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不思議の蜘蛛

 ここ数ヶ月、事務所にいた蜘蛛がずっと気になっていました。

 それは流しの三角コーナーにいた家蜘蛛。
 事務所ですから一切調理や食事はしませんから、ステンレスの三角コーナーはいつも空っぽ。
 にもかかわらず、少なくとも年明け暫くしてそこにいました。
 発見された時間で生死が決められるという、人間の勝手な諺に未だに納得できていない私は、そのまま刺激しないように放置。

 所詮は虫、生存本能が真っ先に優先されるはずで、ならばこんな不毛な場所にいる必要は全くありません。 にもかかわらず、三角コーナーから出るそぶりは全く無し。

 時々事務所に行ってやかんでお湯を沸かすとき、小さく固まっている蜘蛛を見て「さすがに息絶えたか...」と思ったら、振動や音でササっと敏捷に反応するからまだ生きている。 ずっと生きている。

 そのうち、徐々にこの不思議の蜘蛛が気になってきて、ストローで水を周辺に垂らしてやったり、以前造形で使った片栗粉の余りを三角コーナーに少量撒いてやったりしましたが、食した様子はありません。

 外に戻してやろうかと思いもしました。 が、時はいつまでも肌寒いこの季節、もしかするとこの蜘蛛にとっては良い迷惑かも知れません。
 はたまた、何らかの理由でこいつはここを終の住処と決め、ただ静かに死を待っているだけかも知れないと思ったりもして、結局何もしませんでした。

 そんな中、昨日W202を夏タイヤに交換しようと事務所に行き、全ての作業が終わって手を洗おうと流し台に行くと不思議の蜘蛛が目に入りました。
 いつもよりさらに小さく固まっていて、もしや、と思ってコーナーを揺すっても全くの無反応。

 一旦手を合わした後、三角コーナーのまま事務所マンション外に運び出し、植え込みに落としてやりました。

 何だったんだろうな、あの蜘蛛。
 動物の最大の目的である子孫は残せたのだろうか。 幸せだったのだろうか。
 奴から見た私はどう映っていたんだろうか。

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