間にかトレードマークだった消毒液臭さが影を潜めている、等は昨日書きましたが、他にも建物内部が明るい、空調が行き届いている、職員が若い、等々、昭和のイメージとは違います。 防音も行き届いてるので、しょっちゅうやってくる救急車のサイレンは真夜中でさえ全く聞こえず、床が絨毯ならホテルと同等クラスです。

 いちいち屋外に出なければならないかと覚悟していた携帯電話も、時代に即してか各階のデイサービスエリア(談話室)に利用コーナーが用意されているのにも驚きます。 とはいえ、別に電波的に特に何か施してあるようには見えず、床をよく見ると多数の焦げ跡。 なんだ、元喫煙コーナーだった区画です。
 これを見る限り、ペースメーカーを含む各医療機器に触れんばかりの位置で操作しない限りは問題ないようになってきているのかも知れません。

 消灯時間も小児科を除いて22:00。 確か昔は21時頃だったような気が。 
 ただ、休みの日に家で普段ごろごろしているのと同じようで同じではない病院での安静生活。 私のように一泊二日ならともかく、滞在期間が長くなればなるほど退屈なのは昔と変わらないようです。
 そんな中、施設内の売店は唯一とは言わないまでも重要なホスピタリティエリアで、一泊二日の私でさえ、ミニサイズのインスタントコーヒーだのカップだのを買い、ついでに本棚を眺めたりと、ささやかなストレス解消になっていると感じました。

 いわゆるテレビカードなんてのも購入していないので、例の80年代ミニラジオを聞きながら本が読める読める。 この環境なら新刊書一日一冊読破は全く問題ありません。
 後に名を成した文筆家に幼少期や青年期に入院・療養生活を送っていた人が少なからずいるのも今さらながら納得できます。

 と、まぁ一見天国のような環境でありながら、完全管理された空間はどこか動物園的悲壮感も漂います。
 朝は起床時間よりも早く目が覚め、ぽっちり量の三食タイムはあっという間に終了、日に何度も売店に寄り、見舞いが来ようものなら嬉々として話し込み、夜寝られないことを恐れて眠い昼も極力昼寝を避け、そしてアルコール完全禁止の中で消灯ぎりぎりまで談話室やベッドのテレビで時間を潰す。
 が、自分は何をしてるんだろう?とふと考えると、そこにはれっきとした入院にふさわしい体の不調があるわけで、気持ちが塞ぐ。

 てなわけでいくら快適な空間になっても、羨ましがられるべき場所でないのは確かなようです。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

 へ〜、高槻の関西医大にはたまに行きましたが、古い昭和の病院然としていました。
 建設が新しければ新しいほどホテル化というか、高ホスピタリティ化が著しいのかもしれません。

 でもこれって多分都市部だけなんでしょうね。建物以前に医師が足らないという状態の病院ではそれどころじゃないでしょうから。 いや?そういう状態だからこそ医師を呼び込むために高付加価値化に走るのかな。

投稿: あやおば | 2010年8月 2日 (月) 12時16分

検査入院お疲れ様でした。

確かに最近の病院はすごいですよね。

数年前、新住友病院の工事に絡んだ時もすごいなぁと思いましたが、上のチビがちょっとした日帰り手術で、枚方の関西医大に行ったんですが、ココも眺めの良い最上階に淀川を見渡せるレンストランはあるし、1階にはカフェがあるし、呼び出しは液晶モニターで会計も処方箋も自動で待ち時間もほとんど無しという、私が滝井の関西医大に通って居た時とは大違い。

それでも、病院にはあまり行きたくありませんが・・・(笑)

投稿: いんて | 2010年8月 1日 (日) 09時55分

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