« あきらめてください小鳩コンビ | トップページ | バカだよ、わたしゃ... »

トヨタの隠蔽体質

 まさしく今、アメリカの公聴会でトヨタ社長がつるし上げにあっておりまして、それにはGMを追い抜くという逆鱗に触れたからだとか、政権交代で何かと思う通りにならない日本への報復だとかいろいろな報道の中、私が最も腑に落ちた日本の新聞の見出しが「隠蔽体質」でした。

 この言葉が私の実体験と結びつくのがトヨタ広報部の姿勢。
 もともと私の属していたRJCはかつて星島さんが大々的にたてついたりの経緯があって、トヨタに嫌われていたのは間違いありませんでした。(まぁ、嫌われて当然なヤクザジャーナリストも確かに複数いたのは事実ですけど)
 尤もそれは一部雪解けというか、印刷媒体に実績を残しているメンバーは徐々に試乗会に呼ばれるなどの改善もありましたが、トヨタ以外の広報部が、肯定的否定的色々あれど取り敢えずは車そのものを評価して貰おう、という姿勢とは明らかに一線を画していました。

 また、試乗車の管理という点でも非常にシビアで、例えば名古屋本社にも試乗車があり、在阪の身としてはこれに目をつけたのですが、東京の広報部によると名古屋の広報車はあくまで中京以西のマスコミイベント用など、つまりは自動車評論家に批評されることを念頭に配置されているのではない、ということで、評論家として評価するなら九段(広報車の貸出業務を行っていた)の車に乗って欲しいと指示されました。

 隠蔽体質というよりも、管理主義臭が非常に強いのです。

 ところがこれが企業全体の風土かというと、実は開発関係や技術関係はむしろ逆で、アンチトヨタの方の意見もいろいろ聞きたいんですよ、と饒舌に熱心に自分たちの開発した車や技術を語ってくれる方が多いのです。
 実話として、初代VitsのRS(退職されたテストドライバーの置き土産として調整開発された)が当時のトヨタの最高の足回りである、あ、でもそう書くと、広報の方に怒られるかも、と悪戯っぽく舌を出されたのも某トヨタ車の主査でした。
 その数年後、別のLブランド担当の主査は「いやぁ、Tブランドでは足はもうどうしようもなくって」と公言されていました。

 まぁ、それをもって全てを語るわけにはいかないものの、企業風土が隠蔽体質なのではなく、広報というか、まさしく英語で言うところの"Public Relation"の姿勢に問題があるのだと思います。 誤解を恐れずに言うと広報部門が消費者を愚民視していたのかも知れません。

 現社長がアメリカで「品質管理にさらに万全を期する」というようなメッセージをマスコミに出していましたが、私が思うに、品質管理体制は既に非の打ちようが無いと思います。 それよりも現場の人間、例えばエラーに最初に気付いたのが消費者以前にペーペーのテストドライバーであったり、港湾で輸出用車両を船積みしている派遣社員だったりの声を「バカ、それは俺たちの仕事じゃない」と黙殺する空気を作った体質。

 言い換えるとそんな声が上がってきても「は?何?俺たちの仕事にケチつけるの?」という傲慢。 あるいは「そうなのかも知れないけど、上が責任持って○した仕様でしょ」と事なきに流れる。
 そういう体質が日本のみならず徐々に世界中に蔓延していった結果が今日の問題なのではないかな、と「隠蔽体質」という見出しを見て感じた次第です。

|

« あきらめてください小鳩コンビ | トップページ | バカだよ、わたしゃ... »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« あきらめてください小鳩コンビ | トップページ | バカだよ、わたしゃ... »