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核問題のルーツ

 ここ二日程、夜はHDRに溜まったNHKの番組「BS世界のドキュメンタリー」を見ておりました。
 先月あたりから録画してはいたものの、その内容の重さゆえになかなか見る気にならず、十本ぐらい溜まった時点でいっそ全部消去しようかと思っていたのですが、そんな蛮行に走らなくて良かったです。
 
 近未来予測などもあった中で、特に興味深かったのは核問題を選んだシリーズ。
 特にこの季節は核問題が日本では良く扱われます。 ただしそれ故にどうしても原爆を投下したアメリカが多く露出し、日本人はいつのまにか核問題はアメリカ、そしてソ連の問題という認識しかありません。
 しかし実際には現在最も問題になっている中東の核拡散にはフランスが大きく関与しているだとか、その原点はアメリカとソ連という二大大国の中でフランスが埋もれて行く焦り、ナチスドイツに占領されたという屈辱があったことはこの歳になって非常に新鮮な事実でした。
 
 また、イスラエルの軍備は今日ではアメリカが最も大きく関与していると思われがちながら、そこには特にエジプトによるアルジェリアでのゲリラ活動にからんだフランスが当時は最も関与していたとは知りませんでした。 それにはかつてのイランのパーレビ国王、その後の革命に危機感を持った西側諸国が、イラクのフセイン大統領を支持していた等の先進国の言わば「その時々の勝手な都合」で左右されていたことも深く絡んでいます。
 
 スパイ活動についてはCIAやMI6、KGBやモサド等の小説ではおなじみの面々が現れ、しかしフィクションではなく実際に公開された公文書に多くを基づいているだけにそのリアリティに改めてその存在を再認識しました。
 その動機は共産主義傾倒だったり、ナチスのユダヤ人迫害だったり、はたまた個人的な恨みだったりと様々ですが、特にキューバ危機は学校でも習わない中途半端な時代の出来事だっただけに、今更にしてスターリンの狂気も含めて事態の重大さに改めて気づいた次第です。
 
 何度も書くように、日本での核という問題は昨今の米艦船の放射能漏れも含めてどうしてもアメリカ中心となってしまいます。 しかしそのアメリカでさえ爆発直後の核実験場に米兵を送って一種の人体実験をしていたりというまぁ、好意的に見れば放射能に対する世界レベルでの無知ぶりを見ると、そう簡単な問題ではないとも改めて考えさせられます。
 
 私はイスラエルの軍事と政治は大嫌いですが、それもかつてのイギリスとフランスの口先三寸の外交が引き金でもあるわけで、改めて政治、軍事、外交、科学の複雑さを学べたここ数日です。
 
 ただ、今ふと気づいたんですが、ここ暫くは日本のマスコミはオリンピック一色になりますから、こういう一気鑑賞はもう少しあとでやればよかったと後悔しています。
 いや、オリンピックに特に批判的ではないんですが、NHKの場合またミスチルのあの苦しそうな高音と共に中継・録画・感動のスペシャルが目白押しになるかと思うとうんざりもします。
 え?開会式? 見てません。

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