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連立の齟齬

 ここ数日、普天間問題で社民党が、そして景気対策予算で国民新党の動きが報道されています。

 これまで連立というと長い間自公のそれに慣れていたので、今回の件はいささか仲が悪そうと言うか、けんか腰というか少々違和感が。
 数の割合で言うと、社民は民主のたったの100分の一とか二。 なのに民主の動きを封じ込めることができる。 奇妙な話です。 亀井が「勘違いしちゃいけない」と偉そうに民主党を批判していましたが、勘違いしているのは金魚の糞の方でしょう。

 先の選挙で民主の比例代表候補が足らずに他党に票が移ったことに小沢が激怒したというのも、この面倒くささを知ってのことだったのかと今更ながらに納得できます。

 この小沢、次の参院選で仮に民主が単独過半数を取っても社民と国民新党との連立政権は維持する、と正式表明しました。 が、小沢の政治のやり方を知らないわけがない両党首はその時が連立の終焉だと読んでいるはず。
 だとすれば社民は普天間の移設問題で、国民新党は、というより亀井党は怨念の郵政民営化をご破算に、そして自民恐竜時代の名残らしく多額の公共投資を実現させて華々しく散りたいと言うことでしょう。 要するに連立に対してやる気もなければ未練もないわけです。

 民主としても参院選の結果が出るまで感情的に彼らと接することもできず、来年夏まではこういう状態が続くのでしょう。

 しかしこうなると日本の政治は両院で過半数を取らないと何もまとまらないのか、という気もしてきますね。 過半数を取って両院で強行採決のみが政党が目指す政策実現の唯一の道。 いや、それが民主主義政治じゃないのは自民公明時代で懲りています。
 が、今回のように同じ政権内でいかにも未成熟なすり合わせしかできないのを見ていると、違う政党間で国会を形成して国を導くというのは幻想であると思わざるを得ません。
 いや、そんなことは少なくとも政治家は既にわかっているのは先日来からのNHKの「永田町・権力の興亡」でも痛いほど伝わってきます。

 だとすれば今回も、これからも新政権はどう乗り越えて行くのでしょうか。
 普天間の問題も私には違和感があり、あれほど沖縄の苦痛を伝えてきたマスコミは、なぜか暗にアメリカとの信頼関係が崩れるのではないかと危惧する、つまりもう辺野古沖でいいじゃんか、と言わんばかりの調子です。 あれ?国内米軍基地の解消は日本の悲願だったんじゃないの?

 仮に私の認識が甘く、普天間基地をこれまでの計画通りにするべきならば、さて民主党はどうするか。
 策士小沢ならば、と仮定するなら、民主党を切り捨て、この問題に関してのみ自民党と手を組むというのも浮かんできます。 もともと旧政権がまとめ上げた計画ですから、感情論さえ排除できれば全くの不可能とは思えません。
 もちろんその他の件については一切政権は可決に持ち込めなくなりますから一度しか使えない禁じ手です。

 正直言って、これからの生活が(主に金銭的な面で)どうなるかに比べたら普天間の、いやアメリカとの同盟がどうなるかというのは関心は薄いのですが、これが日本人の平均的な国防に関するレベルかも知れません。
 昨日も石破だとかアーミテージだとかブッシュ政権時代に大いに盛り上がった国防オタクがわざわざ日本に集まって日本を恫喝してましたが、この危機感の無い日本国民を憂いているのであれば石破の苦悩はただ茶化してはいけないのかも知れません。

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