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若者奴隷時代

 あ〜、ヒマだヒマだ。 定年退職したら毎日こんな感じなんでしょうか。
 いや、定年退職なら退職金+年金があるので私のように節約巣ごもりって訳じゃないから、やっぱり今の私は真の暇人かも知れません。
 とはいえ、ビールの買い置きもなくなったし、プリンタのインク補充も兼ねて最も気温が高い時間にMIATAで買い物に。 って、別に大した暑さじゃございません。
 
 最後に本屋に寄って、先日コメントへのリプライの中で書いたマンガを買ってきました。
 『マンガ「若者奴隷」時代』山野車輪作 晋遊舎 ISBN978-4-86391-070-6
 
 サブコピーは「"若肉老食(パラサイトシルバー)"社会の到来」
 先日書いた帯はちょっと違ってて「65歳の高齢者は20歳のキミよりも3903万円もボロ儲け!」
 
 要するに若者はまじめに働いてもどんどん貧困化し、その原因は一見グローバル化による終身雇用と年功序列の崩壊にあるように見えて、実は弱者を装い要求ばかりする強欲な高齢者にある、という内容です。
 作者は嫌韓流シリーズで名を成した人ですから、センセーショナルな誇張が全体にあり、それを常に頭に置いたフィルターをかけて読まないと精神のバランスが崩れますのでご注意下さい。
 
 が、引用されている数字や資料(には誇張や恣意的な編集はないと信じたい)には意外なものがあったり、あらかたの流れを分かっている私でも見落としていた点や気付いていない点があることに刮目されます。
 ということは、これまで社会全般に興味が無く、しかし自分で働いてみていつまで経っても報われないと感じだした若者にとっては目から鱗もんだと思います。
 
 全体を通して香る右臭、特に終盤で顕著な、老齢者の表情描写がまるで戦後中国の日本人の描き方とそっくりで嫌悪感を感じないでもありませんが、一方でこの状態を作ったのは選挙に興味が無く、結果として票田として全く期待できない年齢層を成してしまった、という若者への苦言など、言い得て妙の部分も少なくありません。(でもこれが小林よしのりの絵だったら絶対に買わなかったでしょうけど)
 
 私は50代で、このマンガで言うところの若者でも高齢者でもないポジションですが、本来のターゲットである若者には、誤解を与えるかも知れないとは心配しつつ、でも一度は目を通しておいた方が良いとお奨めします。
 
 とはいえ老人に「今すぐ姥捨て山に行って死ね! 『氏ね』ではない『死ね』だ」とは実際には言えず、また殺めるわけにもいきません。 そこで思うのは姥捨て山というシステムはそれほど野蛮だったのか、悲劇だったのかということ。
 というのはまた近いうちに改めて書きますが、有名な映画「樽山節考」はショッキングな内容ながらなぜ「考」がついているのかを、今さらになって考えさせられます。 そういう点ではかつて自分が四年前に書いた記事からも自分の変化を感じます。
 
 では、高齢者は医学の限界まで延命されて幸せなのか。
 先日病院で会計を待つ間に見かけた車椅子の老婆と若いヘルパー。 この老婆、ヘルパーが筒状の用具を耳にあてて話さないと聞こえない有様で、さらに意味なくどこかに寄って何かを買うと言いはっています。
 挙げ句の果てに、老婆は声のトーンを上げて「助けて〜、殺される〜、私はこの人に殺される〜、助けて〜」叫び出しました。 そうすればヘルパーが困るだろうという奸知は惚けてもちゃんと覚えてるのに私は驚き、でも周囲の誰も、当然ヘルパーも相手にしない当然の結果を見て空しくなりました。
 
 ああまでして生きていたくはないな、というのが今の私の偽らざる心証で、「もういいです制度」ってのを早いとこ合法化して欲しいと思うばかりです。
 あ、だからこれについてはまた後日改めて...

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社会問題」カテゴリの記事

コメント

 どうもどうも、時代の生き残りにお会いできるのは嬉しい限りです。 あれほど楽しく遊んだのに、ある日メールを出したらほぼ全員が@niftyのメルアドが無い、というエラーメッセージが返信されてきて、なんで〜?と悲しくなってしまう今日この頃です。

 私が紹介したマンガはかなりセンセーショナルですから、反論本が出て当然かと思います。
そう言えば私は地球温暖化CO2犯人論に懐疑的で、その手の反論本を探したことがあります。
 まぁ、自虐的に嘆いてばかりいる日本ですが、この手の上下左右極端な主張が許されているのはまだ救いかと思います。

 昨日は私の母に会いましたが、事前に貰った電話が少々おかしい内容で、もちろん会うとそうでもないのですが、そろそろマダラが始まったか、と感じざるを得ない中、老化の問題は自分のことも含め、袋小路に迷い込んだ感があります。

投稿: あやおば | 2010年7月21日 (水) 02時30分

はじめまして(ニフ時代はお世話になりました(^^)。
最近、お邪魔するようになりました。

ご存知かもしれませんが、最近買った
「若者はかわいそう」論のウソ 海老原嗣生著 扶桑社新書、はデーターの見方という面で面白かったですよ。
パラパラとめくっただけでまだ何も言えないんですが、話題がHotなうちにと思い書き込みます。

文中に挙げられているマンガは読んだことがないんですが・・。

投稿: Am | 2010年7月20日 (火) 22時43分

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