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AdobeはかつてのMSか

 ここ数ヶ月、平均して最低でも一日一回はアドビIllustratorCSの私の発言に検索エンジンが引っかかってくれます。
 
 検索ワードは「保存できない」「落ちる」「遅い」が最も多く、実際、うちの学校の学生も「PhotoShop開く時にはIllustrator終了しないといけない」とぼやいています。
 CS3になっても相変わらずの不安定さで、上記二大トラブルに加えて「プリントできない」というのもあり、こういう場合はaiのファイルをPDFとして開いてプリントするだとか、DTP黎明期のような原始的な裏技発見に教師は追われています。
 
 この傾向、CS 1から3に至るまで改善されませんねぇ。
 アメリカではCS4がリリースされていますが、日本語に関する煮詰めはどうなっているでしょうか。 今までの経緯を考えるとあまり期待できません。
 
 このような状態は十年くらい前のマイクロソフトを思い起こさせます。
 Excelや、特にWordの出来は最悪で、Macのユーザーインファーフェースを無視する、Mac OSの機能を利用せずに自前のライブラリを読み込ませて動かす、などなど、酷いものでした。 さらにその不具合はバージョンアップでも解決せずに、当時のMacユーザーの間では、「日本のMacユーザーをなめとる」という声が多かったのを覚えています。
 
 それを思うと今のMac版OfficeはWindows版との互換性にも気を遣っていて、一部ながらMac OSでしか使えない機能も盛り込んであったりして、長い間に変わるもんだな、という印象があります(インストール時にフォントを勝手な基準で善悪判断するのは止めてほしいですが)
 逆にかつてはAppleそのものよりも信頼感のあったAdobeがその悪い頃のマイクロソフトの姿勢に重なるようになったのは思えばCS以来かもしれません。
 
 仮に全くノートラブルで動いたとしても、朝一Illustratorを立ち上げ、「じゃ、昼ご飯終わった頃に作業にかかりましょう」という冗談が教室の大笑いをとることができるような超重量プログラム構成はどうしようもなく、加えて上記PhotoShopと一緒に立ち上げると不安定になるという、グラフィックデザインに向けたソフトでありながら、デザインの現場で使えない状態にした責任はいつかエラいことに繋がるのではないかと思います。
 
 UNIXに対するLinuxの様に、誰かがIllustrator完全互換でかつデザインと印刷の現場で通用するような超ライトなPostScript編集ソフトが出てくればなぁ、と思う今日この頃です。

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コメント

 SAI、早速検索してみました。
 今のところイラストを描く目的に徹しているみたいですね。

>>「お前らウチのソフト使わなきゃ仕事できねーんだろ?」
 これは、かつてのQuarkを思い出します。
 InDesignがQuark Expressの牙城を崩してくれた時にはAdobeに喝采を送りましたが、Freehandというライバルを失ったIllustratorは皮肉なことに完全にQuark化してしまいましたね。
 MS Officeに対するOpenOfficeのような、Illustratorの強力なライバルの出現を熱望します。

投稿: あやおば | 2008年11月16日 (日) 00時02分

CS系の不安定さには良く泣かされてます・・・。

昔、ドロー系ソフトで絵を描くといえばフォトショップ、ペインター等の
高額なソフトが定番でしたが、最近5000円程の安価なSAIという
ソフトが人気みたいです。
長期に渡ってユーザに無償で使用してもらって、実際使用してる
ユーザの意見をもとに制作されてる様で、なかなかかゆい所に
手が届く仕様だとか。

むろん、フォトショップは元々そういう仕様ではないし、まだまだ
劣る部分も多数あると思いますが「お前らウチのソフト使わなきゃ
仕事できねーんだろ?」的な態度のままじゃあ、
いずれ取って代わられるんじゃないかと、ワクワクしてます(笑

投稿: たけ | 2008年11月14日 (金) 17時54分

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