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仲良くケンカしな

 新しい大統領になって新しい蜜月時代が、と期待していたら竹島の教科書表記の件で一気に昔に逆戻りになりましたね。
 
 韓国に対しては(特にサッカーのワールドカップ共催以来)何の敵対感情もありません。 でも今回は日本側の言う「冷静に対応してほしい」というのは頷けます。

 もともと韓国民は政治も含めて「熱い」国ですから、国民レベルでデモやったり国旗に火をつけたりというのはつい先日までアメリカの牛肉問題でもやってましたから特に慌てる必要はありません。 別にバカしにしているのではなく、感情表現が苦手な日本人から見るとむしろ羨ましいと感じるくらいです。 
 が、本国召還する本国も本国なら、「勝手に火をつけておいて冷静にとは何事だ」と捨て台詞を吐いて日本を去った駐日大使の言動は首を傾げざるを得ません。
 
 先日、中国がロシアに長年懸案となっていた領土を返還するという非常に珍しい報道があったものの、あれははっきり言ってメンツ以外どうでも良いような辺境であり、恐らくはロシアからのエネルギー支援ともからめてちょうど良い取引だったのでしょう。
 そういうのを除けば今時第二次世界大戦以後の領土問題が「ほな返しますわ」「えらいおおきに」と解決する訳がありません。
 パレスチナしかり、日本では周囲三か国、ロシアとの北方四島、中国との魚釣島、そして韓国との竹島。
 
 だから本音としては「おそらく相手は手放さないだろう」という前提の下で経済・軍事境界をどうするか、人や物資の往来は、開発は、という言わば暫定統治をいかに進めるかというのが当面の(あるいは永遠の)解決問題なのは日中韓ロ、全てわかっているはず。
 
 もともと竹島は朝鮮戦争後国情が安定するまでは韓国は殆どその存在に言及することはなかったそうです。
 その逆を考えると日本も今後、韓国の反感が高いと言って主張を控えると「日本は何の主張もしなかった」と言われる訳です。 世界の交渉ごとでは「沈黙は肯定」なのです。
 
 一応日本も一時期の右傾化時代とは違い、それなりに教科書表記には韓国への配慮をにじませ、「韓国との意見の相違がある」とまで書いている教科書もありますから、日本として竹島を韓国に渡す気が無いのであれば今のところは現状が最大の譲歩点かと思います。
 
 だから韓国は韓国で、日本は日本でお互い主張する、それでいいのです。
 外交とは単なる仲良しではなく、「仲良くケンカする」ことも重要な到達点の一つなのですから。
 
 イ・ミョンバク大統領も急転直下の支持率低下ですから、ここで日本に譲歩へつらいを見せる訳にも行かないのでしょうが、せめて外交官はもっと冷静なコメントを離日時に残してほしかったですね。

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