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Communication breakdown

 金曜日、奇妙な光景に偶然 二つも出会いました。

 一つ目、銀行にて。
 私より先に窓口に出す用紙を書き込んでいた若者。 色黒の男前で、現場作業者風。
 女性コンシェルジェ(というか、要するにロビー内にいて遊撃手的に客のサポートをする人)のアドバイスを受け、その後窓口に。
 どうやら長い間放置していた口座の通帳記入をしに来たようだが、かなりレアなケースだったようで、カウンターの向こうであれこれ相談したり確認したりで結構時間がかかっている。
 色黒の男前くん、かなりいらついているようだけど、特に大声を上げたりはしない。 が、やがてすっと窓口から立ち去る。
 数分後に、通帳を手にした行員が恐らく彼と思われる名前を呼ぶ。 ATMの列に並んで抜き差しならなくなっているケースもあるので、行員がATM周辺で改めて名前を呼ぶも応当無し。
 待ちきれなくて帰っちゃった?

 二つ目、ホームセンターにて。
 30代とおぼしき建築業系の男性が、二枚の大きなプラスチックパネルを持ってレジに。
 ところが広くて大きなパネルの隅にバーコードステッカーが貼ってあるので、レジのおばちゃんは四苦八苦。 一枚目はなんとか腕を伸ばして読み取ったものの、二枚目はどう考えても腕が届かない。
 おばちゃん、正しい日本語で客に対角に位置するバーコードを何とか読み取れるようにしてくれないかと哀願するも客は微動だにせず。
 その時私は、こいつは何かの障害があって、取り敢えず最低限の仕事は出来るけれども他人との接触は出来ないんだなぁ、と見下し視線。
 とはいえそのままじゃいつまでも自分の番が来ないので「兄ちゃん、何とかしたりぃな」と言いながら勝手にパネルを客から奪っておばちゃんヘルプ。 奇妙だったのはその間、その男の表情が殆ど変化しなかったこと。 あ、やっぱりこいつ壊れてるわ。
 ところが計算が終わってお金を払う段になって彼の携帯のヘッドセットに着信したようで、いわゆる独り言モードで会話開始。
 「...あ、どうも、先日はお世話なりました。 あ、その件ですか、はい、あのですね...」

 なんや、普通の人間やんか。

 前者の男。
 「長くかかりますか」「急ぐんですが」「一旦帰りますが、また後で来ます」
 となぜ言えなかったんだろう。

 後者の男。
 ...不気味、というか怖い。

 

 こうして日々コミュニケーションは崩壊して行くのでした...

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