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トヨタより心配なMade in Japan

 昨日のプリウスリコールの話、日本のマスコミの自動車音痴が背景にあることも捕捉しておきます。
 日本の強みはもの作りにあるはず、とことあるごとに言っておきながら、基幹産業の自動車の設計・製造についての深い取材と理解がないのがもはや伝統と化しています。 根幹にあるのは相変わらずのステレオタイプの大企業性悪論。 その視点も確かに重要だけど、もう少し深く取材しないと現場でもの作りをしている人が報われません。
 
 んで、もの作りニッポンというと、トヨタよりずっと心配なのが小糸製作所(工業)の旅客機用シートのデータねつ造事件。 これが殆ど報じられていないのが不思議です。
 私がニュースを知ったのは直接ではなく、ANAからのマイレージ会員向けメールでした。(同内容のweb上告知はこちら) これだけでは因果関係が全くわからず、その後ネット上のニュースの小さな見出しで小糸との関連がはっきりしたという次第。
 
 んで、このニュースの扱いが新聞でもテレビでも、特にプリウスリコールに比較すると皆無に近いくらいの扱いで、詳細を知るのに苦労しました。
 というか、小糸製作所というとトヨタ系の照明機器メーカーという認識が強く、数十を越える航空会社に納入している旅客機用シートメーカーの実績は知りませんでした。 こちらはメーカーの認識や解釈の問題ではなく、明らかにデータねつ造という犯罪行為な訳で、さらに納入されたシートが繰り返し空路運行に供されることを考え合わせると、悪を知らしめるという報道の目的から言えばこの問題はもっと大きく報道されるべきでしょう。
 販売減のみならず、ANAも含めた多数の航空会社からの納期遅れに対する損害賠償もヘタすると企業の存続すら危うくする可能性もあるのに、です。
 
 その他、ダイキン工業のリコール修理のごまかしなど、日本を代表する企業の姿勢がいよいよおかしくなったということを感じます。
 これをもって中国のマスコミがMade in Japanの信頼崩壊と喜んで報じていると日本のネットニュースが伝えていますが、そりゃこれまで農薬だの段ボール入りだとぼろくそ言われてあざ笑われた側としては愉快でたまらないでしょう。
 数ヶ月前、インフルエンザワクチン輸入に関して「中国のワクチンなら打たずにインフルエンザかかった方が安全じゃないのか」と言うサラリーマンの冗談話を耳にしています。
 
 乱暴にひとまとめに言うと、毒入り餃子も偽品質シートも、企業と人の余裕のなさが原因で、ついに我々も中国を笑える立場ではなくなったのかも知れません。 いやぁ、近未来を考えると向こうの方が明るいのは確実。
 
 元何々という肩書きを持っていた老人が集まる団体で一番鬱陶しいのは過去の自慢話。
 なるほど、で今は?という質問はタブー。
 過去が華やかであればあるほど、現実を直視できる人は、皆無とは言わないまでもそう多くはありません。

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コメント

いやぁ、たまたまニュース検索をしていたら経済ニュースに当たったんだけど、別会社にしていても一蓮托生で株価下落みたいですよ。

http://www.stockstation.jp/stocknews/24782

投稿: あやおば | 2010年2月13日 (土) 20時25分

小糸工業の航空機シート問題にマスコミが食い付かないのは視聴者の興味が薄いからかな。このシートでだれか死んだりしてれば全然違う扱いになってたと思います。
小糸製作所としてみれば、シート部門を別会社にしておいてよかったと思ってるでしょうね。これも危機管理のひとつかな。

投稿: DS | 2010年2月13日 (土) 14時54分

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