捨てるということ
先日たまたまテレビを見ていたら某男優がトーク番組で「油断すると嫁が大事な物をどんどん捨ててしまう」というようなことを喋っていました。
なんちゅう嫁や、そんな嫁こそ塵芥収集車に投げ込んでしまえ、と私は許せず、当の本人も今でも思い出すだけでも心が乱れるほどショックだったそうです。 ところが、それを機に離婚だの深刻な夫婦断絶に陥る様子はありません。 まぁ、テレビだから相当言葉は選んではいるでしょうが。
曰く、その時は確かに相当なショックだったが、数ヶ月経つとそれはそれで無くても済むんだということに納得するということ。
この嫁も芸能人で、掃除に関しては有名人。
「不要な物に大事な『気』が吸い取られてしまう。必要な物にだけ囲まれて生きていればよい」
のだとか。
こういう考え方は昔からありましたが、物への執着心が深い私は絶対に認められませんでした。
が、しかし、いつだったかこのblogで例えばF1の中継を全部録画していたとしても、それを全部通しで見るには、'86年から全20戦、各中継1.5時間として720時間。 不眠不休で見ても30日かかると言われ、コレクションって何だろう、と思うようになったのも事実です。
友人の父が死んだとき、医師故に高価なメルクリンの模型、ライカやニコンを含むカメラコレクションに遺族は誰も興味を示さず、さらに買っただけという状態だったためにコンディションが悪く、売っても思ったような金額にならなかったそうです。
世界の珍しい酒に至ってはほぼ全てが気が抜けていて、非常に残念な状態だったとか。
そのレベルでも残された人間にとってはそんなものですから、庶民があくせく残してもたかが知れています。
ここ数週間の家の模様替えで、私なりに思い切って処分したモノがありました。
客観的にはどうでもよいものなんでしょうが、私にとっては大冒険。 にもかかわらず、やはり時間が経てば、冒頭の男優が語るように、無くても困らない物だったんだと納得できました。
要するに、そろそろ集めることより処分することの方が大事になってきて、かつその方が快適なのかも知れないという時期に来たのかも知れません。
まぁ、そんなことを考えて、ちまちましたものではなく、もっとでかくて、もしかして無くて済むものは?と考えると...
「事務所、二台の車」
一時期、無くなったら気が狂う、と思うほど精神的にも依存してた事務所も、最近は下手すると一週間以上扉を開かないときがあります。 もちろんサーバーは動いているのでその利用は毎日欠かさずしてはいるのですが、はて、他に方法はないものか。
二台の車。
子供達が大きくなり、一家で移動するのは年三回の同居人の実家帰りのみ。
どちらを残す?と訊かれれば、当然オープンは真っ先に抹消されます。 が、駅前に住んでいたら残るセダンにどうしても乗らなくてはならないのは週一日くらい。
ここ数日の不要品処分で快感を知ってしまった私は、こいつらぜ〜んぶ処分したらどうなるんだろう?という一種自虐的な考えが浮かぶときがあります。
いや、でもこんなことつぶやいてると「あれは虫の知らせやったんやで」と言われかねません。
くわばらくわばら...
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コメント
察するにTEDさんも相当お宝 or ガラクタを多数お持ちのようですねぇ。
いや、ほんとすっきりして行く部屋とか家は気持ちが良いもので、天候不順とは言え、開いた窓から入ってきて抜けて行く風の香りさえ違うような気がします。
でもあんまり整理しすぎるとぼけるような気もして... 一種の桃源郷的痴呆というか。
投稿: あやおば | 2010年5月27日 (木) 02時29分
「処分することの方が大事・・・もっとでかくて・・・自虐的な考えが・・・」
↑自分も片付けながら、こんなように考え、今回はかなり思い切った行動にでています!
どうしても捨てられない物、いまはなくてもいい物の選別が性格的に難しいにも関わらず、スッキリしていく部屋を見る快感が優先されてしまってます。
後悔しないのだろか、ちょっと心配なのですが・・・
投稿: TED | 2010年5月25日 (火) 10時12分